【実体験】アメリカにも飲みニケーションはあるし効果的【関係構築】
こんにちは、てつです。
この記事は、飲酒を積極的に勧めるものではありません。
ですが、アメリカでの飲みニケーションの実態について、僕の実体験を紹介します。実際、僕はこれでアメリカ人上司や同僚たちとのコミュニケーションを深めることが出来ました。
アメリカにも飲みニケーションはある
飲みニケーションというと、とてもネガティブな印象が日本の中ではあります。コロナ禍が始まった後でも、なおまだ飲みニケーションに強くこだわる人たちがいる一方で、そういった人たちからの誘いを断る人たちもいるといったことがよくニュースに上がります。
そんな日本に対して、アメリカには飲みニケーションがないと一般的には思われがちですが、実際のところ、アメリカにも飲みニケーションもあります。
現に、僕自身がアメリカで働いていた時に飲みニケーションによく参加をしていましたし、それによってアメリカ人の上司や同僚たちとのコミュニケーションがとてもスムーズになりました。
僕の実体験をいくつか紹介します。
上司のDさん
上司のDさんは、僕のことを採用してくれた人です。
入社のための面接でオフィスに来た時に夕飯に誘ってくれましたが、レストランに入ってすぐに「何を飲む?」と聞いてくれました。
こちらは面接に来ているところでしたので、飲み物のオーダー1つ間違えたら落とされるのではないかとヒヤヒヤしながら僕は空気を読もうとしました。そこで、「Dさんあなたは何にするの?」と聞き返しました。
すると、「最初はビールだけれども後でワインを頼みたいなぁ」と言っていたので、ビールもワインも好きな僕としても、そのプランに乗っかろうと気を楽にしました。
その日の夕飯ではビール1杯ワイン1杯を飲みましたが、酔いが回りそうになってるところを我慢しつつ、先方からの様々なビジネスに関する質問に回答して乗り越えることができました。
軽くお酒を飲みながら食事を楽しみ、それでいて前向きにビジネスの話をできるかどうかという点から僕のことを見ていたのかもしれません。
その後入社してみると、この上司のDさんがお酒好きであることがわかりました。そして当時は僕も飲むことが好きだったので、いろいろな場面で飲みに連れて行ってもらいました。
このDさんのお気に入りはジントニックだったので、彼のお気に入りの銘柄のジンがあるお店を調べては、仕事の後で一緒に行くこともありました。
軽く飲みつつご飯を食べながら、仕事について本当にいろんなことを教えていただきました。チームをマネジメントするということ、グローバルリーダーとしての立ち振る舞い、戦略的に物事を考えるということ、などなど教えてもらったことは数え切れません。
社長のJさん
社長のJさんは40代という若さで、僕が働いていた事業部の社長というトップポジションに上り詰めた人です。
走ることが趣味で、かつ健康維持に気を配っており、いつも健康的でエネルギーにあふれる素晴らしいオーラを放っている人でした。
このJさんから、よく走りに誘われて、仕事が終わってから一緒に走りに行っていました。そして走り終わった後は彼の自宅に招待をしてもらって夕飯をご馳走になりました。
ただ夕飯を食べ始める前に、走って汗がダラダラの状態ですから、「てつ、プールに入ろう!」と、一緒になって彼の家の庭にあるプールに飛び込ませてもらいました。そして、そこに冷たいよく冷えた缶ビールを持ってきてくれて、「ほら飲もうぜ!」と手渡してくれたのです。
走って汗ダラダラな中でプールに飛び込み、そして冷たい缶ビールで喉を潤すなんて最高です。
「これは最高だ!」と僕が思わず嬉しさを表すと、「ほんと最高だよな!」と彼もうれしそう。そしてそのまま、彼がこれまでに回った世界中の国々でのビジネスのエピソードを聞かせてくれました。文化の違いの話や彼自身の失敗談など、オフィスでは聞けないような生々しい話を等身大のまま共有してくれたのです。
