【恥をかこう!】英語を話せるようになるための最高のアドバイス
こんにちは、てつです。
社会人3年目、25歳のころのこと。
ぼくは「どうしたら本当に英語を話せるようになるのか?」さっぱり分からず、悩んでいました。
英語を話せるようにならないことに悩んでいた
当時の僕はTOEICテストで700点を持っていました。大学受験も英語を使って受かっていましたので、それなりに自信はあったものです。
しかし、いざ英語で話をしなければならないシチュエーションになっても、全く言葉が自分の口から出て来ませんでした。
プライベートで出かけたアメリカ旅行でも一切話せません。会社の研修で受けた英会話教室であっても、ニコニコしながらあいづちを打つことはできるのですが、自分の意見を聞かれたところで、無言になるだけでした。
同期入社の仲間の中には帰国子女がいて、ペラペラ話していましたし、中には海外に住んだこともないのに、天才肌なのか、独学だけで立派に英語を話している仲間もいました。
そういった仲間たちと一緒にいれば自分も話せるようになるかもしれないと、一緒に過ごす時間をとったりもしましたが、それでも自分の口から英語があふれ出すなんてことはありませんでした。
話せる先輩からもらったアドバイスは「恥をかけ!」
社会人3年目、25歳の頃、同じ会社のアメリカ支社で採用されて、日本の本社で長期トレーニングに来ていた、Sさんという人がいました。
Sさんは僕の一つか二つ上の年齢でしたけれども、大学時代からアメリカに留学をしに行って、そのまま向こうの現地で同じ会社に入社をした人でした。
持っているノートが日本では見ないようなアメリカ製の縦にめくるような、いわゆるノートパッドと呼ばれるもので、とても眩しく見えました。
Sさんは英語もとても流暢で、ビジネスで話す時にも、日本人とアメリカ人の間に立って通訳をこなすなど、素晴らしい活躍をしていたのです。
とは言え、そのSさんも英語ネイティブであったというわけではありません。高校までは日本で育ち、大学からアメリカに移り住んだわけですから、英語を身につける過程で、それなりに苦労したはずです。
あるとき、ぼくはSさんに聞きました。「どうしたら英語を話せるようになるでしょうか?」するとSさんは、「うーん。」といって、ちょっと下を見つめながら押し黙ったあと、顔を上げて僕の方を見て言いました。
「今までもいろんな人に同じ質問を受けたことをあるけれども、答えはいつも同じさ。」
「恥をかけ!」
「恥をかいた分だけ、英語がうまくなる。」
「恥をかかないと、いつまでたっても英語を話せるようにはならないぞ。」
恥をかいた分だけ話せるようになった
「恥をかけ!」とは言われたものの、僕はそれが一体どういう意味を持つものか、よくわかりませんでした。
きっと、「英単語を覚えたほうがいいぞ」とか、「テレビや映画で生の英語のリスニングを繰り返した方が良いぞ」だとか、そういった具体的なアドバイスをもらえるものだと期待していたのです。
それからしばらくして、Sさんからもらったアドバイスもすっかり忘れてしまった頃、運良く、会社の中でアメリカに駐在させてもらうことが決まりました。その会社に入社してからずっと、人事部や上司に対して「アメリカ駐在をさせてください!」と、お願いにお願いを重ねていただけに、それが決まった時には舞い上がるほどにうれしかったです。
ところが、実際にアメリカに渡ってみると、キラキラしたイメージとは程遠い生活が待っていました。
アメリカに到着した初日から、予約してあったホテルに到着しても、迎えに来てくれた先輩の通訳なしではチェックインすらできませんでした。レストランに行っても、ろくに食事を選ぶことができません。僕にできたことは、メニューを見ながら指をさし、それをウェイターの方に見せることだけです。
肝心の仕事においても、アポを取ろうとアメリカ人のお客様に電話をするのですが、その電話で英語を話すことが怖くて怖くてたまりませんでした。
電話口でそのまま用件を伝えるなどできるわけもなく、何とか面会の約束をとることで精一杯。そして、直接お客さんの前に行き、ボディランゲージや用意した資料を見せながら、なんとか用件を伝えるということを繰り返していました。
恥をかくこととは、経験を積むことだと分かった
アメリカで暮らし始めたは良いけれども、こんなに自分の英語は使えないものかと言うことを情けなく感じる毎日を過ごしていました。
しかし、ビジネスでもプライベートでも、何とか恥をかきながら、少しずつ少しずつ、生きた英語が使えるように身について行ったことも、感じ始めるようになりました。
残念ながらいつまでたっても心地いい状態ということには程遠く、英語を話す時には冷や汗をかいたり、しどろもどろになったり、油汗が流れてきたりするなど、非常に不快な思いをし続けました。
同じことだけを繰り返している毎日であれば、そこまで大変な思いはしなかったでしょうが、どうしても仕事をしているとトラブルが発生しますし、プライベートにおいても新しいところに遊びに行こうと出かけるたびに、新たな英語を話すことが必要となり、 そのたびに恥をかいていたのです。
しかし、こうして1年、2年、そして3年、4年と経過してくると、少しずつ自分にさまざまな言い回しの英語が身についてきたことを感じるようになってきました。
その過程を振り返ってみると、一度たりとも楽な思いをして自然に英語が身についていったなんてことはありません。
アメリカに住んでいるだけで、勝手に英語が身につくというものは、現実を何も知らない、ただ楽をしたいだけの過去の僕が抱いた幻想であったことも分かりました。
実際は、英語を話すたびに毎回毎回恥をかいていたのです。
しかしその時、気がついたのです。
それは、恥をかくということは、すなわちそれだけ英語を話す訓練をしていたということ。つまり、それだけ英語を話す経験を積んでいたということが、自分の中で分かったのです。
すると、何年も前に英語についてアドバイスをくれたSさんの顔が思い浮かんできました。
「恥をかけ!」
これはつまり、それだけ「英語で話す経験を積みなさい。」「英語を話す訓練を重ねなさい。」そういうことだったのです。
まとめ:英語を話せるようになるには、恥をかいてでも、経験することが大事
今英語を練習している最中だと、カタコトで話す時に気後れすることもあるかと思います。
しかし、恥をかいてでも英語を話す練習を続けていきましょう。
自信がなく、カタコトの英語を話すたびに恥をかいたとしても、その経験こそが英語上達への近道になっています。
英語が話せるようになるために、どんどんと恥をかきましょう!
Good luck!