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MBA流、自分の強み・興味が有る分野の見つけ方

前回(こちら)・前々回(こちら)と、ビジネススクール開講直後に教わった、アメリカのビジネス社会における挨拶や身の振る舞い方について書きました。郷に入っては郷に従え、という点がポイントでした。

今回は、自分の強みや興味が有る分野にどうしたら気付けるのか、という点について書きます。これも、ビジネススクールで教わったことであり、本プログラムが始まる前にクラスメート全員で受講したものです。「まずは自分を知る」こと。何をやるにも、これが大事ですね。ビジネスに限らず、「答えは自分の中に有る」という言葉も最近はよく耳にします。私が通ったビジネススクールでも、ものすごく忙しくなる本プログラムを効率的且つ効果的に受講できるよう、まずは「自分探し」から指南してくれたのです。

でもなぜ「自分探し」がそんなに大事かって?そりゃあ、自分が好きなこと、興味が有る分野に突き進む時が、一番パワーが出るからです!世間で言われる常識なんかにとらわれず、自分が好きなこと、自分が大事だと考えていることに一直線に向かいましょう!

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さて、自分の強みや興味が有る分野を見つける為に、私が通ったビジネススクールでは以下の3つのツールを使いました。「360度評価」、「ストレングス・ファインダー」、そして「キャリア・リーダー」です。それでは、ひとつずつ見ていきます。

1.360度評価

これは、文字通りに360度から自分を評価するツールです。ビジネススクール入学前に勤務していた会社の上司や同僚、そして部下(もし、いれば)を対象にオンラインアンケートに回答してもらいます。これは自分から連絡し、「このWebsiteから質問事項に回答して頂けませんか?」とお願いしなければいけません。その質問事項は、「この人(自分のこと)は他人の話をよく聞くか?」とか「この人は問題に直面した際、それを解決しようと積極的に周囲に働きかけるか?」とか「この人は異文化に対して寛容か?」など、47項目に及びます。

入学前の上司や同僚たちにお願いする一方で、自分も同じ47項目の質問に答えます。これによって、「自分が考える自分」と「他人が考える自分」のギャップを見つけることが出来るのです。47項目全てにおいて、そのギャップを見て取れるのですが、自分の場合は以下の結果でした。

自分はそこまで出来ていないと思っていたけど、同僚は評価してくれていたこと:

  • 異文化に対して寛容、オープンマインドである
  • 説得力をもってアイディアや情報を提示出来る
  • チームをリードし、目標を定めることが出来る

ほうほう、いい感じ!

逆に、自分では出来ていると思っていたのに、周りから見たら出来ていなかったこと:

  • 会議での会話を独占しない
  • 他人からのアドバイスやフィードバックを素直に聞ける
  • 他人の感情に敏感である

うう、皆さん、こんな風に自分を見ていたんですね。。。はい、自分の考えばかりに執着して、他人の考えや意見にあまり注意を払っていなかったかもしれませんね。

さらに、これら47項目の質問に加え、自由記述で以下の質問にも答えてもらいました。自分がもらった代表的な回答を合わせて記載します。

質問1:この人(自分のこと)が始めた方が良いことは?
代表的回答:方向性を決める前に、出来るだけ多くの可能性を探った方が良い。これだ!と決めて取り掛かるのは良いが、事前の計画に深みが無いと、後になって修正が必要になるなど、効率が悪い。

質問2:この人の振る舞いで今後も続けた方が良いことは?
代表的回答:いつもポジティブ。

質問3:この人の振る舞いで止めるべきことは?
代表的回答:チームで仕事をする際、あれこれ決める時に、なぜその仕事が必要なのか、説明が少ない。しっかり説明して欲しい。

なるほど。。。思い当たる節が大いにあります。。。

と、いう感じで、一緒に働いていた人たちからのフィードバックは効果絶大!心に染み渡ります。

このツールは私が通ったビジネススクールが独自に開発したものなので、どうしたら受けられるか紹介出来ませんが、似たようなツールは色々と存在しそうですね。

2.ストレングス・ファインダー

続いて、ストレングス・ファインダー。これは以前の記事でも紹介させていただきました。(こちら)

このツールの趣旨は、「自分の強みを見つけて、それを最大限に活用して活躍しよう!」というもの。誰しも独自の強みを持っており、それを活用することによって、より遠くへと到達することが出来るのです。逆に言えば、自分の強みでないことを、いくら一生懸命に取り組んでも、結果は知れている、ということ。例えば、バスケットボールの神様と呼ばれたマイケルジョーダンは、バスケットボールに才能・強みを持っていたから成功したが、野球やゴルフのプロリーグに挑戦しても結果が出ませんでしたね。それは、その分野に強みが無かったということ。

ストレングス・ファインダーは人間が持つ強みを大きく34に分類し、自分はどれを最も大きな強みとして持っているかを示してくれます。これはギャロップ社が提供するツールで、以下のリンクから料金を支払って受講することが出来ます。上位5つの強みを知るだけなら$9.99ですね。34全ての強みが知りたい場合は、もっと高額のお金を支払う必要が有りますが、「自分の強みを知り、強みに特化すること」が目的のツールですので、上位5つのみが分かれば十分に有効だと思います。日本語で受講出来ます。