端から見るとスーパーエリートの人であっても、人並み以上の苦労を重ねているということがよくわかった時間でした。こういった話も、一緒に汗をかき、そして一緒に缶ビールで喉をうるおす時間だからこそ聞けたものだと思います。
アジア社長のPさん
僕が日本で経営をし始めて仕えていた、アジア社長のPさんも、よくお酒をたしなんでいました。
彼が日本に出張しに来たり、逆に僕が彼のアジアのオフィスに出張しに行ったりする時には、ほぼ毎回必ず一緒に夕飯を食べていました。そこでもやはり最初はビールからスタート。日本の「まずはビールから」と同じですね。
そしてご飯を食べながら、仕事の話やプライベートの話など、話題は本当に多岐に渡りました。このPさんからも、僕は本当にいろんなことを学ばせてもらいました。
オフィスにいる日中は非常に強面で、「もっと数字を上げろ!」ときつく言われてばかりでしたが、一緒にお酒を飲みながら話をしているときには全く雰囲気が違いました。
僕からもいろんな悩みを共有したり、アドバイスを仰いでいたりしたものですから、気づけば彼もどうやって僕のことを育成しようかというスタンスで日中も接してくるようになりました。
ともすればドライになりがちな外資系の職場環境で、いろいろな場面で彼が僕のことを助けてくれるようになったのです。
同じ釜の飯を食べ、一緒に杯を交わした人同士の心が近づくと言う事は、万国共通なものだとつくづく思いました。
気をつけなければいけないこと
僕の限られた経験ではありますが、このように、アメリカにも飲みニケーションはありますし、実際にそれは効果があるものだと考えています。
その一方で、気をつけなければいけないことがありますので説明します。
飲みすぎて酔っぱらうことは厳禁
まず、絶対に飲み過ぎて酔っ払うような事はしてはいけません。
これは日本でも言われている通りですが、アメリカの文化では、自分をコントロールできない人はプロフェッショナルとは認められません。ですから、人前で飲み過ぎて酔っ払ってしまう事は完全にNGです。
「酒は飲んでも飲まれるな!」は、日本だけでなくアメリカでも同様です。
値段の高いお酒は頼んではいけない
加えて、いくらお酒が入って盛り上がったとしても、絶対に値段の高いお酒は頼んではいけません。
僕が先に説明したような例では、みんな僕の上司や、上司の上司にあたるような人たちでした。すると、やはり目上の立場にある彼らが毎回おごってくれたのです。
おごっていただくという事は、その上司たちの財布の中身を心配するのがおごってもらう僕が気をつけるべきことです。ですから、決して値段の高いお酒を頼む事はしないようにしていました。
ビールはそれほど高いものではありませんが、ワインになると価格帯が一気に広がってきます。僕が頼むのはハウスワインが基本。これで十分においしいですし、何よりもメインは、上司たちから聞かせてもらえる仕事のアドバイスです。
お酒はあくまで気分をリラックスさせてその場の時間を楽しむためのもの。決して、おごってくれる上司たちにお会計の心配をさせてはいけません。
これらの点に加えて、飲むペースを上司に合わせることができると、非常に楽しい時間が過ごせて、その相手の方との関係性がとても良くなります。
まとめ:アメリカにも飲みニケーションはあるし効果的
飲みニケーションと言うと日本ではネガティブな印象が出てくるようになりました。
アメリカではそんなことをせずに仕事にだけ集中してればいいようなイメージもありますが、実際にはアメリカでも飲みニケーションはあります。
僕自身、飲みニケーションを実践していましたし、それで本当に多くの良い思いをさせてもらうことができました。
飲みのリラックスした場でこそ聞ける話は貴重で、連れて行っていただいた当時の上司の面々には、本当に今でも感謝の気持ちでいっぱいです。飲みにケーションの場で学んだことが、今でも仕事に活かされていることを感じます。
決して無理をしてまで付き合うべきものではありませんが、もしあなたが飲みニケーションに抵抗なければ、ぜひ外国の上司・同僚とも行ってみてください。いろいろな発見や学びがあるはずです。
Good luck!