オンライン会議はカメラをオフにすることがおすすめ【生産性アップ】
こんにちは、てつです。
コロナ禍になって増えたオンライン会議ですが、新しい取り組みをすると、それまでは知らなかった悩みが新しく出てくるものです。
ぼくにとっての悩みは、自分の姿を画面に写すためのカメラをオンにするかどうか、というもの。
ぼくは基本的に、カメラをオフにすることをすすめています。
オンライン会議でカメラをオンにすると疲れる
僕はオンライン会議でカメラをオンにすると、ものすごく疲れます。
確かに、オンライン会議システムのカメラ機能を使うと、その便利さには驚くばかりです。
昔であれば、実際に飛行機に乗って出張をしないとフェイストゥフェイスで話せなかった海外の人ともすぐにボタン一つで、目の前のコンピュータ画面で親しく話ができます。海外だけではなく、国内の相手とであっても、出張をせずに顔を突き合わせて話せるということに、大きなメリットを感じるところです。
しかし問題は、画面を見続けると、大変目が疲れるということです。
カメラをオンにして、自分の姿を画面に映していると、どうしてもカメラ目線にしなければなりません。
相手から見て、自分がちゃんと正面を向いて話しているかどうかということを気にしながら、自分自身の姿勢を気にするものですから、しっかりとカメラに向き合うことを意識する必要があります。
すると、カメラを見ていると、相手の資料もしくは自分が共有をしている資料ですら見ることができません。相手の映像や資料そのものよりも、むしろ、カメラのレンズそのものを見ることが必要になってきます。
この時、自分が見たい資料や相手の顔を、自分のコンピューターのカメラの近くに持ってくることによって、資料や相手の顔を見ながら、それでいて自分の顔をカメラのレンズの方に向けているという工夫をするのですが、それでも一点を見続けていると、どうしても目が疲れてきますし、悪い時には頭すら痛くなってきます。
カメラをオンにするデメリット
まずカメラをオンにすると、どうしても見た目に気を使う必要が出てきます。
オフィスに出社しているときも、当然ながら服装や髪型など自分自身の見た目には気を使うところです。しかし、実際に面と向かって話している時とは違って、顔、そして上半身しか映っていないオンライン会議では、逆にそれらが強調されることになります。
するといつも以上に自分自身の顔周りや上半身が気になり、会議の内容に集中できなくなってしまうのです。
またカメラがオンになっていると、あたかも相手から監視されているようにも感じることがあるのではないでしょうか?
悪い冗談のような話ですが、どこかの企業ではコロナ禍で在宅勤務を始めた後、まさに社員がコンピューターに向かって働いているかどうかを監視するためという目的で、オンライン会議でカメラをオンにしながら仕事をするようルール化しているところもあったと言うように聞いています。常に監視をされながら仕事をしていたところで、生産性なんて絶対に上がるわけがありません。
また、カメラがオンになっていると、相手方の背景についても気になってしまうものです。壁にかかっている絵、本棚に置いてある本など、どうしても視界に入ってきてしまいます。
僕自身、そういったものが気になった時、自分自身に対して「こら、話している内容に集中しろ!」と言い聞かせるのですが、そうしようとすればするほど、ますます気になってきてしまいます。
背景を消すためのバーチャル画像を取り入れることも多いですが、それでもこんどは、自分はどういった画像を使うべきか?相手の画像はどういった意図で選ばれたものか?など、また余計なことが頭の中に湧き上がってしまうのです。
このようにカメラがオンになっていると、どうしても動画の中にいろんなものが映り込んで来ることによって、会話の内容以外に気が散ってしまうということが実情ではないでしょうか?
要するに、オンライン会議でカメラをオンにすると、どうしても議論の生産性を下げてしまうのです。僕はこれを明らかなデメリットだと考えています。
ビジネススクールで学んだオンライン会議のやり方
ぼくがアメリカでMBAに通っていた当時、「Effective Virtual Meeting (エフェクティブ バーチャル ミーティング;効果的なオンライン会議の方法)」というクラスを受けたことがあります。
その授業を受けたのが2013年でしたので、この記事を書いている2022年の今からさかのぼることすでに約9年前です。
当時、まだコロナウイルスが世の中を騒がせてはいませんでしたが、時はすでにグローバルビジネスの全盛期、国境をまたいだ会議やコラボレーションが日々盛んに行われていました。
そういったオンライン会議において、どうすれば効果的かつ効率的にミーティングを実行できるかといった点を、その授業で習ったのです。
その学びの一つが、「必要な時以外は意図的にカメラをオフにし、そうすることで議論に集中しましょう。」というものでした。
その授業を受けている当時は「あぁ、そうなのか」というくらいにしか考えていませんでしたが、今振り返ると、非常に前向きで能動的な考え方であったと思い出されます。
もちろんそこはMBAですから、世界を代表するビジネススクールの教授が、世界中のさまざまな企業をリサーチした上で導き出した考え方でした。
このように、カメラをオフにした方が生産的であるという考え方は、僕自身の実体験から得られたものであるだけでなく、アメリカでMBAに通っていた当時に学んだこともベースになっているので、あなたにも自信を持っておすすめする考え方です。
実際、僕が働いている職場においても、「会話の内容に集中したいから、カメラをオフにして話しませんか?」と相手に提案することが頻繁にあります。
カメラをオンにするべきシチュエーション
基本的にはオンライン会議でカメラをオフにしているぼくですが、もちろん中にはカメラをオンにした方が良いと考えるシチュエーションや場面もあります。
まず、初対面で信頼関係を構築したいときです。
メラニアンの法則にもあります通り、人間はコミュニケーションをする際、話している内容よりも、見た目や声のトーンなどを重視しながら、相手が信頼できるかどうかを判断するということが分かっています。
ですから初対面の相手と会議をする時には、話す内容が正しいかどうかということよりも、まずは相手と信頼関係を構築することの方がよほど重要性が高いので、そういった場合には僕も進んでカメラをオンにし、自分のできるだけ全体を見せるようにして臨むようにしています。
他にも、グループミーティングを行なう際、そのチームのチームワークを確認したかったり向上させたかったりする場合に、参加者全員のカメラをオンにするように呼びかけることがあります。
そうすることで、その会議に参加している全員が、自分たちが複数のメンバーからなるチームの一員であるということを、視覚的に確認することができるようになるからです。
このように、初対面の方と信頼関係を構築したいときや、グループのチームワークを向上させたい時など、意図的にカメラをオンにするよう、取り組んでもいるのです。
まとめ:オンライン会議ではカメラをオフにしよう
カメラをオンにするべきシチュエーションがあり、そういった場合には積極的に自分のカメラをオンにして、自分の姿を相手に見せるということに取り組んでいることを説明しました。
しかし、それでもやはり、基本的にはカメラをオフにすることが、僕の絶対のおすすめです。
そうすることで疲れが軽減されますし、何より会議のディスカッションの内容に没頭し、生産効率が上がると信じています。
オンライン会議では、カメラをオフにしましょう!
Good luck!