【外資・MBA流】転職面接の自己紹介でおさえるべきポイント3つ
“いよいよ転職活動で書類選考に通り、1社目の面接がはじまります。面接のはじまりではやはり自己紹介を行うことになると思いますが、どうすれば良い第一印象を残せるか、知りたいです。”
書類選考を通って、無事に面接に呼ばれたとのこと、おめでとうございます!
すでに書類選考を通っているということは、あなたに適性があると見られているわけであり、自信をもちましょう。
しかし、競争相手もまだまだ数多く残る段階ですので、ここからがいよいよ本番です。
そして、その面接本番での第一印象をよくするためには、最初の自己紹介をしっかりやりきることが重要です。
そこで本記事では、転職面接の自己紹介でおさえるべきポイント3つを紹介します。
本記事のポイント
・過去の経歴、スキルや経験をまとめて話す
・今後のキャリアに求めることと志望動機を話す
・3分以内で話す
自己紹介のやり方は、千差万別で、そこに正解も不正解もありません。
しかし、基本の型はありまして、これはぼくがMBA留学を通じて学んだものです。
その後の転職活動でキャリアアップを果たしたときにも使いましたし、今、面接官側のイスに座るときにも、こういったポイントをおさえて自己紹介してくれることを期待しています。
【ポイント1】過去の経歴、スキルや経験をまとめて話す
面接官の視点に立つと、あなたがどういった経験やスキルをもっているかが気になりますので、まずは過去の経歴から話しましょう。
この記事を読んでくれているあなたが20代から30代であれば、ほとんどが1社の経験、多くても2~3社の経験でしょうから、学校を卒業して社会人としてのキャリアを始めてからの仕事を順番に話せば大丈夫です。
もし40代以降で、より多くの経験をお持ちの場合は、直近の2つか3つの経験に絞って話すと伝わりやすいでしょう。
1社の経験の場合
たとえ1社しか経験していなくても、そこで経験した仕事の数は1つ以上あるはずですので、それを順番に話してください。
たとえば、
「入社後はじめて担当した業務は、XX製品を拡販する営業の仕事でした。そこでわたしは前年度比+YY%成長という実績を出すことができました。この成果により、わたしはZZ地域のリーダーに任されました。その後、リーダーとしてAA施策を積極的に導入し、社内表彰を得ることができました。」
このように、(1)担当した仕事と役割、(2)そこでの成果、を少なくとも説明するようにしましょう。
それらに加えて、「具体的にどのようなアクションをとったのか?」ということも話せると説得力が増しますが、詳細は自己紹介の後に聞かれますから、すべてを話そうとしなくても大丈夫です。
繰り返しますが、(1)あなたの役割と(2)あなたが果たした成果の2点を、それぞれの仕事に対して説明しましょう。
そのようにすることで、聞いている面接官も、簡単に理解することができます。
無理していろんなことを説明しようとすると、面接官側も混乱してきますので、自己紹介ではほどほどにしておくことが大切です。
2社以上の経験の場合
2社以上の経験がある場合も基本的な構成は同じです。
1社目で経験した仕事について、(1)あなたの役割と(2)あなたが果たした成果の2点から話します。
そして、2社目以降で経験した仕事についても同じように、(1)あなたの役割と(2)あなたが果たした成果の2点について話します。
身につけたスキルについて話す
経験した業務内容について説明する際に、ぜひ、その仕事の中で身につけたスキルについても言及してください。
たとえば、「AAサービスを担当した際に、分析力を活かし、月次売上分析レポートを作成しました。」や「BB製品を担当した際に、改善スキルを発揮して、CC%のコストダウンを達成しました。」などといった具合です。
実際に担当した業務内容を聞くだけでも、どんなスキルが必要であったかはわかるものですが、それをあなたが具体的なスキル名として説明することができると、それらを言語化できるまで「自分のものにできている」ということを伝えることができます。
【ポイント2】今後のキャリアに求めることと志望動機を話す
過去につちかった経験やスキルについて話しおえたら、続いて今後のキャリアに求めることと志望動機について話しましょう。
ここで重要なことは、過去から未来へと続く前向きなストーリーです。
過去から未来へと続く前向きなストーリー
過去に経験した業務で新たな気づきを得たということは、誰にでも経験あることでしょう。
たとえば、「過去にはエンジニアとして働いていましたが、自分が信じる製品やサービスをより多くのユーザーたちに届けたいという気持ちが大きくなり、これからはマーケティング職にチャレンジしたいと考えています。」
他にも、「これまでは営業職で働いていましたが、製品やサービスをつくり出すという仕事に強くあこがれを感じるようになり、ぜひチャレンジしたいと考えるようになりました。」といったストーリーでも良いでしょう。
新しい仕事を志す背景には必ず過去の経験の中で気づきがあったはずでしょうから、それを上手に話し、過去から未来へと続く前向きなストーリーに仕上げてください。
なぜその業界か?なぜその会社か?
