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【外資MBA流】失敗しない転職活動のすすめ方【7ステップで解説】

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“自分らしく、強みや個性を発揮して働く人を応援したい。”

 

このような思いから、この転職活動のすすめ方をまとめようと思い立ちました。

あなたにとって、本来のあなたらしさを発揮して活躍できる場所があるはず。

転職活動は決して楽なものではありませんが、できるだけ少ない労力で、確実にあなたの理想の職場にたどり着くよう、準備の手順をまとめました。

なおこの内容は、自分の過去の経験はもちろんのこと、ぼくがアメリカトップMBA在学時に教授やクラスメートたちから学んだ内容が含まれています。

自分のキャリアは自分で築いていくアメリカトップMBAたちの考え方やアプローチ方法を少しでも共有できればうれしいです。(もちろん、MBAじゃない人にも簡単に使える内容です。)

失敗しない転職活動のすすめ方、ご活用ください。Good luck!!

 

なおこの転職マニュアルは、できるだけ最初から最後までを網羅できるようにひとつずつ書いてあります。時間がなく、ピンポイントで情報を知りたい方は、目次から飛んでください

 

失敗しない転職活動のすすめ方【基礎準備編】

第1ステップ:転職活動の心構えとマインドセットを確認する

転職活動をはじめる際に一番大切なことは、「必ずやり遂げて、必ず成功する!」と心に決めることです。

数ヶ月間という長い期間にわたって進めていると、その間、仕事で大きなプロジェクトを任されたり、プライベートでも変化があったりと、いろいろな予想外のことが発生します。

するとどうしても、「まぁ、プランBで妥協しようかなぁ。」と心がゆらいできてしまうもの。

しかしそれでも一度心に決めたことならば、ぜひ最後までやり遂げてください

未来のあなた自身のためにも。

関連記事:【重要】転職活動の心構えとマインドセット【最後までやりぬくこと】

 

転職活動は必ず最後までやり遂げることを目標に準備をすすめることが大切ですが、とはいえどれだけやれば完成かは定量的に測定できるものではありません。

しかしひとつの目安として、「エレベーターピッチができるようになる」というものが考えられます。

エレベーターピッチとは、偶然エレベーターに乗り合わせた面接官に対して、数十秒の間で自己アピールをすることを言います。

それができるようになるためには、自分の志望動機など伝えるべきことがクリアに整理され、口から言葉がなめらかに出てくるまで練習をしておく必要があります。

それをひとつのゴールとして準備と練習をすすめましょう。

関連記事:【例文紹介】エレベーターピッチが転職活動に役立つ理由と実践方法

 

第2ステップ:転職市場の全体像とメカニズムについて知る

あなたがいざ転職活動をはじめようと決めたならば、いきなり細かな作業に入る前に、「転職市場」とはどういうものか、その全体像やメカニズムを理解をするところからはじめましょう。

まず、この転職市場で転職者数はどれくらいいるのか、それは増えているのかどうか、答えることはできますか?

実は、転職者数は近年ずっと右肩上がりで、2019年には351万人と過去最高を記録しています。

個々人が強みや個性を発揮し、自分らしい働き方を実現できるよう、転職者数は今後ますます増えていくことが考えられます。

関連記事:【転職者数の推移】『みんなどれくらい転職しているの?』を知りたい

 

あなたが転職活動をする際、当然ながらゴールは、お目当ての会社から採用オファーをもらうことです。

しかし、その決断をするのはあなたではなく、その会社の面接官だったり、さらにその面接官の上司にあたる経営者といった、意思決定者です。

そういった会社の面接官や意思決定者に、「よし、この人を採用しよう!」とあなたに採用オファーを出してもらうためには、その方たちの業務事情やモチベーションを理解しておく必要があります。

そこでは、できるだけ早く採用したい、リーダーシップがあってチームワークが良い人を採用したい、といったモチベーションがあります。

関連記事:【転職裏話】応募先の面接官や会社が考えていること【経営の視点】

 

また、転職活動は求職者(あなた)と雇用者(会社)のお見合いと考えられますが、そこにはマッチングの成功確率を上げる仲介のプロである、転職エージェントも存在します。

そしてその転職エージェントにもまた、モチベーションやインセンティブがありますので理解をしておきましょう。

よく、「転職エージェントは信頼できない。」だなんてネガティブなコメントを見聞きすることもありますが、そんなことはありません。

彼女ら彼らの役割と強みをよく理解すれば、良きパートナーとして力になってくれます。

ただ、転職を無理強いしてくる転職エージェントにだけは注意してください。そういうところとは付き合うべきではありません。

関連記事:『信用できない?』転職エージェントはマッチングのプロ【心配無用】

 

また、理想の会社への入社キャリアアップを目指して転職活動を行うことがほとんどですが、やみくもに応募して採用オファーをもらえるほど簡単なことではありません。

応募先の会社は即戦力を求めていますので、どうしてもこれまでの経験やスキルがマッチしないと採用してもらえないことがほとんどです。

そこで、自分の経験や強みを活かしてキャリアアップを実現するために、戦略的思考が必要となってきます。

具体的には、「業界・職種・地域」という切り口で考えるもので、これが身につくと転職活動の軸や優先順位がさだまってきます。

関連記事:【戦略】転職活動の軸と優先順位を決めるコツ【業界・職種・地域】

 

