【駐在期間は短い】アメリカ駐在中に英語力を高めるにはESLが最適
“アメリカに住みさえすれば英語が上手くなると思っていましたが、それは幻想だったと気づきました。現地にはESLという語学学校があるようですが、行くべきでしょうか?”
こういった質問に答えます。
その悩み、本当に共感します。
ぼくもてっきり、アメリカに住みさえすれば英語がうまくなるものだとばかり思っていましたが、半年経ち、1年経っても、ぜんぜんうまくならずに焦りました。
このまま英語がうまくならずに駐在が終わって日本に帰るなんて恥ずかしい!
そんな中、ESLと呼ばれる学校の存在を知りました。
本記事では、そのESLの概要について紹介します。
本記事のポイント
・ESLについて解説
・ESLで英語を学ぶ環境
・ESLから次のステップを目指す場合
ぼくは10年間ほどアメリカに住んでいましたが、最初は駐在員として行ったことがきっかけです。
最初のうちは英語がぜんぜん話せずに苦労をしましたが、現地の学校に通い、仕事でも使い続けたことで、今では英語でケンカができるほどに上達しました。
英語は使った回数で上達しますので、学校にも積極的に通うことがおすすめです。
アメリカ駐在中に英語力を高めるにはESLが最適
ESLとは、非ネイティブのための英語学校
ESLとは、「English as a Second Language」の略称です。
日本語で直訳すると、「第二言語としての英語」という意味で、英語が母国語でない人たちが英語を学ぶ学校のことです。
あなたもご存知の通り、アメリカは大移民国家ですので、英語を母国語としない人たちがたくさん移民してきて住んでいます。
ただ、そういった人たちもアメリカの社会生活に馴染んでいかないと生活が成り立たないですから、非ネイティブのための英語学校が整備されています。
駐在期間は意外と短い
アメリカ駐在というと、単身で3年、家族帯同で5年というものが、一般的な基準です。
もちろん、それよりも長かったり短かったりする人もいますが、ほとんどの人たちはこの3~5年という期間で駐在生活をまっとうします。
駐在員として赴任したばかりの頃は、何もかもが目新しく、また生活のセットアップに追われて、英語の勉強どころではありません。
住環境が整ってきたら、こんどは近所での遊びスポットを開拓し、連休には足を伸ばして旅行三昧となります。
そうこうしているうちに、あっという間に1年が経ちます。
そして2年目、「あれ、そういえば自分の英語力、ぜんぜん上がってなくない?」
みんなそうやって気づくのです。
「ああ、アメリカに住んでいるだけでは英語力は上がらないのかぁ。学校に勉強しにいかないと。。」と。
ESLで英語を学ぶ環境
ESLに通いはじめると、本当にさまざまなことを学べます。
ESLで学べることは英語だけではない
ESLで学べることは、英語だけではありません。
数学や科学、そして歴史など、そこはまさに通常の学校です。
ただ、非ネイティブの生徒でも理解ができるように、基本的な言葉を使って教えてくれます。
ポイントは、「英語を使って、他の科目を学べる。」という点にあります。
これによって、アメリカでの社会生活に深く入り込んでいくことができるようになります。
もちろん、英語そのものを学ぶクラスもあります。
ライティングでエッセーを書く授業や、英語でプレゼンテーションをするような授業もあります。
英語そのものを学ぶ授業も、英語で他の科目を学ぶ授業も、どちらも英語力向上のためには効果的です。
ESLのクラス環境が、異文化のかたまり
ESLに通うと感じることとして、そこはアメリカの一般社会以上に異文化のかたまりです。
当たり前といえば当たり前ですが、英語が非ネイティブの人たちの集まりなわけですから、アジア系、ヒスパニック系、ロシア系、アフリカ系など、本当にさまざまなバックグラウンドの生徒たちが集まっています。
そんな中、よりどりみどりのアクセントに囲まれて、あなたも英語で授業に参加をすることになります。
すると、みんなが非ネイティブなのに一生懸命に英語を話しますから、あなたも多少の間違いは気にせず、英語で発言をする勇気がわいてきます。
クラスメートたちの発言が、日本の常識では思いつかないようなものであったりもして、クラスに出席しているだけで異文化体験ができます。
ESLの調べ方とはじめ方
ESLで学ぶことに興味が出ましたら、まずは周りの日本人駐在員に情報を求めましょう。
またそれと合わせて、「地元の地名+ESL」でネット検索をすると良いでしょう。
実際に学校を見学してみて、すぐに受けられるクラスなどを調べてください。
1クラスからでも受けられることが多いですから、まずは試しに受けてみることをおすすめします。
駐在員の場合ですと、英語勉強のための費用を会社が負担してくれることがありますので、もれなく申請するよう、そちらもチェックしてみてください。
ESLから次のステップを目指す場合
ESLで1年以上を過ごしていると、だんだんと慣れてきて、自信をもつようになります。
自信をつけたあなたは、ESLよりもさらに上のレベルの学校で学んでみたいと感じるようにもなるでしょう。
コミュニティー・カレッジ (Community College)
そんな時に考えてみたいのが、コミュニティー・カレッジ (Community College)です。
コミュニティー・カレッジとは、日本でいうところの短大にあたります。
2年間のプログラムで、そこを卒業した人たちが4年生の大学に3年生から編入していったりします。
しかし、学位はとらずとも、興味のある授業だけを単科として受けることも可能です。
ぼくも平日は仕事に打ち込むかたわら、週末の土曜日はコミュニティー・カレッジに通っていろんな授業を受けていました。
クラスメートたちはアメリカ人が中心になりますが、土曜日のクラスだったので、働きながら勉強している人たちが多く、その熱心な姿に刺激を受けました。
中には、10代で若くして妊娠・出産をしたため、20代後半でようやく学校に通うことができているなんて人もいました。
ESLとはまた違った形で、多様性にあふれたクラス環境でした。
ぼくは仕事に使えるようにと、会計(Accounting)の授業などもとっていました。
駐在員本人も勉強しよう
ESLというと、駐在員のパートナーの方が通うケースが多いです。
しかし週末であれば、駐在員本人も通うことができます。
少し背伸びをしてコミュニティー・カレッジでも問題ないので、駐在員本人も、現地の学校に通ってみることをおすすめします。
仕事だけでは経験できないような体験ができ、学校でしか得られないような生きた英語を身につけることもできますよ。
ぼくは駐在員時代にコミュニティー・カレッジに通ったことで、「もっと勉強をしてみたい。」と考えるようになり、その後はMBAにまで通うことになりました。
人生、何があるか分からないものです。
【まとめ】アメリカ駐在中に英語力を高めるにはESLが最適
このように、アメリカ駐在中に英語力を高めるには、ESLと呼ばれる学校に通うことが効果的です。
そして慣れきたら、次のレベルとしてコミュニティー・カレッジにも挑戦すると良いでしょう。
またこれは、駐在員のパートナーにだけでなく、駐在員本人にとっても、おすすめです。
一般的なアメリカ駐在は3~5年ですが、あっという間に過ぎてしまいますよ。
「あー、もっと英語を勉強しておけば良かった!」と後悔しないよう、学校に通ってみてはいかがでしょうか?
アメリカのいろんな面が見れて、面白い体験にもなります。
英語の習得を目標にかかげている人は数多くいますが、読み書き会話などさまざまな英語スキルがある中、一番多いのは「話せるようになりたい!」と願っている人ではないでしょうか。やはり話せるようになるには、話すしかありません。
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