【簡単】英語で「いつもお世話になっております」の表現・言い回し
“英語で「いつもお世話になっております。」と伝えたい時、どのような言い回しを使いますか?英語メールの書き出しに使いたいです。”
こういった質問に答えます。
日本語でビジネスをする時、メールの冒頭によく書きますよね。
お客さまであれば、日ごろのお取引に対して。
社内メンバーに対しても、普段の協力関係やサポートに対して。
「いつもお世話になっております。」
しかし、実は英語には、「いつもお世話になっております。」と伝える習慣はありません。
では代わりにどのような言い回しをすれば丁寧か、すぐに使える簡単な実例を紹介します。
本記事のポイント
・【簡単】英語で「いつもお世話になっております」の表現・言い回し
・「いつもお世話になっております。」と英語で言わない理由
・ビジネス英語でメールを送るときの書き出しサンプル
ぼくは10年以上にわたってグローバルビジネスにたずさわり、今は外資系企業で経営をしています。
本記事では、実際の現場で使われている簡単な表現を紹介します。
【簡単】英語で「いつもお世話になっております」の表現・言い回し
不思議なことに、英語には「いつもお世話になっております。」にあたる表現がありません。
しかしそれを他の言い回しで表現することは可能です。
メールを送る相手によって変化しますので、パターン別に紹介します。
お客さまや仕入れ先など取引先に対して
お客さまや仕入れ先などの取引先に対しては、丁寧な書き出しにしたいところです。
とはいえ、英語には「お世話になっております。」という表現がないですから、何かに対してお礼を伝える格好などにすると便利です。
Hi, thank you for the message.
こんにちは、ご連絡いただき、ありがとうございます。
Hi, thank you for the inquiry.
こんにちは、お問い合わせいただき、ありがとうございます。
I hope this email finds you well.
(フォーマルな言い方) 貴殿、ご健勝のことと存じます。
社内の上司や目上の人に対して
取引先などの外部ではなく、社内の人にあてて書く場合は、もう少しくずして大丈夫です。
ただ、上司や目上の人に対しては、丁寧さも保ちたいところですね。
そのためには、決まった定型文を使うのではなく、相手を立てる内容を書くことで、そのニュアンスを表現します。
Hi, thank you for the support the other day.
こんにちは、先日はサポートいただき、ありがとうございます。
具体的に用件が明確になっている場合は、「XXの件でメールさせていただきます。」と、はっきり書くことも便利です。
Hi, I am writing this to inform you that XX.
こんにちは、XXの件であなたにご報告したく、このメールを書いています。
社内の同僚に対して
社内の同僚に対しては、さらにカジュアルにくずして親近感を出せるようにしましょう。
Hi, I hope you are doing well.
こんにちは、万事順調であると願っています。
すでに親しい相手で、久しぶりに連絡するようなときには、「ご家族のことも気にかけていますよ。」というメッセージも加えると、相手からは喜ばれます。
Hi, I hope you and your family are doing well.
こんにちは、あなたとあなたのご家族が万事順調であると願っています。
コロナウイルスのような伝染病が流行っているとき、もしくは自然災害が起こったときなどは、「safe (安全)」という単語も入れると親近感が増します。
Hi, I hope you are safe and well.
こんにちは、あなたが安全で健康であると願っています。
「いつもお世話になっております。」と英語で言わない理由
「いつもお世話になっております。」という文章の書き出しを日本語では多用するのに、なぜ、英語では使わないのでしょうか?
直訳すると意味がおかしくなる
英語で直訳をしようとすると、意味がおかしくなります。
You always take care of me.
あなたはいつも私のことをお世話してくれています。(?)
I am always taken care by you.
私はいつもあなたにお世話してもらっています。(?)
どちらにせよ、仮に「お世話」を「take care」と英訳したとき、「面倒を見る」といったようなニュアンスを感じます。
日本語でも「面倒を見る」という意味ではないですし、そもそも英語に「お世話になります。」という表現はないので、無理して英訳して使わない方が良いでしょう。
決まった表現の使い回しは嫌われる
日本語のビジネスメールですと、毎回、定型文のように決まった書き出しではじまることが多いですね。
しかしグローバルビジネスで英語を使ってコミュニケーションをする場合、それぞれの個別事情に合わせた表現をすることが求められます。
はじめて会った相手、2回目に会った相手、いつも一緒に働いている相手など、状況はさまざまです。
それなのに、いつも同じような挨拶文を使うと、相手との信頼関係を縮めていくことができません。
ですから、決まった表現を使い回しすること自体が嫌われると、ぼくは考えます。
ビジネス英語でメールを送るときの書き出しサンプル
ここにサンプルとして、ビジネス英語でメールを送るときの書き出しを書いてみます。
たとえば、あなたが社外のお客さまにメールを出して、以前に行ったミーティング内容をベースに作成した見積書を提出する、というパターンを想定しましょう。
ビジネス英語メールの書き出しサンプル
Hi Sara,
Thank you for the meeting the other day.
It was helpful for us to understand your company needs and plan how we might be able to help you solve the challenge.
After the rounds of discussions internally, we thought that our XYZ product would fit for the purpose.
Attached our proposal and quote for your reference.
Please let us know, if you have any questions.
Best regards,
Nancy
こんにちは、サラ。
先日はミーティングをもっていただき、ありがとうございました。
ミーティングのおかげで、御社ニーズを理解することができましたし、私たちがどのようにしてそれを解決できるか考えることができました。
社内で検討を続けました結果、弊社のXYZ製品であれば、御社の課題解決に貢献できると考えました。
添付資料にて、私たちからの提案とお見積もりを送らせていただきます。
もしご質問があれば、遠慮なくお問い合わせください。
ありがとうございます。
ナンシー
この場合は、「Thank you for the meeting the other day.」としており、具体的な内容から入っています。
「お世話になっております。」というような定型文はビジネス英語にはありませんので、このように書き出しを毎回カスタマイズしていきましょう。
あなたのニーズに合わせて使ってみてください。