第3ステップ:自己分析とキャリア目標を整理する

転職市場の全体像とメカニズムについて理解を深めたら、次は自分自身についても理解を深めましょう。いわば自己分析です。

「自分のことはよく知っているよ!」と思うかもしれませんが、そうであればすばらしいことです。

ぜひそれを面接官に分かりやすく伝えられるよう、しっかりと整理をしましょう。

面接官の視点では、あなたが即戦力になれるかどうかが重要ですので、とくにこれまでの経験やスキルを入念に確認されるでしょう。

そこであなたが最初にするべきことは、これまでの職務経歴やスキルを整理してまとめることで、それは「キャリアの棚卸し」と呼ばれます。

関連記事:【キャリアの棚卸し】これまでの経験とスキルを整理する手順とコツ

 

キャリアの棚卸しができたら、あなた自身のキャリアプランについても考えをめぐらせましょう。

キャリアプランを言い換えると、あなたのキャリア目標です。

ただ突然、「あなたのキャリアプランは何ですか?」と聞かれてスラスラと答えられる人は、なかなかいないと思います。ぼくもそうです。

そこでキャリアプランを考える上でおすすめするコツは、「やりたくないことから考える」というものです。

なぜなら、やりたくないことが分かれば、その裏側がやりたいことだからです。

キャリアプランに正解も不正解もありません。ぜひ、リラックスしてワクワクしながら書き出してみてください。

関連記事:【手順とコツ】転職面接で聞かれるキャリアプランをまとめる考え方

 

第4ステップ:業界や会社をリサーチする

自分が興味ある仕事の方向性が見えてきたら、具体的にどのような業界のどのような会社に応募をするか、リサーチを行いましょう。

そこで、業界や会社の調べ方について説明します。

本やインターネットといった情報ツールをフル活用することはもちろんですが、業界のビジネス形態や会社の業界シェアからも、そこでのカルチャーや働き方が垣間見れたりします。

いろいろな角度から想像力をふくらませつつ、リサーチに取り組んでください。

関連記事:【転職活動】自分に合った業界や会社の選び方【働き方も想像しよう】

 

ひと通り業界や会社についてリサーチができたら、その中から自分の目当ての会社を選びましょう。

そして、その会社の募集要項を見て、そこで求められている経験やスキルといった条件を確認しましょう。

その際、仮に条件をすべて満たしていなくても心配する必要はありません。

だいたい7割程度の条件を満たしていれば、書類選考から面接に進むことができるでしょう。

ただ、さらに成功確率を高めるため、満たしていない部分に対して工夫や対策が必要です。

関連記事:【転職活動】募集要項を真剣に読み込むべき理由【条件を満たす工夫】

 

 

 

 

失敗しない転職活動のすすめ方【書類対策編】

第5ステップ:履歴書・職務経歴書を書く

募集要項の内容を確認し、そこで求められている採用条件を確認したら、自己分析を通じて整理したあなたの経験やスキルを書類に落としこんでいきます。

その際に使うものが履歴書と職務経歴書です。

履歴書は形が決まっており、名前や連絡先など、求められる情報を淡々と記載すれば事足りますが、職務経歴書には工夫が必要です。

職務経歴書には決まったフォーマットはなく、書き方に正解も不正解もありません。

ですから競争相手である他の候補者たちと差別化をすることができるところでもあります。

何はともあれ、読み手である面接官の視点をおさえ、シンプルで簡潔に要点をおさえながら、最大限にアピールすることが大切です。

関連記事:【外資・MBA流】職務経歴書の書き方とコツ【面接官の目にとまる】

 

外資系企業の中には、履歴書や職務経歴書に加えて、カバーレターの提出を求めるところもあります。

カバーレターは任意提出という形になっているところもありますが、たとえ任意提出であろうと、必ず準備をして提出するようにしましょう

なぜならそれが、競争相手の候補者たちとの差別化要因になることがあるからです。

カバーレターがたとえ任意提出であろうと、同レベルの候補者を最終的に絞り込む基準は熱意であり、カバーレターがそれに影響を与えることがあります。

関連記事:【外資・MBA流】カバーレターの書き方とコツ【全体像を理解する】

 

 

失敗しない転職活動のすすめ方【面接対策編】

第6ステップ:想定質問をまとめ、面接準備をすすめる

履歴書・職務経歴書・カバーレターの作成が終わったら、面接の準備をすすめましょう。

面接はたいてい1時間前後で行われることが一般的ですが、ほとんどの場合、最初は自己紹介からはじまります

最初の第一印象が肝心ですので、しっかりと作り込んで練習を重ねましょう。

関連記事:【外資・MBA流】転職面接の自己紹介でおさえるべきポイント3つ

 

