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根回しはグローバルに通じる最高のビジネススキル【リーダーシップ】

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こんにちは、てつです。

根回しという言葉を聞いた時、どのような印象をもっていますか?

なにか日本のいかにも昭和な感じがして、時代遅れのような印象を持っていることはないでしょうか。

ですがこの根回しは、グローバルに通じる最高のビジネススキルですので、実践できるとあなたの武器になってくれます。

根回しはグローバルに通じる最高のビジネススキル

結論から言って、根回しはグローバルに通じる最高のビジネススキルだと、僕は考えています。

日本語の根回しと言う言葉には、どうしてもネガティブな印象が付きまとってしまいます。それは何故かと言うと、いかにも日本的な職場で、経営層に対して稟議を上げる際に関連部署でしっかりと根回しをすることで会議をできるだけスムーズに行うことが本来の目的であるのに対し、そこには事なかれ主義、そして上の人の顔色だけを気にするような、あまり建設的ではない態度が見え隠れするからでしょう

そういうことから、「根回しはやめて、会議の中でしっかりと侃々諤々の議論をしよう!」と言う声が日本のビジネスパーソンたちの間で聞こえてくることがあります。

しかし、それではせっかくの根回しのメリットが見失われているように見えて、僕は心配します。

根回しとは本来、利害を必ずしも同じにしない関係者や関係部門の面々に、事前に意見を募っておくことによって、さまざまなメリットやデメリット、それから賛成意見や反対意見を整理し、選択肢も数多く机の上に出した上で、最も質の高い決断をすることを目的として行われるべきものです。

こういったことを全員が集まる会議の中で行おうとすると、あまりにも議論が発散してしまい、効率的に意思決定をすることができなくなります。

ですから、事前に根回しをすることによって、とても生産的で合理的な意思決定方法をとることができるということが、最大のメリットになるわけです。

これは日本だけではなく、僕が働いていたアメリカを含め、グローバルのどこでも必要となるビジネススキルだというふうに僕は考えています。

MBAの授業でも根回しを教えている

僕が通っていたUNC (University of North Carolina, ノースキャロライナ大学) というビジネススクールの授業で、根回しのスキルやその重要性について学ぶことがあり、日本人クラスメートたちと一緒に「まさかアメリカのMBAまで来て根回しについて学ぶとはびっくりしたね!」と話し合ったことを覚えています。

その根回しに関するスキルは、必修科目であるOrganizational Behavior (組織行動論) と言う授業でも出てきましたし、Leading From The Middle (中間管理職によるリーダーシップ) と言う選択科目の中でも出てきました。

MBAを卒業してすぐの学生たちはいきなり会社の経営者になると言うわけではなく、それぞれ入社した会社の中間管理職になっていきます。

中間管理職の立場から、公式にそして非公式に、影響力を発揮して物事を進めていかなければなりません

すると日ごろから関係部門のキーパーソン達と関係を構築しつつ、大事な決定をする会議の前には、それぞれのキーパーソンたちの思惑をしっかりと聞き込み把握することが重要です。

もし相対する考え方や意見があるのであれば、考えうる決断のメリット・デメリットを整理し、取りうるオプションを十分に検討した上で会議に臨む必要があります。

こういったことをアメリカ人クラスメートたちが学んだ時、「なるほどそういったやり方があるのか、なかなかに時間と労力がかかりそうだが、高い確率で会社を正しい方向に導いていけそうだな」と納得をしたような顔つきで、ふんふんと教授の言うことを聞きながら一生懸命にメモをとっていました

そういったクラスメートたちの横顔を見ながら僕は、根回しについて何も知らなかったのかと驚きました。

そして、今でこそ日本ではネガティブな印象ばかりが根付いてしまったものの、本来はとても生産的であり、昔の日本のビジネスパーソンたちの合理性も感じていました

根回しができると上司や経営層に喜ばれる

このように、根回しは非常に合理的で生産的であり、様々なオプションを検討しつつ、一番質の高い決断を下し、組織全体を同じ方向に進めていく素晴らしい仕事の取り組み方です。

これはまさに、リーダーシップです。

こういったことを事前にやっておかなければ、会議が収集つかなくなってしまい、建設的な議論をすることができません。ただだからといって、誰しもが根回しができるかというと、そんなに簡単なものではありません

関係者達と膝を詰めてしっかりとコミニケーションを行うことが必要になりますし、それだけ多大な労力が必要になりますので、コミュニケーションスキルに加えてエネルギーとコミットメントも求められます

しかしこれができると、上司や経営層たちから大いに喜ばれます

会議で決断のために必要となる重要な情報を参加者たちから集める前に、すでに部下たちが整理をしておいてくれるわけですから、上司や経営層の仕事をやってくれているようなもので、大変助かるわけです。

そしてそういう上司や経営者は必ず、誰が根回しのリーダーシップをとっていたかということを確認しますし、みんなの前でその人に対してありがとうとお礼を言うことも忘れません

僕もアメリカで働いていた頃、よく根回しをして会議に臨んでいましたが、そういう会議は普段よりもよほど短い時間で終えることができましたし、参加者の皆から評価をしてもらうことができていました

まとめ:リーダーシップを発揮して根回ししよう!

このように、日本のビジネス社会ではネガティブな印象が付きまとう根回しですが、アメリカをはじめとした海外では立派なリーダーシップの形として評価されます

それは、アメリカTop20のビジネススクールの授業で教えられているほどのものです。

さあ、リーダーシップを発揮して、根回ししよう!

Good luck!

 

アメリカのトップMBAを取得し、卒業後にアメリカ企業本社の幹部候補生として採用されたノウハウを紹介しています。

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ブログを引っ越しました。→https://presence-japan.com/blog/

現在、プレゼンスジャパン株式会社としてエグゼクティブコーチングを提供しています。

プロフィール
西原哲夫
西原哲夫
経営アドバイザー | エグゼクティブコーチ
慶應→住友電工→アメリカ駐在(25歳)→ノースカロライナ大MBA(30歳)→エマソン米国本社幹部候補(32歳)→日本エマソンGM(35歳)→ユーピーエス社長(39歳)→経営アドバイザー兼コーチ(今) | 2児の父親|アメリカ在住10年|表千家茶道学習者
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