おすすめ書籍

【レビュー】佐藤ママ本『幼児教育』【結論:偏見をくつがえされた】

“子育てのプロとして、メディアによく登場する佐藤ママ。4人の子供を東大医学部に入学させた方法には興味あるけれど、厳しくガミガミ叱るような怖い親にはなりたくないなぁ。佐藤ママは幼児の時から厳しい育て方をするのだろうか?”

佐藤ママが幼児教育について書いた本があります。

実は、ぼくが佐藤ママの本を読んだのは、今回がはじめてです。

よくメディアで取り上げられていて有名人であることは知っていましたが、子供に厳しく、ガミガミ叱ってばかりの怖い人なのかなと思っていました。

しかし、この『幼児教育』という本を読むと、それまでのぼくの考えが偏見であったということが分かりました。

むしろ、子供に対して愛情たっぷりな佐藤ママに、好感と敬意を抱きました。

佐藤ママが幼児教育で取り組んだことは難易度が高いことに変わりませんが、その考え方や、一部のメソッドだけでも取り入れて実践したいところです。

 

本記事のポイント

・本『幼児教育』を簡単に要約【1分で読める】

・【お気に入り5選】佐藤ママの幼児教育キーワード

・今日からぼくたちにもできること

 

ぼくは今、新米パパとして子育てに励んでいます。深い経験や知恵があるような子育てプロではなく、あなたと同じように七転八倒している一人です。

ぼくはアメリカで大学院にまで進みましたが、世界中から集まる地頭の良いクラスメートたちを見ていると、発想力や思考力のベースには、非常に多くの知識や語彙力があったように思います。

その意味でも、「3歳までに『言葉のシャワー』を浴びせましょう」と説く、佐藤ママの考え方に共感しました。

 

本『幼児教育』を簡単に要約

時間がないママ・パパたちのために、さくっと1分で読めるよう、本の内容をまとめます。

本『幼児教育』の要約【1分で読める】

佐藤ママによる幼児教育の2本柱は「絵本」と「童謡」です。

これら2つは人間の感性を高めることに役立ち、その感性は大人になっても生きていく支えとなります。

よって、感性を育むために、年齢の旬である0歳から3歳までに、絵本と童謡を通じて「言葉のシャワー」を浴びせることが大切です。

子供の中で「言葉の貯金」がたまるためには、できるだけ多く回数を重ねることが必要です。

公文式では「うた200、読み聞かせ1万、賢い子」をスローガンにしていますが、佐藤ママは「3歳までに、うた(童謡)1万曲、読み聞かせ(絵本)1万冊」を実践しました。

これは1日あたり、「うた10曲、読み聞かせ10冊」です。

非常に難易度の高い目標ですが、父親にも参加してもらったり同じ本の繰り返しでもカウントしたりするなど余裕を作りつつ、本人が楽しむことで、ついに目標を達成したようです。

他にも、3歳までのおすすめとして、九九やひらがなの暗記、そして公文式の計算が紹介されています。

また遊びも充実していて、ジグソーパズルやトランプ、そして工作や折り紙などにも家族みんなで熱中したエピソードが書かれています。

逆に英語やプログラミングはやらせないなど、取捨選択の中に理由や根拠が根づいており、大変参考になります。

0~3歳までの3年間というと、1,000日ほど。

人間の基礎を作るこの1,000日間を、愛する我が子に捧げるため、楽しく工夫と実践を重ねていきましょう。

 

