アメリカ人上司から学んだ、会社の決算発表を見ることの大切さ
こんにちは、てつです。
会社で働いていると好むと好まざるにかかわらず、いろんな仕事が次々に自分の身に降りかかってきます。
想像できたものもあれば、想像できなかったようなものもあって困ることがありますが、できれば事前に情報を得られていたら、どれだけ自分の仕事が効率的になるだろうかと考えた事は1度や2度では無いはずです。
会社の決算発表を見れば、自分たちの今後が分かる
あなたは自分が働いている会社の決算発表を見ているでしょうか?
会社の決算発表を見れば、今後の会社の方針がよく分かりますし、そこから自分に近い将来降りかかってくる仕事や期待値というものもかなり正確に知ることができるようになります。
会社の決算発表は英語でアーニングコールと呼ばれますが、四半期ごと、つまりは3ヶ月ごとに行われています。
会社のCEOやCFOといった最高幹部たちが、その会社の株主たちに向けて直近の業績と今後の経営指針について説明をするものです。
特に経営指針のところにおいては、今後近い将来のビジネス環境の変化や、それに合わせて自分たちがどのように組織変更をし、また新しい取り組みを進めていくかと言うことをコミットする場でもあります。
ですから、その内容を見れば、近い将来に自分に課されるであろうタスクについても想像することができるというわけです。
株主の視点で会社経営や自分の仕事を考える
昔から、会社は誰のものか?という議論がありますが、いろいろな考え方はあるものの、やはり会社は株主のものです。
すべての業務は株主価値を最大化するために取り組まれています。言い換えると、あなたの日々の仕事を含め、会社で行われているすべての仕事が、利益、そして現金を産み出すために行われています。
そういった観点から会社の仕事を見直すと、すーっと、いろんなことが理解できるようになってきます。
また、あなたに仕事をくれるのは上司ですが、その上司に仕事をくれているのはさらにその上の上司です。そしてずっと上までたどっていくと、会社の最高幹部であるCEOやCFOに辿り着きます。
そしてそのCEOやCFOの上司が、株主です。
ですから、株主の視点を想像し、会社の決算発表でどんな話がなされているかを聞けば、それがすぐに会社のハイラルキーをたどって自分のところにまで新たな仕事として降りてくることがよくわかるようになるのです。
上司と一緒に会社の決算発表を見よう
ぼくのおすすめは、自分の上司と一緒に会社の決算発表を見ることです。
その昔僕がアメリカで勤めていた頃、上司のDさんの部屋に行くと、3ヶ月に1度くらい、聞きなれた声でプレゼンテーションをしてしている音が聞こえてきたものです。
その聞きなれた声とは当時僕や上司のDさんが勤めていた会社のCEOのものでした。
それは四半期に1度のアーニングコールで、会社のこれまでの業績や今後の方針写真を説明した後、いわゆるウォールストリートの証券アナリストたちからの厳しい質問に対して、丁々発止で受け答えをしているものでした。
そのプレゼンテーションや質疑応答のハンドリングの素晴らしさに惚れ惚れしてしまうほどでしたが、僕たちの重要な目的は、今後の会社の方針や計画についてよく理解をし、それらが自分たちの今後の仕事にどのような影響を及ぼしていくかを考え巡らせることでした。
その決算発表の内容を聞きながら、「ちょっと隣の部門の業績が落ち込んでるから、自分たちにストレッチ目標が課されるかもしれないな。」とか、「会社全体としてある領域にメスを入れようとしているから、自分たちももう準備を始めたほうがよさそうだね。」など、上司と一緒にディスカッションをしては、今後の仕事の進め方を相談したものです。
すると、自分で仕事をコントロールできるようになりますし、後から課題が降ってきたとしても、すでに準備ができているので素早く対応することができるようになっていました。
こういった仕事の進め方があるということを、そのアメリカ人上司のDさんから学ばせてもらったのです。
まとめ:会社の決算発表を見て、明日の仕事を準備しよう!
このように、四半期ごとに行われる会社の決算発表を見れば、今後会社がどのような方向に向かおうとしているかが分かりますし、自分がどのような仕事を進めていくべきかということも理解できます。
上司や同僚たちと一緒に決算発表を聞きながら、あなたの部門はどのように仕事を調整していこうとするのか、ディスカッションをすると大いに盛り上がるでしょう。
アメリカや日本だけではなく、グローバルで通用する働き方の1つだと思います。
Good luck!