英語メールでの宛名の書き方。【海外ビジネスで使える例文紹介】
“英語でビジネスのメールを送りたいんだけど、宛名はなんて書いたらいいの?日本語なら「様」や「役職名」をつけるべきだけど、英語にも決まりはあるの?”
こういった疑問に答えます。
いざ海外の人たちとビジネスをはじめようと意気込んでも、英語でメールを書こうとした出だしからつまづくことがあると思います。
「宛名ってどう書くのが正しいの?」と。
本記事では、「英語メールでも、宛名の書き方に決まりやルールはあるのか?」という疑問に答えます。
本記事のポイント
・英語メールを書くときの大事な心構え
・英語メールのカジュアルさとフォーマルさの判別基準
・宛名の書き方:例文とサンプル
・宛名を書くときの注意点
ほとんどの場合、下の名前である、ファーストネームで十分です。
ぼくがこれまで10年以上にわたって世界中の人たちとビジネスをしてきましたが、グローバルビジネス英語では、基本的にファーストネームだけで大丈夫です。
もちろん、日本のように敬語を気にするお国柄のところもありますし、自分独自の工夫として親しみを出したい場合など、プラスアルファをすることは問題ありません。
フォーマルさを出すべき時の判断基準や、英語メールで実際に使われる宛名の例文やサンプルを紹介しますので、活用してください。
英語メールでの宛名の書き方。【海外ビジネスで使える例文紹介】
「Dear」って、つけなければいけないのか?
「Mr.」や「 Ms.」って、どうしたら良いの?
「本当にファーストネームで呼んでいいの?苗字の方が丁寧ではないの?」
などなど、ぼくたちマジメで勤勉なビジネスパーソンには、悩みが尽きないところです。
そこで、グローバルビジネスの現場での使われ方を紹介します。
特にアメリカ人たちの書き方を紹介しますので、そのままパクりましょう。
英語メールを書くときの大事な心構え
まず、英語メールを書くときの大事な心構えです。
何を書こうが、どの様な言い回しを使おうが、文法的に間違えていようが、全部、英語です!
細かいことは気にせずに、どんどんと、伝えたいことを書きましょう!
これは、本当に大事です。
あまり細かいところで悩んで時間を浪費せず、そのメールを相手に届けることの方がよほど重要ですので、悩みすぎないでください。
英語メールのカジュアルさとフォーマルさの判別基準
英語メールでも、カジュアルさとフォーマルさで、言葉を使い分けることがあります。
それでは、どこからどこまでがカジュアルで、どこからどこまでがフォーマルであるのか、そのイメージをまとめます。
これによって、メールを送る際に、カジュアルであるべきかフォーマルであるべきか、判断が簡単になります。
この判断ができれば、使うべき宛名も分かってきます。
判断基準をパターン別で解説
ぼくたちがビジネスで英語メールを書くケースというものを考える時、ざっくりと、以下の様なパターンわけをしてみます。
縦軸に、メールを送る相手との関係性。
横軸に、その相手にコンタクトする回数。
まず、右上の「B」は、社外・顧客に対して、はじめてコンタクトするケース。
これはもちろん、フォーマルさが必要です。
しかし、コンタクトすることがはじめてだとしても、社内・同僚が相手である、右下「D」のケース。
こちらは、はじめからカジュアルさをもたせて良いです。
いわば、同じチームメートなのですから、フォーマルさを出すと心理的な距離感ができてしまい、喜ばれません。
社内・同僚に対して2回目以降にコンタクトする左下「C」のケースも、当然、カジュアルでいきましょう。
では、相手が社外・顧客であって、コンタクトする回数が2回目以降であるケースの左上「A」。
こちらはどうするべきでしょうか?
ぼくがこれまで見てきた限りですと、みんな、「カジュアル」にしています。
金融機関や弁護士事務所など、四六時中、フォーマルさが求められるような職場でない限り、カジュアルで十分です。
ぼくの個人的な経験では、2回目以降のコンタクトでフォーマルであり続けたのは、弁護士事務所だけです。
「B」と「C」はわかりやすいのですが、日本のビジネス文化からすると、青枠で囲った「A」と「D」の位置付けが複雑ですよね。
日本語とは文化が異なりますから、割り切ってカジュアルな宛名を選んでください。
宛名の書き方:例文とサンプル
ここでようやく、具体的な宛名の書き方を紹介します。
まず、フォーマルなパターン。
「Dear First Name,」
「Dear Last Name,」
「Mr./Ms. Last Name」
「Dear Mr./Ms. Last Name」
Dearを使ったり、Mr./Ms.といった敬称を使ったりすることで、フォーマルさを表します。
そして、カジュアルなパターン。
「First Name,」
「Hi First Name,」
といった感じ。
これらを、重みに合わせて並び替えると、以下の通り。
上にいくほどカジュアルで、下にいくほどフォーマルです。
「First Name,」
「Hi First Name,」
「Dear First Name,」
「Dear Last Name,」
「Mr./Ms. Last Name」
「Dear Mr./Ms. Last Name」
弁護士などのプロフェッショナル業についていない限り、基本はすべて「First Name,」でオッケーです。
イメージとして、
「いつもカジュアルなのに、はじめて顧客や社外の人にコンタクトするときだけ、マナーとしてフォーマルさを演出する。」
という感じです。
それでも、「親しき中にも礼儀あり」と考える方は、「Hi First Name,」を使ってください。
これでも相当に、丁寧さを演出することができます。
宛名を書く時の注意点
ここまで読んだあなたは、「え、そんなにカジュアルで本当に大丈夫?」と心配になったかもしれません。
もちろん、いつでも丁寧にフォーマルであることは、何ら間違ったことではありません。
しかしそれが、「間違えたくないから、無難な書き方を選ぼう。」なんて考えた結果の時は、少し考え直した方が良いです。
というのも、そういった日本の「無難さを求める文化」は、グローバルビジネスでは求められていないですし、ほとんどの場合、理解もされないからです。
本来、カジュアルであるべきところ、フォーマルな形式で臨んでは、円滑に運ぶべきコミュニケーションも、逆にぎこちなくなりますので、気をつけてください。