暮らし

【感想】Sleep No More (スリープノーモア):超絶ユニークな体感演劇

以前から話には聞いていたのですが、ようやく行ってきました。

Sleep No More (スリープ ノー モア)

直訳すると、「これ以上は寝られない」という意味ですが、たしかに観劇した後は興奮して寝られません。

ニューヨークのオフブロードウェイショーで、とーっても、ユニークな体感演劇です。

「最近、同じような毎日の繰り返しだなぁ」と感じているあなたに、「強く」おすすめします。

ぼくは、こんな経験、初めてでした。

未経験で、ニューヨークへいらっしゃる機会のある方、ショーが打ち切りになる前に、ぜひ。

【感想】Sleep No More (スリープノーモア):超絶ユニークな体感演劇

ポイント1:座席が無い

通常、ブロードウェイのショーといえば、大きな劇場があり、座席に座って観劇するスタイルですね。

それに対して、このスリープノーモアには、座席がありません。観客は、歩いて、走って、止まって、役者さんたちを追いかけます

え、なんだって?

はい、ぼくも行く前にこれを聞いたとき、同じような疑問をもちました。

劇場は、ニューヨークのチェルシー地区にある、The McKittrick Hotelという、6階建てのビルです。

すべてのフロアの内装は、ショーのために趣向を凝らして作られており、観客はその中を上下フロアの行き来を含めて、ひたすらに歩き回るのです。

時間は、2時間から3時間。途中で休憩することも大丈夫です。

それと当日は、歩きやすい靴と服装で行ってください。本当によく歩きます。

館内が真っ暗ですので、足元に気をつけてください。ハイヒールなどの歩きにくい靴を履いていくと、楽しみが半減するでしょう。

ポイント2:巧妙なストーリー仕立て

ショーのテーマは、ウィリアム・シェークスピアの「マクベス」と、ダフネ・デュ・モーリアの「レベッカ」を混合したもの。

行かれる方は、簡単にストーリーのおさらいをしてから臨まれることを勧めます。だいたいで、大丈夫です。

実際のショーは、マクベスとレベッカという、2つのストーリーが同時並行で進行されていきます。

事前に予習をしていくと、楽しみが倍増します。時間が無い方は、まとめサイトであらすじを読んでおくだけでも問題ありません。

ストーリーを予習することで、「あ、これはあのシーンのことか!」と感情移入することができます。

ポイント3:マスクと匿名性が、あなたを透明人間にする

はい、あなたは透明人間になります。

ネタバレしないよう、その様子を少しだけ紹介します。

まず、予約の時間に向かうと、ビルの中に案内してくれます。

そして、受付を済ませて中に進むと、バーエリアに出ます。

ここでは、雰囲気のあるジャズが演奏されており、ドリンクを買うこともできます。

館内はとても暗いです。

 

受付時にトランプのカードをもらうのですが、その番号・印を呼ばれた順番で、中に入ります。

スタッフの人たちも全員、演技をしていますので、すごく不思議な雰囲気が流れています。

 

そして、ショーが始まる前に、いくつかの約束事。

スマホはマナーモード、もしくは電源オフ。ビルの中では、一切の会話は禁止。

そして、常にこの白いマスクをつけて行動すること。

一人にひとつずつ、白いマスクが手渡されますので、それを全員がつけます。

 

すると、このマスクをつけた瞬間から、観客たちは全員「何者でもない透明人間」の状態になります。

周りを見渡しても、みんながこのマスクをつけているのですが、誰が誰だか分からなくなります。

そこはニューヨークですが、人種ですらも見分けることができません。

非常に暗いこともあって、性別すらも簡単には分からなくなります。

匿名になった時の人間の行動

役者の演技だけでなく、「匿名性」をもったときに見せる、他の観客たちのアグレッシブさや不可思議な行為が、大変に印象的です。

館内の物品を勝手に動かし始める人。

役者に極限まで近づき、その距離30cmで見物する人。

様々な行動を取り始めるのです。

人間とは、なんという生き物なのかと、驚きます。

スリープノーモアの予約方法

なお、このショーでは、英語がわからなくても大丈夫なのが嬉しいところ。

役者のみなさんは、言葉を発さずに演技を進めていきます。

ホームページ:http://www.mckittrickhotel.com/ から予約を進めてください。

チケットにいくつかの種類がありますが、ぼくはStandardで十分楽しめました。

一人で行っても、友達と行っても、どちらでも楽しめます。

何人で行こうと、館内では全員が何者でもなくなり、結局は一人で歩き回ることになりますので。

 

「今のはなんだったんだ!? 新感覚!」

こんなことを帰り道で何度も何度も考えさせてくれる、超おすすめのショーです。