またできれば、ひとことで良いので、なぜその業界を目指すのか?そして中でも、なぜその会社で働きたいのか?についてもふれることができると良いでしょう。
たとえば、「今後ますます成長が期待できるIT業界で働きたいですし、中でもユニークなサービスを出し続けている御社でチャレンジしたいと考えています。」というように説明しましょう。
詳細はそのあとで語れば良いですが、少しでもこういったことに言及できると、第一印象がグッと上がるはずです。
【ポイント3】3分以内で話す
ポイントの1つ目・2つ目として、過去の経歴、そしてそこから続く将来へのストーリーについて話すことの重要性を説明しました。
そしてポイント3つ目は、その一連のストーリーを必ず3分以内で話しきるということです。
絶対に3分を超えないように話す
絶対に、3分を超えないようにしてください。
3分を超えると何が起こるかというと、あまりにも話が長すぎるため、「この候補者は、だらだら話してばかりで要点を得ない。」「聞いている相手のことも考えずに一方的に話されては苦痛に感じる。」と面接官側が感じてしまい、あなたに対する第一印象が悪くなる可能性が高まります。
もしイメージがわかない場合は、一度自分で何か文章を3分間読み続けたものをスマホで録音し、それを自分で聞いてみてください。
3分間もじっと聞き続けることがどれだけ苦痛!であるか、実感できるでしょう。
自己紹介文を作り、時間をはかりながら練習する
自己紹介文を作ったら、手元の時計で時間をはかりながら練習をしましょう。
だいたい1~2分前後で話すことができたらちょうど良い長さといえます。
「入社後はじめて担当した業務は、XX製品を拡販する営業の仕事でした。そこでわたしは、AAやBBといったアクションに取り組み、結果として、前年度比+YY%成長という実績を出すことができました。この成果により、わたしはZZ地域のリーダーに任されました。その後、リーダーとしてCC施策を積極的に導入し、社内表彰を得ることができました。」
「これらの営業活動を通じて、顧客ニーズを理解し、整理し、社内関係部門を巻き込み改善につなげ、さらに売上向上につなげるという、営業スキルを身につけることができました。またリーダーとして、その営業スキルを言語化し、他のメンバーたちにトレーニングを提供することを通じて、さらに自分の中で営業スキルを体系化してとらえることができるようになりました。」
「このように具体的な成果を出すことができた結果、さらに次の成長機会を求めるようになりました。とくに、今後ますます成長が見込まれており、社会のさまざまな分野でサービス品質の向上に役立っているIT業界で働きたいと考えております。中でも、御社は電子決済サービスに強く、社会に広く貢献していることから一番に志望しております。」
これを通して話すと、1分とちょっとかかります。あなたも時間をはかりながら声に出して話してみてください。感覚が分かるはずです。ここにもう少し枝葉をつけると、1分半から2分。その分量ですと、本番当日の緊張も加わって、ちょうど2分くらいにおさまる長さになります。
2分くらいの長さであれば、聞きづらさもなく、「〇〇についてもう少し詳しく聞きたいので、ご説明いただけますか?」という次の質問を引き出すことができ、スムーズな面接の流れを作り出すことができます。
【まとめ】転職面接の自己紹介でおさえるべきポイント3つ
本記事では、転職面接の自己紹介でおさえるべきポイント3つについて解説しました。
それは、(1)過去の経歴について話した後、続けて(2)今後将来のキャリア目標についてストーリーを持たせながら話す、その際に(3)絶対に3分を超えないようにする、ということです。
最初の自己紹介は、簡潔に分かりやすく話すことが大切です。
一度にすべてを話しきろうと無理をせず、自己紹介の後に面接官から「〇〇について、もっと聞かせてください。」と質問をしてもらえるくらいがちょうど良いでしょう。
面接は、コミュニケーションであり、対話です。
一方的に自己アピールをしようと肩に力を入れすぎないように気をつけてくださいね!
Good luck!
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