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【外資・MBA流】職務経歴書の書き方とコツ【面接官の目にとまる】

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[chat face=”woman1″ name=”転職活動中の人” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]目当ての会社に応募するにあたり職務経歴書の提出を求められています。面接官の目にとまり、無事に書類選考を通過して面接に進めるよう、効果的な書き方とコツがあれば教えてください。[/chat]

目当ての会社に応募するにあたり職務経歴書の提出を求められています。面接官の目にとまり、無事に書類選考を通過して面接に進めるよう、効果的な書き方とコツがあれば教えてください。

ひと通り業界や会社のリサーチが終わり、いよいよお目当ての会社に応募するとのこと、よくここまで来れましたね!

ただ、どうせ応募するのですから、必ず書類選考を通過して面接に呼ばれるよう、質の高い職務経歴書を作り上げたいですよね。

職務経歴書にはお作法といいますか、おさえておくべきポイントがあります。

それを理解するためには、まずは面接官が見ているポイントを理解することが大切です。

それを確認した上で、実際に職務経歴書を作成するにあたっての書き方やコツを見ていきましょう。

 

[jin_icon_checkcircle color=”#41a317″ size=”18px”]本記事のポイント

・面接官が見ているポイント

・職務経歴書の書き方と手順 【テンプレートあり】

・職務経歴を書く際のコツ

・職務経歴書を書く際に忘れてはいけないこと

本記事で解説する職務経歴書の書き方とコツは、ぼくがアメリカMBA留学中に教わったものです。

アメリカのトップMBA生たちが実際に使っているもので、ぼくもこの方法を使ってきましたし、今の外資系企業経営というキャリアにもつながりました。

そして今でもヘッドハンターたちから声がかかれば、このフォーマットで作成した職務経歴書を渡しています。

職務経歴書の書き方に正解も不正解もありませんし、人によって言うことがバラバラでしょうが、とくに外資系企業でのキャリアアップを狙っているような方にはおすすめできるものです。

 

面接官が見ているポイント

職務経歴書の具体的な書き方やコツについて考える前に、まずは読み手である面接官が見ているポイントについて想像をめぐらせましょう。

面接官に好印象を与えることができれば、面接に呼ばれる確率がグッと上がります

短時間で読めるものが良い

まず最初に理解するべきは、面接官にとって、あなたの職務経歴書をじっくりと読み込んでいる時間など無いということです。

募集ポジションに対して、何通もの応募が届きます。ほとんどの場合、面接官は普段の仕事をしながら採用活動も並行して行うことになりますから、送られてきた職務経歴書のひとつひとつに時間をかけていることができません。

ですから、あまりにも長ったらしいものですと途中で読む気が失せて後回しにされる可能性があります。

職務経歴書は短時間で読めるものに仕上げましょう。

パッと見て、あなたの経験とスキルが伝わってくる

限られた時間の中であなたの職務経歴書に目を通しますから、パッと見て、あなたの経験とスキルが伝わってくることが望ましいです。

そのためには、伝えたいポイントの要点をしぼりましょう。

こういう時こそ箇条書きを活用すべきですが、それぞれの文章の中でもポイントをおさえ、ダラダラと書かないようにしましょう。

また、枚数についても、できれば1枚にまとめ切りましょう。これは簡単ではありません。

しかし、シンプルにまとまっていて、簡潔で読みやすければ、「ああ、この候補者はよく思考を重ねていることが分かる。」と感じてもらうことができます。

反対に、要点を得ずに枚数が増えていきますと、「どうせ仕事でもポイントをおさえて働くことが苦手な人なのだろう。」という印象を与えてしまうでしょう。

もちろん、どうしても1枚にまとまりきれず2枚になっても問題ありませんし、本記事で紹介するフォーマットを使わなくても問題ありません。

しかし、繰り返しますがポイントは、シンプル・簡潔に、要点のみをアピールすることです。

これをおさえていれば、読み手である面接官もストレスなく読み進めることができますから、フォーマットや体裁といったことは大きな問題にはなりません。

募集要項で求めている条件とマッチしていること

会社側が求める人材の条件はすでに募集要項で公表されています。

ですから、面接官としては、あなたがすでにそれらの条件を熟読しているはずだと考えていますし、職務経歴書の中でもそれら条件を満たしていることが記載されているものと期待します。

もし仮に、募集要項で条件として挙げられたポイントが職務経歴書に記載されていない場合、「この候補者は、募集要項をちゃんと読んだのだろうか?」と疑わしく感じますし、「もしかしたら他社向けのものを使い回しているのかもしれない。」などと考えて、面接に呼ばれる可能性が下がるでしょう。

 

職務経歴書の書き方と手順【テンプレートあり】

面接官が見ているポイントをおさえることができたら、続いて、職務経歴書の書き方と手順を説明します。

書き方と手順

職務経歴書の書き方と手順は、3ステップで構成されます。

まず、(1)ゴールを明確にすること。そして、(2)自己分析を行いつつ、ゴールとのギャップを明確にすること。さらに、(3)ギャップを埋める工夫をしながら職務経歴書を書いていく。

