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海外MBA受験対策に必要なポイント9つ【早く知りたかった!】

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海外MBAに行きたいと考えていますが、受験対策として必要なことは何でしょうか?情報が複雑すぎてよく分からないので、まとめて教えてください。

本記事では、このようなリクエストに答えるために、海外MBA受験対策に必要なポイント9つをまとめて解説します

アメリカやヨーロッパといった海外MBAを志す思いはあるものの、いざ準備を始めようとしても、何から手をつけたよいか分からないものです。

まずは海外MBAの受験対策に必要な全体像をつかむところからはじめましょう。

 

本記事のポイント

・海外MBA受験に必要な資格【1つ】

・海外MBA受験で求められるテストと提出物【5つ】

・海外MBA受験を支えてくれるリソース【3つ】

 

ぼくはアメリカでトップ20のひとつと言われるMBAを卒業し、その後は外資系企業の経営にたずさわっています。

その道のりは単純ではありませんでしたが、とくに海外MBA受験を志した当時が、一番の暗闇の中にいたように感じます。

なぜなら、受験対策をはじめた際には周りに海外MBA受験の経験者も卒業生もおらず、話を聞ける相手もいなかったからです。その結果、たくさんの時間や費用も無駄にしました

本記事では、当時の自分自身に教えてあげたい重要ポイントを網羅的に説明しますので、海外MBA受験対策を効率的に進められるよう、活用してもらえればと願います。

 

海外MBA受験に必要な資格【1つ】

【1】学位取得証明書

海外MBAを受験するにあたり、必要な資格はあるのだろうか?と考えることがあるかもしれませんが、その答えはシンプルで、学位取得証明書が必要となります

学位とは、いわゆる一般的な4年制の大学を卒業した実績のことです。

つまり、日本国内でいうところの4年制の大学を卒業していれば、それで資格はクリアということになります。

学位取得証明書とは卒業証明書のことで、英語ではTranscriptsと呼ばれます。母校の大学で卒業証明書を英文で発行してもらうようにしましょう。

 

海外MBA受験で求められるテストと提出物【5つ】

海外MBAを受験する際、学業についていけるかどうか、将来のビジネスリーダーとして有望であるかどうか、などといった点を確認するために、テストスコアやその他の提出物を求められます

それらひとつひとつを確認していきましょう。

【2】TOEFL

まずひとつ目は、英語能力を測るためのテストで、TOEFL(トフル)がそれにあたります。

海外MBAの授業は当然ながら英語で行われることが基本ですので、英語でディスカッションを行ったり文章を書いたりすることができなければ、授業についていくことはできません

このTOEFLは、Reading・Writing・Listening・Speakingということで、読む・書く・聞く・話すの4つの能力をテストします

TOEICとは比べ物にならないくらい難しいと感じる人が多く、ぼく自身もTOEICでは900点以上ありましたが、はじめて受けたTOEFLでは120点満点中50点程度でした。

何回も受けて(お金を払って!)、ようやくスコアメイクができるものなので、早めに対策することが必要になります

海外MBAの学校によっては、TOEFLではなくIELTSというテストで受け入れてくれるところもあります。もしTOEFLが肌に合わない場合は、IELTSで受験することを検討するのもアリでしょう。

【3】GMAT

TOEFLと並んで必要となるテストが、GMAT(ジーマット)と呼ばれるものです。

これはMBA受験をしない限り、人生で一度も聞くことのないであろうレアなテストです。

Graduate Management Admission Testの頭文字をとったもので、分析力、記述力、数値力、言語力、そして読解力などを総合的に測るテストのことです。

