英語メールでの文末の書き方。【海外ビジネスで使える例文紹介】
“英語でビジネスのメールを送りたいんだけど、文末はどうやってしめたらいいの?色々とバリエーションがあるみたいだけど、実際に使われているのはどれ?”
「Best regards,」とか「Sincerely,」とか「Thank you,」など、検索すれば色々と出てきますよね。
いくつも候補が出てきてしまうので、逆に困ってしまったと思います。
そこで本記事では、実際にそれぞれがどのように使われているか、解説します。
これはぼくが10年以上のグローバルビジネスの現場で身につけた英語スキルですので、そのまま使っていただいて大丈夫です。
本記事のポイント
・悩みたくない人は、とりあえず「Best regards,」
・丁寧にしたい時だけ、「Sincerely,」ただし、使い過ぎは逆効果
英語メールでの文末の書き方。【海外ビジネスで使える例文紹介】
日本語のメール文章であれば、「敬具」や「以上」や「よろしくお願いします」など、色々と使い分けや決まりがありますが、英語メールではどうでしょう?
英語メールでの文末の形式
文末に使われる言葉はさまざまですが、その形式は統一されています。
宛名,
本文本文本文本文本文本文
本文本文本文本文本文本文
本文本文本文本文本文本文
Best regards,
自分のファーストネーム
この形がほとんどですが、問題は、この「Best regards,」のところをどうするか?
実際の使い方とサンプル:英語メールの文末
実際のビジネスで、ぼくが見てきたものにはいくつかのバリエーションがあります。
それらを、カジュアルさとフォーマルさという視点から、その重みに合わせて並べます。
上の方が、カジュアルさが高いもの。下に行けば行くほど、フォーマルさが高くなります。
Thanks,
Thank you,
Best,
Regards,
Best regards,
Sincerely,
このような感じです。
バリエーションと言っても、この程度です。これ以外は、ほとんど見かけません。
なんとなく、分かりますか?
一番上の「Thanks,」なんて、いかにもカジュアルですよね?
それに対して、一番下の「Sincerely,」は、ガチガチのフォーマルです。
「Best,」や「Regards,」は、「Best regards,」をわざと崩したものです。
つまり、「Best regards,」 ですらフォーマルさが現れるため、みんな一生懸命にそれをくずしてカジュアルさを出そうとしています。
それぞれのニュアンス
Best regards,
ぼくが見てきた限り、グローバルビジネスの現場で、もっとも多く使われているのは、「Best regards,」です。
とりあえず、悩む時間を省きたい方は、「Best regards,」を使ってください。
どんな状況でも、大丈夫です。「可もなく不可もなく」といったところです。
Sincerely,
ちなみに「Sincerely,」ですが、同僚とのメールで使おうとすると、違和感があります。
丁寧であることは良いのですが、こんな言葉を使っているメールをもらったら、心理的な距離感を感じます。
絶対に間違いを起こしてはいけない金融機関や弁護士事務所のようなところが、重要なクライアントに向けて送る、フォーマルなメール文で使われるものです。
就職活動時に使うカバーレターにも使われます。
ただ、1度でも1対1で会ったことがあるような相手に、あとになって、「Sincerely,」だなんて送ったら、距離を置かれていると感じられてしまうことだって、ありえると思います。
正直に言うと、ぼくが10数年前にアメリカで働き始めた当初、相手が誰彼構わず、「Sincerely,」ばかりを使っていました。
一番丁寧でフォーマルなものを使っておけば、無難で間違いはないだろう、という思いからです。
でもこれでは、せっかく仲良くなれて、距離が縮まった相手に、違和感を与えてしまいかねないので、おすすめできません。
今では、日々の仕事では、ほとんど使わなくなりました。
Thank you,
同僚であれば、「Thank you,」で十分です。
むしろそうやって自分のリーチ内に相手を引きずり込むことも、手ですね。
1対1のメールでは、そんなものを使わず、用件だけを書いてチャットみたいに使う人も多いです。日本語メールと同じ感覚です。
それでも文末の言葉選びに迷ったら?
それでも文末の言葉選びに迷ったら、どうするか?
同僚、初対面の人、外部の人、その他。
みんな、「Best regards,」でオッケーです。
外部の人に対してフォーマルさを演出したい特別な時だけ、「Sincerely,」を使いましょう。
英語メールを書くときの大事な心構え
ちなみに、英語メールを書くときの大事な心構えを紹介します。
ぼくがその昔、ビジネスで英語を使い始めたときに、いつも悩んでいました。
文法を間違えたら、どうしよう?
正しい言葉づかいができなかったら、どうしよう?
相手から信頼を失うんじゃないか?
バカにされることもあるのではないか?
こういう悩みや尽きず、いつもメールの「送信ボタン」を押すときにドキドキしていました。
そしてグローバルにビジネスをはじめて10数年が経った今、胸を張って言えます。
これらは、すべてムダな悩みです!
何を書こうが、どの様な言い回しを使おうが、文法的に間違えていようが、全部、英語です。
何を使ってもいいんですよ。メール文末に何か、締めの言葉があればいいんです。
ぼくが留学したビジネススクールでのコミュニケーションの先生(アメリカ人)も言っていました。
「文法とかスペルとか、細かいことを気にするな!全部、英語だ!!ガハハ!!」
ようするに、相手と信頼関係を築きつつ、自分の言いたいことが伝われば、コミュニケーションは成立するということですね。
それがグローバルビジネスの本質です。日本語と変わりません。