なぜ経営者は定時で帰るのか?【昔からの疑問】
こんにちは、てつです。
昔僕が一担当者だった時、経営者の人たちが定時で帰っているのを見て、なんでいつもそんなに早く帰れるのかと羨ましく思っていたことがあります。
今自分自身が経営者と言う立場に立って、基本的には定時で帰っているのですが、当時自分が見ていた経営者の人たちがなぜ定時で帰っていたのか、その理由がわかるようになりました。そのことについて少し書きたいと思います。
日中にエネルギーを使い果たしている
まず、わかりやすく言うと、定時になるととても疲れているので早く帰りたいのです。笑
これは冗談のような本当の話で、経営者の仕事というのは、日中にエネルギーを使い果たしてしまうほどに集中力が必要なものです。
例えば、朝の9時から夕方の5時まで1時間おきもしくは30分おきにミーティングでカレンダーがいっぱいになっています。
次から次に、ミーティングからミーティングへ飛びまわるわけですが、話す議題は毎回違いますし、参加者も違います。その上その決められた時間内で決断をしたり、少なくとも今後の行動を取るべき方向性について示していくことが求められます。
そうすると、参加する会議では毎回全力で集中することが求められますし、少しも気が抜けません。
僕も昔ある時、部長クラスの人が1日僕と一緒に時間を過ごすことがありました。いつものように朝から夕方まで次から次にいろんな人たちが自分の部屋に入ってきては様々な議題で打ち合わせをし、僕に意思決定を求めてきました。
そういう時の議題は、大概の場合、自分たちでは決められない難しいものであるから僕に決断が回ってくるわけです。さらに中には、人に関するセンシティブな課題があげられることもあります。すると、本当にエネルギーを使います。
そうした1日を僕と一緒に過ごした部長の人が、1日の終わりに非常にぐったりとした様子で、「てつさん、いつもこんな過ごし方をしているんですか!?」とびっくりしたような表情で聞かれたことをよく覚えています。
かくいう僕自身も、初めて経営の仕事をし始めたときには、このような時間の使い方に面食らい、毎日疲れ果てていたので、毎晩布団の中に入り込んでは物の数秒で意識が飛んで寝入ってしまったものです。
夕飯もしっかり食べ、睡眠時間も最低限を確保しなければ翌日に疲れが持ち越されますから、ある意味、定時になると急いで帰ってコンディションを整えることも、経営の仕事の一部だと考えるようになりました。
帰って自分の作業時間を確保するため
本当に1日を過ごすと疲労困憊、体力回復のために大急ぎで家に帰るわけですが、だからといってリラックスだけしてるわけにもいきません。
なぜなら、日中のほとんどは会議や打ち合わせといったものに時間が使われており、メールの確認や、自分自身の作業時間と言うものは一切取ることができていないのです。
ですから家に帰ってきて打ち合わせや会議が入らない状況で、ようやくメールの確認ができたり自分自身の作業のための時間を取ることができたりするわけです。
僕がアメリカで働いていた時にも、自分の上司や社長クラスの人たちの日中の過ごし方を見ても、やはり会議や打ち合わせに忙しくしていましたので、オフィスを出るときには必ずコンピューターを持ち帰っていました。
当然ながら家に帰ってまた仕事を続けていたわけです。
自己投資や自己管理をしている
定時で帰って家でまたコンピューターを開き仕事を続けるわけですが、経営者たちがやっている事は実は直接的な仕事だけではありません。
何をやっているかというと、自己投資や自己管理に時間を使っているのです。
自己管理については体力作りや積極的なストレス発散などを行っている人が多いと思います。家族との時間を充実させることに取り組んでいる人も当然ながらいます。
いずれにせよ、仕事に集中できるよう、意図的にプライベートの領域を整えることに力を使っているということです。
また忘れてはいけないのが、経営者たちは自己投資を怠らないということです。
1番多いのは読書のために時間を使っているというものでしょう。読書を通じて、新しいアイディアを身に付けられるようにしています。語学やプログラミングなど新しいスキルにチャレンジしている人も多くいます。
具体的にそれらが何であろうと、自分自身のスキルや能力を磨き続けることをしないと、自分が率いるチームがこの変化の早い環境の中で成長し続けることができないと考えているわけです。
まとめ:経営者が定時で帰るには理由がある
このように、経営者たちが定時で帰るには理由があります。
日中にエネルギーを使い果たすほど集中して仕事に取り組んでいるということもさることながら、仕事が終わった後の時間で、自分1人でできる仕事を続けたり、自己投資に時間を費やしたりするなど、定時後も忙しくしているというところが実態です。
経営者になれば左うちわで楽できそうだなんて昔は考えていましたが、現実はそんなこと全然ありませんでした。
Good luck!