「やって後悔より、やらずに後悔の方が大きい」IQ140以上の天才たち
人間が老齢になって、そろそろ人生の最期が見えてきた時、いろんなことを考えるそう。その中でもやっぱり、後悔することがあるそうです。それは、「なぜ、あれをやらなかったのだろう?」「なぜ、これに挑戦しなかったのだろう?」と、「やらずに後悔する」ことがほとんどとのこと。「やって後悔する」よりも、「やらずに後悔する」方が、よほど後悔の度合いが大きいようです。
今回は、それに関する有名なリサーチを紹介します。
Failing To Act: Regrets of Terman’s Geniuses
その昔、スタンフォード大学にルイス・テルマン (Lewis Terman) という心理学者がいました。彼は、1922年に、当時、IQが140以上ある天才児たち1,470名を集めました。ルイス自身は1956年に亡くなってしまうのですが、その後もリサーチプロジェクトは継続され、その天才児たちの行く末が追いかけられました。
そしてプロジェクト開始から64年が経過した1986年になって、当時の天才児たちが集められました。当初の1,470名のうち、集まったのは720名。内訳は、男性381名に女性339名で、平均年齢は74歳でした。
その彼ら彼女らに、「人生を振り返り、もし初めからやり直せるとしたら、どのように生きたいか?」といった質問を投げかけたのです。そして、様々な項目を聞くことで、「やって後悔する」ことと「やらずに後悔する」こと、どちらの方が後悔の度合いが大きいかをはかりました。
結果、「やらずに後悔している」という回答が、「やって後悔している」という回答を大きく上回ったのです。
こういうことを知ると、やっぱり、新しいことにどんどんと挑戦をし続けていきたいと、考えますね。
ちなみに、「やって後悔したこと」の上位にはこんな項目が。
- あんなに早く結婚するんじゃなかった。
- タバコを吸うんじゃなかった。
- あれほどストレスを抱えながら働くんじゃなかった。
そして、「やらずに後悔したこと」とは・・・。
- 大学や大学院に進学し、卒業しておくべきだった。
- 学校に在学中に、もっとよく勉強をしておくべきだった。
- もっとよく働き、仕事で成果を出すことに精を出すべきだった。
- 自分らしさに忠実に、スキルや能力の開発にもっと労力を割くべきだった。
- 社会的なつながりを大事にすべきだった。