【お気に入り5選】佐藤ママの幼児教育キーワード

この本を読んでいると、佐藤ママの子供たちに対する愛情が、あふれるほどに伝わってきます。

素晴らしい考え方やキーワードがたくさん書かれており、それらの中で、ぼくのお気に入りを5つ紹介します。

「3歳までは親の時間をすべて子どもに食べさせる」

このフルコミットこそ、佐藤ママの真髄でしょう。

3歳までの1,000日間という時間を、すべて子供のためにささげるというわけです。

文中で「育児は育自」という言葉も紹介されていますが、子育てをしている親の方こそ学ばせられたり、成長させられたりするということ。

ですから、フルコミットすることで、子供のためだけではなく、親である自分自身もまた成長できる、という考え方です。

また、幼児期に寂しい思いをした子供は、大人になってからも心に影を残して生きていくことがあります。

そんな思いはさせないために、子育てにフルコミットし、子どもが疑いようもない愛情をかけてあげることこそ、親がしてあげられること。

佐藤ママのやり方が正しいか正しくないかを論じるよりも、この子供を愛する深さにこそ、ぼくの偏見はくつがえされました。

「実生活と童謡をリンクさせて楽しむ」

家の柱に背の高さを刻んでいる家庭は少なくないと思います。

佐藤ママの家庭でも、子供たちが背比べをする時、家の柱に刻んでいたそうです。

ただその際、「柱のき〜ずはおととしの〜♪」と、童謡を合わせてみんなで歌っていたとのこと。

そうやって、実生活と童謡をリンクさせて楽しめば、子供たちの想像力は何年も昔にさかのぼることができますし、感受性も磨かれていきます。

庭にチューリップを植える時には、歌『チューリップ』の「な〜らんだ、な〜らんだ、赤、白、黄色〜」の歌詞の通り、赤、白、黄色の順に植えたそうです。

また、秋にお寺を散歩した際には、歌『真っ赤な秋』を歌いながら、赤や黄色の紅葉を拾い集め、帰宅後に家の庭にしきつめ、そのきれいな様子を楽しんだとのこと。

このように、童謡が生活の中に溶け込んだ暮らしをしていると、さぞかし楽しいことでしょう。

「本物を見せると学習効果が高まる」

当たり前ですが、子供は生まれてから数年しか経っていないので、いくら本を読んだり親から話を聞いたりしても、腹落ちして理解をすることは簡単ではありません。

そういった「机の上の話」を「使える知識」に昇華させるためには、いかにリアルな世界につなぐか、つまり、本物を見せたり、実際のさまざまな経験をさせたりすることが大切だと、佐藤ママは言います。

絵本に動物が数多く出てくるため、本物を見せようと動物園によく通った話。

桜や紅葉など、美しい自然を見せるために、お寺などの名所旧跡を訪れた話。

そして、春の名物、つくしを見るために池の土手に行ったり、公園で四つ葉のクローバーを探したりするなど、本物を見せる苦労は惜しまなかったようです。

まさに、「百聞は一見に如かず」を数多く経験させてあげていたのですね。

「図鑑や星座盤を持って出かける」

これもまた、素敵です。

なんと、散歩に行くときには植物図鑑を持参していたとのこと。

道を歩きながら目に入ってくる草花を、図鑑を開いて一緒に調べながら歩いていたなんて、とても楽しそう。

また、子供たちに一人ずつ星座盤を買い与え、夜空を見上げては、星を探していたそうです。

寒い冬に家を出て、夜空にオリオン座を見つけた時の感動を家族で共有できるなんて、一生の思い出になりますね。

勉強だけでなく、こうした遊びにも一生懸命だったところに、大きな好感を抱きました。

「どんな話も、まず笑って受け止めてあげる」

子供はママ・パパと話すことが大好き。

今日あったことを、あれこれと一生懸命に話し続けます。

大人からすると、まどろっこしくて要点を得ない話を延々と聞かされることは大変かもしれません。

しかし、佐藤ママのポイントとしては、「上手な聞き手がいると、子供は話すことを探し、ネタを仕入れる。」とのこと。

ですから、上手に聞いてあげれば聞いてあげるほど、自分で一生懸命にネタを探し出して来て、自然と思考力や行動力、そして話す力が身についていくのです。

子供がしゃべり疲れてしまうまで、「うん、うん」とうなずきながら話を聞き続けてあげる優しいママ・パパの姿が目に浮かびます。

 

今日からぼくたちにもできること

佐藤ママのように、「3歳までの1,000日間で、うた1万曲、読み聞かせ1万冊!」と意気込んでも、普通の人には難しいかもしれません。

ぼくも仕事をしながらの子育てですので、そこまではできません。

ただ、1日で「うた1曲、読み聞かせ1冊」であれば、簡単にできそうです。

さらにそこから、少しずつ増やしていくことも可能です。

そうすれば、休みの日くらいは「うた10曲、読み聞かせ10冊」を実現できるでしょう。

 

そして、草花や星空といった本物の自然を体験しに遊びに行くこと。

大人である自分たちも楽しみながら、子供と一緒にさまざまな経験や体験をしたいですね。

 

なにより、こうして子供のことを一生懸命に考えてあげていること自体が、プライスレス。

この思いが子供に届けば、しっかりと成長していってくれるものと信じています。