【松竹梅の意味】桜も良いけれど、梅が好きなこの頃
よく食事のコースやお弁当などを注文する時に、「松竹梅(しょうちくばい)のどれにしますか?」だなんて聞かれることがあります。
その「松竹梅」の意味は知っていますか?
ぼくも最近まで「たしか上中下みたいな順位だったと思うけど、松と梅はどっちが上だったかな?」程度の理解でしたが、実は素敵な意味がこめられているんです。
松竹梅の意味
松竹梅とは読んで字のごとく、松と竹と梅のことです。
これらの共通点は何かというと、どれも冬を越せる力強さをもっているということで、おめでたいものの象徴として扱われています。
古来中国では「歳寒三友(さいかんのさんゆう)」と呼ばれ、冬の寒さを超える三つのものという意味だそう。
凛とほほを刺すような冷たい空気や雪の寒さに耐える様は、まさに清々しさや力強さを感じますね。
昔の人はそういったことから、繁栄や長寿を願ったのでしょう。
長い年月にわたって使われている言葉の意味に正解も不正解もないでしょうが、ぼくの好きな解釈を紹介します。
松
たとえば松であれば、常緑樹であり、いつもその青々とした姿は、「年齢を重ねても、ずっと若々しい気持ちや初心を忘れない。」といった意味合いと、ぼくはとらえています。
竹
竹は日本人に身近な植物で、全国各地で見ることができます。
成長スピードが早く、しなやかで強く、なかなか折れない。そして真っ直ぐで、実直な性格を思い浮かべることができます。
「竹を割ったような性格」だなんて表現もある通り、裏表ない真っ直ぐな性格は、昔から多くの人に好かれていたのでしょう。
梅
梅は1月や2月といった冬がまだ厳しい時から花を咲かせます。
春に芽吹く花が多い中、誰よりも先に花をつけ、春の訪れを知らせる梅に心躍らせる人も多いことでしょう。
松竹梅の順位
松竹梅の順位は一般的に、松が1番、竹ば2番、そして梅が3番です。
食事のコースやお弁当を注文する時は、値段もその順番になっているでしょうから、分かりやすいはずです。
ただ、本来の意味を考えると、松も竹も梅も、どれもおめでたいものですから、そこに優劣は無いのでしょうね。
最近は桜よりも梅が好き
日本で一番好まれている花といえば、ダントツで桜でしょう。
3月から4月にかけて日本全国で咲き誇る淡いピンク色の花は、その短い命のはかなさもあいまって、見る人の心を離しません。
もちろんぼくも、桜の花が好きです。しかし松竹梅の意味を知ってからというもの、桜よりも梅の方が好きになりました。
雪の下でじっと寒さに耐えながらも花を咲かせる梅の生命力の強さに、心がひかれます。
大変なことが続いても、辛いことが重なっても、静かに地に根を張って花を咲かせるタイミングを見計らっている姿から、多くの学びを得る思いです。
桜にさまざまな種類があるように、白やピンクなど、梅にも多くの種類があるようです。
散歩していて見つけたこちらは、しだれ梅?