リンク:https://www.gallupstrengthscenter.com/Purchase/en-US/Product?Path=Clifton StrengthsFinder

さて、自分の強みトップ5は以下の通りでした:

  1. Positivity いつでもポジティブ!
  2. Achiever 達成意欲が強く、目標を定めたら達成するまでやり切る
  3. Activator 自分で自分やチームに火をつけ、行動することが得意
  4. Developer チームメートの強みを見つけて引き出すことが得意
  5. Empathy 仲間の気持ちが分かる

こうやって自分の強みを言い当ててもらうと、非常に気持ちが良いものです。いずれも自分で納得出来ますし、やる気も出て来ます!

さらにこれら強みそれぞれに対し、「どうしたらそれらをもっと活用出来るか?」というアドバイスも書いてありますし、逆に、「こういう強みを持っている人とは、こうやって付き合うべし!」ということも書いてあるので、クラスメートと一緒に議論する時間も設けられました。「自分はこういう人間で、こういう点に強みを持っているからヨロシクね!」と。そうすると、お互いにお互いの強みが把握出来、一緒に仕事をする時に、とても効率的になるのです。

日本でも、あの勝間和代さんがストレングス・ファインダーの支持・推薦をしていますね。記事をいくつか見つけました。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/nba/20090219/186713/
http://kazuyomugi.cocolog-nifty.com/private/2012/10/index.html

3.キャリア・リーダー

1つ目で自分の強みを客観的に見ることが出来ました。2つ目でも自分の強みをより深く理解することが出来ました。でも、「強みは分かったけど、実際に自分が適している仕事や働き方って何だろう」というモヤモヤが頭に残ります。MBAに行くような30歳前後の学生だって、誰しもが抱える悩みを持っているのです。そこで最後、3つ目はキャリア・リーダーです!

このキャリア・リーダーは、他の2つと同じようにオンラインで質問事項に答えて行くことで、「自分がどのような仕事に興味を持っているか?どのような仕事で活躍出来そうか?」ということを明らかにしてくれます。ここでポイントは、自分の強み・スキルのみならず、自分が興味を持っている仕事も明らかにしてくれることです。なぜなら、私たちは自分が興味が有ることにこそパワーを発揮出来るからです。

フィードバックを読むと、まず、My Interestsとして、自分が興味を持っていることが記載されています。自分の上位2つは次の通り。

  • 組織やチームのメンバーをマネジメントすること
  • 組織やチームの方向性を定め、実行のリードをすること

なるほど、これは自分が兼ねてより興味有ることです。

次に、My Motivatorsとして、自分がやる気になるポイントが記載されています。上位に来たものは次の通り。

  • Recognition:自分の業績や達成したことが周囲から認められること
  • Positioning:自分の成長に繋がるような仕事・経験を重ねられること
  • Altruism:他人やコミュニティーを助け、貢献出来ること

これも違和感有りません。

更に、My Skillsとして、自分が持つ強みと続きます。上位は、

  • チームワーク力
  • 異文化への寛容さ
  • 他人の価値観をリスペクト出来ること

これらも、自分で強みにしようと努力して来たことです。ちなみに、ここでは自分の強みでないこと(弱み!?)も記載されちゃいます。

  • 時間管理
  • 日々の継続性
  • マルチタスク

ははは、これも言われる通り。。。

そして、My Key Skillsとして3つにまとめてくれます。

  • チームワーク力
  • リスクを恐れない
  • 異文化への寛容さ

最後にお待ちかね、My Career Matchとして、自分に適した仕事を示してくれます。具体的に33の職種が有り、それを自分に適した順番で上から並べてくれるのです。企画、財務、会計、営業、人事、NPO、生産管理、エンジニア、法務、コンサルティング、などなど、一通りのものがカバーされています。

自分の場合、、

上位3つ:

  1. アントレプレナー (起業家)
  2. ジェネラルマネジメント (経営者)
  3. ベンチャーキャピタル

下位3つ:

  1. 投資銀行
  2. 商業銀行
  3. 企業財務

なるほど、確かに上位3つは興味が有ることだし、下位3つはあまり。。。(数字を使った分析力が求められる仕事!)

と、自分の今後のキャリアに対して明確なアドバイスをくれるわけですが、詰まるところ、「自分が興味を持ち、強みも有ること」をまとめてくれているわけです。もちろん、これだけで自分の今後の仕事人生全て決めるなんてことはしませんが、それでも自分を理解する為の強力なツールであることには間違い有りません。

ストレングス・ファインダーは日本語で受講出来ますが、これは英語しか見当たりません。それでも興味有る方は是非トライしてみて下さい!世界中の大学やコーチング機関が使っているようです。

リンク:https://www.careerleader.com/index.html

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ということで、上記3つのツールを使って、自分の強みや興味の有る分野を知ることが出来ました。これらは全て、MBAの本プログラム開始前に行われます。

次回以降は本プログラムの内容について書いていきます。

では、Have a good one!