要するに、将来のビジネスリーダーとして必要となるスキルを測られるものです。

800点満点で、当然ながら英語で受けるものですが、これがTOEFLよりもさらに難しいのです。

ぼくの友達にはサラッと受けて高得点を叩き出している人もいましたが、海外MBA受験生のほとんどが、その難しさに涙します

5回まで受けることができて、そのうちの一番の高得点をスコアとして提出することができます

とはいえ、何度受けても難しいことには変わりなく、次こそは次こそは!と思いながら5回枠を使い切ってしまう人たちが後を絶えません。ぼくもそうでした。

こちらもTOEFLと同じように、できるだけ早い時期から対策を立てて勉強することが大切です

学校によってはGRE(ジーアールイー)と呼ばれるテストで代替することを認めているところもありますので、自分に合った方で受験することも検討してください。

【4】エッセイ

いわゆるテストと呼ばれるものはTOEFLとGMATの2つですが、それらと並行してエッセイ(Essay)と呼ばれる小論文も準備して提出する必要があります

字数制限がある中で、海外MBA進学に対する自分の思いの丈をぶつけましょう。

求められるお題やテーマは各校さまざまですが、ほとんどの学校で聞かれることは、「あなたの将来のキャリアゴールは何か?」「それを達成するために、なぜMBAが必要なのか?」「数あるMBAの中で、なぜ我が校で学びたいと考えているのか?」「我が校に入学したら、あなたはどんな貢献をしてくれるのか?」などといったものです。

自分自身と向き合い、よくよく考えを練って文面に落とし込む必要があります。

世界中から集まってくる受験生たちの中から目に留めてもらうには、何度も何度も書き直して作り上げるほどの品質が求められます

【5】推薦状

推薦状はレコメンデーションレターとも呼ばれますが、あなたのことを推薦してくれる人に書いてもらう必要があります。通常、1通(1人)か2通(2人)を求められます。

なぜ推薦状が求められるかというと、テストスコアがよく、エッセイ内容も素晴らしくても、実は職場では協調性が無くパフォーマンスも低い人だった!だなんてリスクを避けたいわけです。

できるだけ現在または過去に上司であった方に書いてもらえることが望ましいです

英語で推薦状を書くことが難しいことがあるかもしれませんが、その場合は翻訳サポートをするなど対応しましょう。

何よりも、普段から職場の上司や同僚たちと良い関係を築いておくことが大切です

【6】インタビュー

TOEFL・GMAT・エッセイ・推薦状のパッケージをまとめて提出した後、書類選考に通った人だけがインタビューと呼ばれる面接に招待されます

インタビューは通常、30分から60分ほどの長さで行われまして、現地での対面だけでなく、電話やオンラインでも行われます

とくに海外から受験する人が現地に赴くことは難しいので、電話やオンラインでの面接だからといって減点されることもありません

インタビューの中で聞かれる内容も、エッセイを通じて聞かれることとほとんど同じです。

ただし、文章で伝えることと、口頭で言葉で伝えることは違いますから、しっかりと練習をしましょう

どれほど良いことを言っていたとしても、あまりにも緊張しすぎて下を向いたままボソボソと話しているようでは、将来のビジネスリーダーとしての資質を疑われ、合格する可能性が下がるでしょう。

明るく笑顔で、自信たっぷりにハキハキと話す候補者の方が魅力的に映ることは間違いありません

 

海外MBA受験を支えてくれるリソース【3つ】

ここまで、海外MBA受験に必要な資格、そして海外MBA受験で求められるテストと提出物について説明しました。

実際に受験するために必要なものはそれだけですが、ここからは海外MBA受験そのものを支えてくれるリソースについて紹介します

これらを知っていると知っていないとでは、あなたの受験の進め方や対策の効率が大きく変わってきます

【7】塾・カウンセラー

海外MBA受験を支えてくれるリソースの1つ目が、塾やカウンセラーの存在です

そうです、海外MBA受験対策に特化した塾やカウンセラーが存在するのです

ぼく自身は海外MBAに関する情報が不十分な中で受験準備を始めたために途中で知りましたが、これはもっと早く知りたかった!というものです。

すでに説明したTOEFLやGMATの対策のための塾がありますから、ぜひ説明会などに参加して話を聞くことを強くすすめます

英語や受験勉強が得意な人でない限り、苦労することは間違いありません。プロの手ほどきを受けながら、効率的に勉強をするべきです

また、エッセイやインタビューの対策もバカにならず、そこで役に立つのがカウンセラーと呼ばれる人たちの存在です

エッセイ内容に関して指導してくれるのはもちろんのこと、インタビューの練習にも何度も付き合ってくれます

渋谷にあるアゴスという大手塾を筆頭に、小規模な個人塾までさまざまですが、まずは大手の説明会に参加するところからはじめると良いでしょう

費用がかなりかかりますので、入念に情報収集をしつつ、実際にどこにサポートをお願いするかは慎重に決めてください

【8】情報

海外MBA受験は情報戦であるといっても過言ではありません

海外MBAを卒業するとキャリアアップにつながるイメージがありますが、具体的に卒業後にどのような進路が待ち受けているか、どれだけ知っているでしょうか?

