【実は単純】入国審査で聞かれる英語質問例【ぼくの失敗例も紹介】
「入国審査は怖い!」
なぜだかわからないけれど、あの妙な緊張感から、そのように感じている人が多いのではないでしょうか。
ぼくも、これまで何十回と入国審査を通過しているにもかかわらず、いつまで経っても緊張を感じます。
そんな入国審査ですが、アメリカに入国する際に、どういった内容の質問を聞かれるか、知っていますか?
実は決まりきったことしか聞かれませんから、その質問内容と、模範解答を紹介します。
アメリカの入国審査で聞かれる英語の質問
入国審査で聞かれる質問はいたってシンプルです。英語だからといって、身構える必要もありません。
こういったことは学校で教えてくれたら良いのに、と感じるくらいに簡単なことしか聞かれません。
- アメリカには何をしに来たのですか?
- どれくらいの期間、滞在する予定ですか?
- どこのホテルに宿泊する予定ですか?
そう、たったこの3つだけです!
もっと簡単な日本語で書くと、以下のようになります。
- 何しにアメリカに来たの?
- いつまでいるの?
- どこに泊まるの?
はい、本当に、こんなに簡単なことしか聞いていません。
それなのに、英語になった瞬間、頭の中が真っ白になって、あたふたしてしまうんですよね。。。もちろん、そのあたふたしていた人とは、昔のぼく自身のことです。
これら3つの質問を英語にすると、この通り。
- What is the purpose of the visit?
- How long will you stay here?
- Where will you stay?
入国審査官の人が話している英語が分からなくても、目をつぶったまま、「観光!」「1週間!」「ABCホテル!」と単語を3回発せば、それで完了です。
模範解答例
それぞれの質問に対する模範解答例も念のために紹介します。
質問1
・観光です;Sightseeing
・ビジネス/仕事/出張です;Business
・留学/学校/勉強です;Study
質問2
・3日間;3 days
・1週間;1 week
・1ヶ月間;1 month
質問3
・ABCホテルです;ABC hotel
・学校の寮です;ABC college dormitory
・友達の家です;Friend’s house at XYZ (住所)
文章で答える必要すらありません。単語で十分通じるのです。
基本質問3つ以外に入国審査で聞かれる英語例
入国審査では、基本質問3つ以外にも、英語で質問や指示を受けることがありますので、いくつか例を紹介します。
・May I have your passport? (パスポートを見せていただけますか?)
・Finger, please. (指紋認証のために指を乗せてください)
・Camera, please. (顔認証のためにカメラをみてください)
・What is your occupation? (職業はなんですか?)
・Who do you work for? (勤め先の会社はどこですか?)
・Which school you are studying at? (どこの学校で勉強していますか?)
だいたい、このようなことしか聞かれたり指示されたりしません。
キーワードが聞こえてきたら、用意していたことを答えてください。繰り返しですが、固有名詞や単語だけで十分通じますので、ご安心を。
ぼくの失敗談
ぼくがまだ英語に慣れていなかった頃、入国審査は恐怖でした!
英語で早口で何を聞かれるのか分からないし、もし受け答えに失敗したら「アナタはアメリカには入国デキマセン!」とか言われて、そのまま飛行機に乗せられて日本に返されてしまうのかな、などと、不安でいっぱいでした。
そんな中、ある人からアドバイスを受け、「入国審査官にはていねいに接し、敬意を示すことが大事だぞ!」と教わりました。
「え、でも、敬意を示すって、どうすれば良いの?英語に敬語ってあるんだっけ?」と聞くと、「とりあえず、受け答えは、Thank you, sir! (ありがとうございます!)と答えておけば無難だよ!」とのことでした。
なるほどそうか、映画やドラマでよく聞くフレーズの「Yes, sir! イエッサー!」みたいだね!、などと納得をしていました。
そしていよいよアメリカに入国する当日、「頭がパニックになったら、サンキューサーと言う、サンキューサーと言う。」と、自分自身に語りかけるようにひとりごとをブツブツととなえ、入国審査のタイミングにそなえていました。
そしていよいよ、「Next! (次の人!)」とぼくが呼ばれ、ブースの前に立った途端に、英語でまくし立てられました。
「あ〜、もう何を言われているのか分からん!」とパニックになりながらも、「ビジネス!」「1 week!」「ABC Hotel!」と記憶してきた通りに単語を発しました。
すると、入国審査官が続けざまに何かブツブツ言っています。しかし、何を言われているのか、ぼくにはサッパリ理解できません。
そこで何をしたかというと、ただただダンマリをきめこみ、無視をしました。
ただ、何やら「行ってよし!」という合図のようなものが出たところで、そういえば敬意を示さないといけないんだった!と思い出し、去り際に「Thank you, sir! サンキュー、サー!」と大声で伝えたのです。
するとその瞬間、その入国審査官の顔が紅潮し、なんとも言えないような迫力の表情でぼくのことをにらみつけてきます!
なんだかヤバそうだと思い、すぐにその場を立ち去りました。
その後しばらくして英語が徐々に慣れてきた頃に、「Sir サー」という言葉の意味を学びました。
そう、確かにそれは相手に敬意を表すための言葉ではあるのですが、実は男性に対して使うものということ。
その瞬間、あの時の入国審査官の紅潮した顔が思い出されました。
その入国審査官は女性だったのです。
敬意を示すどころか、大変に失礼なことを言ってしまったことに気づいた瞬間でした。