この3ステップです。

(1) ゴールを明確にする

まずはじめに、ゴールを明確にしましょう。

もちろんあなたの最終的なゴールはお目当ての会社から採用オファーをもらうことですが、職務経歴書を書く上でのゴールは、面接に呼んでもらうことです。

言い換えると、面接に呼ばれるような職務経歴書を書かなければいけないということです。

どんなに経歴が素晴らしく、面接での受け答えも十分に準備していたとしても、面接に読んでもらえなければ意味がありません。

そして面接官があなたの職務経歴書を読んで、あなたを面接に呼ぼうかどうか決めるポイントは、募集要項の採用条件を満たす人材であることが職務経歴書から伝わってくるかどうか、です。

つまり、面接に呼んでもらうというゴールを果たすには、募集要項の採用条件について、職務経歴書で分かりやすくアピールすることが必要だということです。

ですから、募集要項については何度も何度も読み返し、必ず細部まで理解するようにしてください。

(2) 自己分析を行い、ギャップを明確にする

募集要項の採用条件、つまりは面接官や会社側が候補者に求めるポイントを理解することができたら、あらためて時間をとって、あなた自身の自己分析を行いましょう

自己分析を行うことで、あなたの経験やスキルを整理することができますが、それらを募集要項の採用条件と比べたときに、その時点では不足しているもの、つまりギャップが明確になります

あなたがすでに身につけている経験やスキルをアピールすることはもちろん、ギャップについても、ただスキル不足を認めるのではなく、「学習中」とか「他のスキルを応用してカバーできる」などというようにアピールにつなげていく必要があります。

ただ、ギャップを完全に無くすことを目的にしなくても大丈夫です。

採用条件の7割以上が満たされていれば、ほとんどのケースで面接に呼んでもらえるでしょう。

(3) 職務経歴書を書いていく

ゴールが明確になり、自己分析を通じてすでに身についている経験やスキルと合わせてギャップも明確になったら、いよいよ職務経歴書を書いていきましょう。

まずは思うがままにこれまでの経歴を棚卸ししながら箇条書きで書いていきます。

最初は深く考えず、筆の進むままに書いていくと良いでしょう。

ひと通り書き終えることができたら、募集要項の採用条件を再読してください。そして、それらのポイントがあなたの職務経歴書に反映されているか、確認してください。

すると、改善できるところが見えてきますので、それらを書き直しましょう。

それを何度も何度も繰り返し、職務経歴書の質を高めていきます

全体像の把握とテンプレート

職務経歴書の全体像を把握するために、テンプレートを紹介します。これはぼくが実際に使ってきたものです。

それぞれのブロックごとに求められる内容について順番に説明しますので、まずはテンプレートの構造を確認しましょう。

テンプレート

(1) 名前と連絡先情報

こちらにあなたのお名前と連絡先の情報を書きます。

日本には職務経歴書とは別に履歴書というものがあり、そこに氏名や住所、連絡先を書くことになっています。

職務経歴書に加えて履歴書も提出する場合は、職務経歴書から連絡先情報を割愛しても問題ありませんが、残しておいた方が親切でしょう。

連絡先情報も含めておいた方が、面接官は職務経歴書のみを見ておけば事足りることになるからです。

(2) 職務経歴

職務経歴には、自己分析で整理したあなた自身の経験やスキルを中心に、募集要項の採用条件で求められているポイントを箇条書きで書きます。

また、新しいキャリアから順番に、上から下に進むにつれて古くなるように書きます。

これはなぜかというと、面接官はあなたの直近の業務経歴に一番興味があるからです。

今のあなたが、どのような専門性を発揮しながら、業務でどういった成果を出してきたかということを知りたいのです。

また、新しい順で過去にさかのぼることによって、あなたがどのように経験やスキルを身につけてきたかということも表現することができます。

あなたがプロフェッショナルとして成長してきた軌跡やストーリーを伝えることで、面接官の印象に残りやすくなります。

(3) 学歴

ここには文字通り、あなたの学歴を書きます。

もし大学以外に大学院で修士や博士課程に進んでいれば、最終学歴から順番に書きます。

(4) その他情報

その他情報に書くべきことは、あなたの特筆すべきスキルや資格、そしてボランティア活動歴や趣味についてです。

英語や中国語といった外国語を使える方も、ここに書きましょう。ビジネスで使った経験があれば、「英語(ビジネスレベル)」などと書きます。

趣味についても仕事に応用できそうなものは遠慮せずに書きましょう。

たとえば、海外旅行が趣味だと書いてあれば、「この候補者は海外とのやり取りも大丈夫そうだな。」と考えてもらえるでしょうし、個人ブログを運営していると書いてあれば、「今の時代に求められるマーケティングセンスを持っていそうだ。」と考えてもらうことができるというわけです。

なおここでは、宗教や政治など、個人的信条に関することは仕事と関係ありませんので書かないようにしましょう。念のため。

 