海外MBAでの授業や学生生活とは、どこまで大変なものか、在校生や卒業生から聞いたことはありますか?

また、受験対策についてひと通りの知識は得られたとしても、お目当ての学校の審査官が確認しようとしているポイントについて、あなたはどれだけ想像をしたことがありますか?

海外MBA受験に合格し、学生生活を充実させ、さらには卒業後もしっかりとキャリアアップしていくためには、実際にどういった現実や可能性があるかという点について情報を得ておかなければいけません

ただやみくもに目指して簡単に通用するものでもなく、海外MBAというところはどういうところで、何を得られるところなのか、しっかり理解をして臨むようにしましょう。

そのためには、受験対策の塾やカウンセラーをかしこく活用すること、そしてできるだけ多くの在校生や卒業生からの話を聞かせてもらい、さらにはお目当ての学校の説明会にも参加するなどして情報を集めることが大切です

この候補者は海外MBAのことをちゃんと分かって受けているのか?卒業後のキャリアに活かす具体的なイメージをもてているか?数あるMBAの中で、我が校を選んでくれている理由や熱意は本物か?こういったことを面接官は確認しています

そういった情報をしっかりと集め、そして自分なりの考えが練られ、十分な準備をできている候補者こそ、将来有望として合格を得られるものです

【9】最後まで走り抜ける熱意と根性

海外MBA受験を支えてくれるリソースの最後は、マインドセットについてです。

具体的には、受験を最後まで走り抜けることのできる熱意と根性です。

実はこの海外MBA受験、志す人たちは数多くいますが、応募資料を提出するところまでたどり着ける人はほとんどいません

多くの人たちが途中であきらめてしまうため、志して準備をはじめた人たちのうち、最後までやり切れる人は、なんと10分の1だと言われています!

もちろん、そこに正確な統計など存在しないでしょうが、ぼくのこれまでの経験からも、受験準備をはじめたは良いけれど応募資料すら出さずにあきらめてしまった人たちがいることを数多く知っています

もちろん海外MBAだけが人生の目標であるはずがないですから、途中で方針転換することはまったく問題ありません。

ただ、ここで伝えたいことは、海外MBA受験はそれだけ難しく、長い道のりであるということです。

ですから、海外MBAにチャレンジしようと一歩踏み出した人たちにはいつも、「結果はついてくるから、必ず最後まで走り抜けてください!」と応援のメッセージを送るようにしています。

 

【まとめ】海外MBA受験対策に必要な9つのポイント

本記事では、海外MBA受験対策に必要な9つのポイントについて解説しました。

全体像が分かっていると、ムダを省いて効率的に受験対策を進めることができます

ぼくが受験生時代、周りに相談できる相手がいませんでしたし、地方に暮らしていたために塾やカウンセラーにアクセスすることにも苦労していました。

こういった情報をもっと早く知ることができていれば!と悔やまれることも正直ありました。

ぜひあなたの海外MBA受験が効率的に進められ、必ず最後まで走り抜けられることを願っています

 

Good luck!

 

 

 

アメリカのトップMBAを取得し、卒業後にアメリカ企業本社の幹部候補生として採用されたノウハウを紹介しています。

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ブログを引っ越しました。→https://presence-japan.com/blog/

現在、プレゼンスジャパン株式会社としてエグゼクティブコーチングを提供しています。

プロフィール
西原哲夫
西原哲夫
経営アドバイザー | エグゼクティブコーチ
慶應→住友電工→アメリカ駐在(25歳)→ノースカロライナ大MBA(30歳)→エマソン米国本社幹部候補(32歳)→日本エマソンGM(35歳)→ユーピーエス社長(39歳)→経営アドバイザー兼コーチ(今) | 2児の父親|アメリカ在住10年|表千家茶道学習者
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