【第一印象で失敗しない】外資系の英語面接で自己紹介する方法とコツ
“外資系企業の書類選考が通って、いよいよ採用面接を受けるのですが、どうやって自己紹介をするべきか、教えてください。”
このような質問に答えます。
まずは書類選考が通ったこと、おめでとうございます。
レジュメ(履歴書)やカバーレターをしっかり作り込んだ成果ですね。
さて、面接では第一印象が肝心ですし、最初の自己紹介で面接の成否が決まるといっても過言ではありません。
そのため、あなたが自己紹介を不安に感じ、しっかりと準備をしたいと考えることも納得です。
そこで本記事では、第一印象で失敗しない自己紹介する方法とコツをテンプレートつきで紹介します。
あなたの使いやすいように加工して使ってください。
本記事のポイント
・最初のひとこと挨拶
・握手の方法(オンラインは割愛)
・スモールトーク
・自己紹介
ぼくは現在、外資系企業で経営にたずさわって働いています。
過去に自分自身で数十回以上の英語面接を受けてきたことがありますし、逆に面接官として英語で採用面接をしてきたこともそれ以上にあります。
ぼく自身の大量の失敗を含め、山のように経験を重ねていますから、外資系企業の英語面接の流れはよく分かっており、そのポイントを説明します。
外資系企業の英語面接で自己紹介する方法とコツ
フェイストゥーフェイスであれオンラインであれ、実際に志望先企業の面接官の方と話すとなると緊張しますよね。
でもほとんどの外資系企業の英語面接は本記事で紹介する流れで進みますので、しっかりと準備をすれば大丈夫です。
自己紹介の流れ
部屋(オンライン会議室)に入ると、最初にひとこと挨拶を行います。
その際、握手をしたり名刺を受け取ったりします。
そして着席を促されますが、すぐには本題に入らず、「スモールトーク」と呼ばれる世間話をすることがマナーになります。
そして少し雰囲気が和らいだところで、いよいよ本題の自己紹介に入っていきます。
最初のひとこと挨拶
最初のひとこと挨拶は、シンプルに考えて大丈夫です。
日本語と同じように、自分の名前を名乗ったり、相手に敬意を示すことを言えたりすれば十分です。
流れに沿ってそれぞれ例文を紹介しますので、あなたが使いやすいものを選んでください。
名乗る
・Hi this is Hanako Suzuki.
・Hi I am Hanako Suzuki.
・My name is Hanako Suzuki.
自分の名前の呼び方を伝える
・Please call me Hanako.
・You can call me Hanako.
英語ですから、ファーストネームで呼んでもらいましょう。
相手に敬意を示すひとことをそえる
・Thank you for your time.
・I appreciate your time today.
・Thank you for giving me this opportunity.
これらを通しで話すと、
Hi, this is Hanako Suzuki.
Please call me Hanako.
I appreciate your time today.
こんな感じです。
握手の方法(オンラインは割愛)
続いて、グローバルビジネスの自己紹介に必要となる、握手について。
握手もシンプルですが、ポイントは相手にとって心地よいかどうか、です。
つまり、握手の力が強すぎてもダメだし、弱すぎてもダメだということ。
ほどよい力加減で自分の手をかたくしましょう。
相手の手を握るのではなく、相手に自分の手を握らせることがコツです。
そして、相手の手を握り、1回上下に振って、1秒ほど確認したら手を離す。
これだけです。
ただ、握手も第一印象づくりに大切ですので、家族や友人と練習してください。
スモールトーク
さて、この「スモールトーク」と呼ばれる世間話を苦手にする方もいますが、それほど身構えなくても大丈夫です。
普段日本語で話しているようなことで十分ですから。
今だったらコロナウイルス関連が適切でしょう。
・Regarding the COVID-19, are your company employees all safe?
・How often do you work from home?
・I am working from home half a week.
・I hope your family and friends are all safe.
・I hope this COVID-19 will go away soon.
英語では、「コロナ ウイルス (corona virus)」と言うよりも「コビッド ナインティーン (COVID-19)」と言った方が伝わりやすいです。
コロナウイルス関連以外ですと、「今日は暑い・寒い」といった天気の話、「オフィスが駅から近い・遠い」といった交通状況の話でも大丈夫です。
自信をもって堂々と話せれば、話題はなんでも良いです。
ただ、もし、「最初のスモールトークから強い印象を与えたい!」という意欲をもっている方には、その会社のニュースに触れることがおすすめです。
I recently saw the news that (your company will acquire XX company). Is there any impact on your business?
カッコ( )内のところは、実際のニュース内容を入れてください。
こういうことを話すと、「お、この人はウチの会社に本当に興味があって、積極的にリサーチまでして来てくれている!」と、好印象を残すことができるでしょう。
もしくは、「いつも御社の製品・サービスを使っています。」など、自分とその会社の共通点を話題にあげても有効です。
自己紹介
スモールトークで和んだところで、面接官から自己紹介を求められます。
・Please tell me about yourself.
・Please introduce yourself.
・Can you make an introduction?
・Please walk me through your resume.
こういった質問を受けたら、「ああ、自分の業務経歴を含めた自己紹介を求められているんだな。」と考え、話し始めてください。
自分のキャリアについて、時系列で話す
Let me explain my career background and why I am applying for this job.
After I graduated XX (大学名) university, I started my career working as YY (職種名) for ZZ (会社名) company.
One of my assignment was to do AA (主要業務), and I successfully achieved BB (業務成果).
After that, I was (promoted / transferred) as CC (新しい職種名) to lead DD (新しい業務).
I really enjoyed the assignment, but I started to look for new challenge.
I have been interested in the EE (業界名) industry / FF (業務内容) job because GG (志望理由).
That is why I applied for this position, and I would like to make contributions with my skills and experiences.
このように、過去に携わった業務内容、そこでの実績に加え、昇進や異動の実績があれば、その話をします。
過去に転職歴があれば、そこで培ったスキルや経験についても話をします。(転職歴は悪いことではありません。)
そして今なぜ、業界や会社を変えようとしているのか、その理由を説明し、新天地でも貢献したい旨を伝えましょう。
回答の長さは3分以内が目安
こうして自己紹介を始めると、あれもこれも伝えたいと考え、ついつい長く話し込んでしまう人がいますが、それはNGです。
聞いている方の面接官からすると、3分以上も話されると、飽きて苦痛になって来るからです。
よって、1回あたりの回答時間は、3分以内を目安としましょう。
詳細については、面接官側から、「なるほど、それではZZ会社で働いていた時のことを、もう少し細かく教えていただけますか?」と、フォローアップ質問が入ることが通常です。
それにひとつずつ答えていけば、面接官とのコミュニケーションはスムーズに流れていきます。
【まとめ】英語面接の自己紹介で失敗しないポイント
このように見ると、英語面接での自己紹介といっても、そこまで身構える必要がないことが分かります。
最初にひとこと挨拶を交わし、少しだけスモールトークをする。
「それでは、本題に入りましょうか。まずは自己紹介からお願いします。」という面接官の言葉が合図でメインパートの開始。
十分に練習を重ねておいた自己紹介を3分以内で説明したら、あとは自然に会話をしていく流れです。
なお、話している際、笑顔を忘れずに!
英語面接の細かなポイントは、別記事で紹介します。
外資系の英語面接は、受けただけでは終わりではありません。必ずお礼メールを出すようにして、面接官の記憶に残るようにしましょう。
英語が完璧に話せなくても、外資系に入社して活躍することは可能です。ですから、面接だけはなんとかして突破しましょう。