職務経歴を書く際のコツ

職務経歴書の中のメインパートである、職務経歴を書く際のコツを解説します。

これをおさえることができると、あなたの職務経歴書が、どこにでもあるようなただの経歴の羅列ではなく、専門性が高くプロフェッショナルなものとして見てもらえるようになります。

あなたのスキルと経験を強くアピールするコツ

職務経歴は箇条書きで書いていきますが、それぞれの文章であなたのスキルと経験を強くアピールしていきます。

まず、「Aという業務を担当した。」とだけ書いてある文章があれば、改善が必要です。

面接官としては、あなたが何の仕事をしていたかを知るだけでは不十分で、あなたがその仕事でどのような成果をあげたかを知りたいのです。

ですから、それぞれの文章で、「〜を改善した。」とか「〜を削減した。」など、具体的な成果があったことが伝わる動詞を使いましょう。

またその際、必ず成果を盛り込む必要がありますが、できるだけ定量的に数値化してください。

「購買コストを削減した。」ではなく、「購買コストを前年比−20%削減した。」と定量的に書きます。

中には定量的に数値化することが難しい業務もあります。

たとえば、あなたが人材開発担当者として社内研修を行ったとします。そのような場合、ただ「研修を行った。」と書くのではなく、「Aに関する研修プログラムを開発し、キーマネジャーの受講率100%を達成。」というように書いた方が良いということです。

経歴を箇条書きで記載する際におさえるべきポイント

経歴を箇条書きで記載する際に、プロフェッショナルとして見られるよう、さらに細かなコツを紹介します。

それは、文章の中に(1)課題(2)アクション(3)結果の3点を含めることです。

たとえば「マーケティングを行って売上向上に貢献した。」という文章にこの観点を取り入れると、「(1)売上分析から下位20%の顧客を選定し、(2)重点的に販促プロモーションを行ったことで、(3)前年比+30%の売上向上を実現した。」と改善することができます。

このように書くことで、あなたに分析スキルがあること、販促プロモーションというマーケティングスキルがあること、そしてその結果を定量的に測定する能力があることなどを伝えることができるというわけです。

慣れないと難しいですが、ぜひ活用していただき、あなたの職務経歴書をプロフェッショナルなものにしてください。

 

職務経歴書を書く際に忘れてはいけないこと

最後に、職務経歴書を書く際に忘れてはいけないことについて説明します。

内容を決めるのは、あなた自身

職務経歴書の書き方には、正解も不正解もありません

インターネットで検索したり、知人にアドバイスを求めれば、みんな違うことを言うし、異なるフィードバックをくれるでしょう。

その点、最終的に内容を決めるのはあなた自身であるということを忘れないでください。

募集要項の採用条件を何度も読み返すこと

加えて、あなたの職務経歴書を応募先企業の募集要項の採用条件と比較したときに、7割以上の要件がマッチングすべきということです。

面接官があなたの職務経歴書を読んだ時に、「この候補者は募集要項の採用条件に近い!ぜひ面接に呼びたい。」と考えてもらうことが大切です。

いわば、面接に呼ばれる職務経歴書が良い職務経歴書で、面接に呼ばれないものは良くない職務経歴書だというわけです。

職務経歴書を書いていて悩んだら、何度でも、募集要項の採用条件に立ち返りましょう

職務経歴書が面接での質疑応答のベースになる

面接ではあなたの職務経歴書に沿って質問をされるので、それを見越してあなたのキャリアストーリーも考えておくことが大切です。

その中で、必ず聞かれる質問は、「なぜこの業界で働きたいか?」「なぜこの会社で働きたいか?」「なぜこの職種で働きたいか?」の3点ですので、面接での質疑応答を想定しながら職務経歴書を書くことができると良いでしょう。

 

【まとめ】職務経歴書の書き方とコツ【外資系・MBA流】

本記事では、職務経歴書の書き方とコツについて説明しました。

これらはぼくがアメリカMBA留学中に学んだものであり、外資系企業へキャリアップする際にも活用いただけるものです。

ポイントは、面接官の立場に立って作り上げることであり、そのためには自己分析をしっかり行いつつ、応募先企業の募集要項に何度も立ち返りましょう

それができれば、面接官の目にとまり、面接に呼ばれる確率が格段に上がるはずです。

あなたの転職活動が成功することを願っています。

Good luck!

 

 

「失敗しない転職活動のすすめ方」マニュアルの一覧はこちらからどうぞ。

https://onboard-career.com/job-search-manual/

 

 

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ブログを引っ越しました。→https://presence-japan.com/blog/

現在、プレゼンスジャパン株式会社としてエグゼクティブコーチングを提供しています。

プロフィール
西原哲夫
西原哲夫
経営アドバイザー | エグゼクティブコーチ
慶應→住友電工→アメリカ駐在(25歳)→ノースカロライナ大MBA(30歳)→エマソン米国本社幹部候補(32歳)→日本エマソンGM(35歳)→ユーピーエス社長(39歳)→経営アドバイザー兼コーチ(今) | 2児の父親|アメリカ在住10年|表千家茶道学習者
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