自己紹介が完成したら、転職面接で最も重要な質問への回答内容を準備しましょう。

その最も重要な質問とは、3点からなります。「(1)なぜこの業界? (2)なぜこの会社? (3)なぜこの職種?」です。

この3つの質問を通じて、あなたがどれだけその仕事にチャレンジしたいと考えているのか、熱意を感じとることができます。

競争相手である他の候補者たちとの差別化にもなるポイントで非常に重要です。

よく考えを整理しながら作り込んでください。

関連記事:【外資系】転職面接で必ず聞かれる質問3つ【これだけは準備必須】

 

自己紹介と最重要質問3点への回答内容が完成したら募集要項に戻り、もう一度、これから応募する仕事に求められているスキル・経験・条件を再確認します

面接官の立場からすると、それらがまさに「面接を通して、候補書に質問をして確認しなければいけないもの」です。

ですから、「〇〇スキルを発揮した経験について聞かせていただけますか?」といった質問を受ける可能性があることが分かりますので、それらひとつずつに回答を準備し、言葉に出して練習をしましょう。

その際、「STARメソッド」と呼ばれるフレームワークが非常に効果的ですし、簡単で便利ですので、ぜひ使ってください

関連記事:【転職面接】効果的な受け答えのフレームワーク【STARメソッド】

 

想定質問と回答例を作り終えたら、ほとんど準備が整ったといえます。

しかし実はもうひとつ、とても重要なポイントがあります。それは、逆質問です。

転職面接では通常、面接官から候補者であるあなたに対して質問がいくつも投げかけられますが、決まって最後に、「最後にあなたからも質問はありますか?」と聞かれることがあります。

その際に、誰にでも質問できそうな簡単な内容を聞いてはいけません

実はこの逆質問こそ、面接官に「お、この候補者は他の人たちと違うな!」と印象づけるチャンスなのです

そのコツを紹介しますので、参考にしてください。

関連記事:【解説】転職面接の逆質問で輝くポイント【外資系キャリアアップ】

 

第7ステップ:面接本番で期待されるふるまいを理解し、対策する

ここまで準備を進めてきたら、いよいよ面接本番ですね。これまでの準備の成果を発揮する場ですので、最後まで気を引き締めて臨みましょう!

面接本番に臨むにあたり、ぜひ気をつけていただきたいことが、NGな話題やふるまいがあるということです。

人種や宗教についてはふれるべきではないといえばお分かりいただけると思いますが、間違ってもそういった話題にはふれないように気をつけてください。

関連記事:「【外資系】転職面接で気をつけるべきNGな話題とふるまい【要注意】

 

面接官から好印象を得るためには、あなた自身のボディーランゲージや声のトーンにも気をつけてください。

質問に対して受け答えする内容の正確性や論理性も大切ですが、実はそれ以上にボディーランゲージや声のトーンの方が、面接官に与える印象を大きく左右します。

メラビアンの法則と呼ばれるものがありますので、ぜひ味方につけて転職面接でキャリアップをつかみましょう。

関連記事:「【グローバルビジネスで役立つ】メラビアンの法則を味方につけよう!

 

面接が終わったら、ぜひ面接官へお礼のメールを送るようにしてください。

面接官の連絡先をもらえない場合は仕方ありませんが、連絡先をもらえた時は、お礼メールを送るかどうかが競争相手との差別化ポイントになることもあります。

関連記事:「外資系の英語面接後にお礼メールを書くポイント【競争相手と差別化】

 

【まとめ】失敗しない転職活動のすすめ方

転職活動というと、履歴書や職務経歴書の書き方、そして面接対策に重点がおかれることがほとんどです。

もちろんそういったことは避けて通れませんし、本ブログで解説したような準備を重ねて成功してほしいと思います。

ただ、この一連の記事でぼくが一番に伝えたかったことは、第1ステップとして紹介した転職活動の心構えとマインドセットであり、それは必ず最後までやりぬくと心に決めることの重要性です。

関連記事:【重要】転職活動の心構えとマインドセット【最後までやりぬくこと】

 

普段から忙しく過ごしているあなただからこそ、今の業務やプライベートの用事に流されてしまうことが、ままあると思います。

ですが、転職を通じてキャリアアップすることは、それほど簡単なことではなく、しっかり準備をして臨まなければ望んだ仕事を手に入れることはできません。

だから、あなた自身のためにこそ、「絶対に転職活動に成功して、自分がもっと輝けるステージに行くんだ!」と心に決めてほしいのです

それさえできれば、あとは正しく準備をすることで、思った通りの結果が待っているでしょう。

応援しています! Good luck!

 

 

 

アメリカのトップMBAを取得し、卒業後にアメリカ企業本社の幹部候補生として採用されたノウハウを紹介しています。

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ブログを引っ越しました。→https://presence-japan.com/blog/

現在、プレゼンスジャパン株式会社としてエグゼクティブコーチングを提供しています。

プロフィール
西原哲夫
西原哲夫
経営アドバイザー | エグゼクティブコーチ
慶應→住友電工→アメリカ駐在(25歳)→ノースカロライナ大MBA(30歳)→エマソン米国本社幹部候補(32歳)→日本エマソンGM(35歳)→ユーピーエス社長(39歳)→経営アドバイザー兼コーチ(今) | 2児の父親|アメリカ在住10年|表千家茶道学習者
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