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キャリア

ビジネスリーダーに求められる即興力という名の開き直りと自分らしさ

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こんにちは、てつです。

部下がいようといまいと、自分でビジネスを引っ張っていこうと考えた瞬間に僕たちはリーダーになります

そんなビジネスリーダーには、ビジネスを成長させるための課題が四六時中降りかかってきます。そして、チームメンバーたちから判断や決断を求められることも毎日の出来事となります

リーダーだからといって常にかっこよく決断ができるかというと、そんなに簡単なものではありません。僕自身も含め、みんな泥だらけになりながらもがいています

ビジネスリーダーには即興力が求められる

どんな業界で仕事をしていようと、環境の変化のスピードは速くなるばかりで、競争相手も自分たちのことを出し抜こうと一生懸命、常に難しい決断をしていかなければ成長することはできません。そういった中で仕事をしていると、僕たちビジネスリーダーには常に判断や決断が求められてきます

しかし判断や決断をするといっても、正解があるわけではないのが辛いところ。しかも、決断が必要になる場合というのは、たいていは状況が複雑で、チームが右に行くか左に行くかといったことを決める重要性の高いもので、僕たちに降りかかるプレッシャーも大変に大きなものがあります。こういう時、ビジネスリーダーには即興力が求められます

そこまで大きな決断とはいかなくても、急に質問を振られるということもあるでしょう。「今後の成長戦略についてあなたのビジョンを聞かせてほしい。」などと。

いきなりそんな大それたことを聞かれて内心は驚くかもしれませんが、優柔不断な姿をチームメンバーたちに見せてはいけないと自分の体が硬くなってくることを感じます。普段通りの顔をしながら、その場で自分の考えを語っていかなければいけないわけですが、そこでも即興力が必要になります。

他にも、会議や打ち合わせの中でディスカッションが白熱していった時、ビジネスリーダーのあなたが傍観者になる事は許されません。あなたも積極的にそのディスカッションに参加をして自分の意見や考えを周りの人たちに共有することが求められます

ただこれも、いきなりやろうとしたところで簡単なものではありません。即興力を発揮して、受け売りではない自分の考えを、自分なりの言葉で伝えていくことが必要となります

常に正解を準備しておくことはできない

即興力という言葉自体はシンプルですが、実際に行う事は難しいものです。僕自身、急に意見や決断を求められて固まってしまったような経験は何度もあります

例えば、MBAの授業の中で教授から突然、「てつ、君は今の考え方に対してどう思う?君の考えを教えてくれ。」と、いきなり発言を求められることがありました。

それまでに議論されていた内容もよく分かっていなかったのに、それに対する自分の考えを教えてくれと言われたところで、なんと言っていいかもわからず、ただただ固まって冷や汗をかくばかり。

「何か、スマートに聞こえて無難な正解を発言しないと!」と焦って、他の誰かが既に発言したことを繰り返しただけ。その発言の後で顔を赤くして黙っている自分に対して、教授の呆れた顔と、背中に集まるクラスメートたちの視線を感じては、その場から走って逃げ出したいような思いになりました。

アメリカ現地で働き始めてからも、会議や打ち合わせの中で活発な議論が飛び交う中、「最後はこのプロジェクトを担当している。てつに決めてもらおう。」と、みんなの顔が一斉に自分のほうに集まった時、リーダーとしての自分の思いや方針を伝えることができず、漫画のようにアワアワして本当に恥ずかしい思いをしたこともあります。

そこでも、「何か正解を伝えないと格好がつかない!」と考えて焦ってばかりいたのです。

しかし、いつ何時、いかなるテーマについても意見や決断を求められることがある中で、すべてに対して準備をすることはできませんし、ましてや常に正解を準備することも不可能でした。

開き直り、自分らしく腹を据える

それでは僕たちがビジネスリーダーとして決断や意見を求められたとき、常に慌てふためかないといけないかというと、そうでもなさそうだと考えるようになってきました。

日ごろから出来る限りの準備をするという事は当然ながら僕たちに求められる努力だと思いますが、それよりも、開き直ることが求められているのではないでしょうか。

そしてその開き直ることとは言い換えると、自分らしくあり、そして腹を据えるということだと僕は考えるようになりました。

意見や考えを求められる時、相手が聞きたい事は、教科書に書いてあるような正解ではなく、僕たちなりのユニークな経験やスキル、そしてチームに対する熱意を持った人間が、そのチームをどのように導いていきたいのかという腹の底にある思いのことでしょう。

僕はこれまで急に質問を振られると、正解をどこか外に探すかのように考えを巡らせていました。もしかしたら、昔受けた学校教育の影響が残っていたのかもしれません。

しかし、開き直り、自分らしく腹を据える練習をし始めてからは、無意識に、答えを自分自身の中に探すようになっていることに気が付きました

その結果、その内容がどうであろうと、外にある答えを探そうとするのではなく、自分の中にある答えを掘り出して相手に伝えてあげることで、相手もそれを自然に受け止めてくれるようになったことを感じます。

僕が過去に、外にある答えを見つけようとして、ありきたりなことを言っていた時に感じた、相手からの冷たい視線やガッカリした表情は、もうそこにはありません。

MBAで学んだ即興劇の授業

こんなことを考えていると、MBA留学中に学んだ即興劇の授業について思い出しました。

リーダーシップに関する授業の一つで、教授は最後まで、なぜリーダーシップに即興力が必要であるかということは、一言も教えてくれませんでしたただただ僕たち生徒に、体験の機会を提供してくれただけです。

ただ当時僕が感じたことを今になって振り返ってみて、自分らしくあることの大切さ、今その時その場に集中すべき、といったことがリーダーシップに欠かせないことを改めて感じ入ります

まとめ:ビジネスリーダーは開き直り、自分らしくあろう

僕たちビジネスリーダーには、四六時中、意見や判断が求められます。そうした時、何か正解を外に探そうとしたところで、目の前の現実を解決することにはつながりませんし、チームメンバーたちもガッカリしてしまいます

それよりも、自分らしく、腹を据え、目の前の現実にしっかりと向き合って、自分の意見を共有したり判断を下したりすることが、チームを活気づけ、課題の山を乗り越える原動力にもなっていくことを感じます

ビジネスリーダーに求められる即興力とはそういうことではなかろうかと考えています。

Good luck!

 

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ブログを引っ越しました。→https://presence-japan.com/blog/

現在、プレゼンスジャパン株式会社としてエグゼクティブコーチングを提供しています。

プロフィール
西原哲夫
西原哲夫
経営アドバイザー | エグゼクティブコーチ
慶應→住友電工→アメリカ駐在(25歳)→ノースカロライナ大MBA(30歳)→エマソン米国本社幹部候補(32歳)→日本エマソンGM(35歳)→ユーピーエス社長(39歳)→経営アドバイザー兼コーチ(今) | 2児の父親|アメリカ在住10年|表千家茶道学習者
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