英語で緊張するあなたは一人じゃない【不安・緊張・怖さ】
いざ、英語をしゃべらないといけない時。
それが一対一の会話であれ、何人かが集まって行われる会議であれ、大人数を前にして行うプレゼンテーションであれ、
「緊張」しますよね!?
ぼくなんて、今でも、ものすごく緊張します。
アメリカで暮らしてしばらく経ちますが、今でも毎日、「あれ、あの言葉はなんだっけ? これはどう言えばいいのかな?」と考えることしきり。
「まるでネイティブであるかのように、むずかしいことは考えずに思ったことを気楽に口にしよう」と取り組むようにはしています。
しかし、過去に覚えた単語や言い回しは口から出てくるものの、「頭の中に無いものは、無い!」のです。
使ったことの無い単語や言い回しが、いきなり口をついて出ることなんてあるわけが無いのです。
で、「自分の言いたいことは、ちゃんと言えているかな?」「ちゃんと伝わっているかな?」「少ないボキャブラリーをフル回転させて話しているけれど、これで大丈夫かな?」だなんていろいろと考えはじめると、とたんに緊張してくるのです。
でも、そもそもなぜ、ぼくたちはこういう時に緊張するんでしょう?
よく考えると、ぼくたち日本人が英語をしゃべる時って、往々にして、大事な場面がほとんどの気がします。
仕事での打ち合わせやプレゼンテーション。クラスで自分の意見を言う時も。
つまりこれって、
「大事な場面、マジメに取り組んできたことの成果がためされる場面でこそ、緊張する。」
と言い換えても良いのではないでしょうか?
なぜなら、母国語である日本語を使ってプレゼンテーションする時だって、緊張しますから。
子供のときのピアノの発表会だって、ぼくはものすごく緊張しました。
つい数ヶ月前に、大事な大事な会議が有った時。
ぼくがその会議の主催者でした。(もちろん、英語です。)
ぼくのそれまでのキャリアの全てをかけ、今後将来の動向も決まるというくらいに大事な場面。
幹部の面々をずらっと目の前にして。
会議のファシリテートをし始めてすぐに、ぼくの身体は「ガタガタ」と震え出しました。
自分でも見て分かるくらいに、こんな自分は見たことが無いというくらいに、ぼくの身体は震えていました。
でも、頭は冷静でした。
「おー、自分の身体はこんなにも緊張をしているのか。それは仕方が無い。なぜなら、そこまでマジメに取り組んできたことの証でもあるからだ。」
そして、周りの人に気づかれまいと、震える手は机の下に隠し、足は机の下で組み、上半身は背筋をのばして背もたれに大きくもたれかかりました。
いわゆるパワーポーズというものです。
そうすることで、少しずつ少しずつ、身体の震えがおさまっていくことを感じました。