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MBAでどう貢献(Contribution)するか?【エッセイ・インタビュー質問】

“エッセイの設問やインタビュー面接で、もし入学できたら、どうやってクラスに貢献しますか?って聞かれるらしい。なんて答えたらいいんだろう。そもそもみんな、どうやって貢献しているの?”

こういった疑問に答えます。

MBA・ビジネススクールを受ける時、避けて通れないのがエッセイと呼ばれる小論文や、インタビューと呼ばれる面接です。

それらでよく聞かれるものに、「もしあなたが我がMBA・ビジネススクールに入学した際は、どうやってクラスやクラスメートたちに貢献 (Contribution) しますか?」という質問があります。

これは誰もが頭を悩ませるもので、正解不正解はありません。あなた独自の考えを説明する必要があります。

そこで本記事では、実際にMBA生たちがどのようにクラスに貢献しているか、その例を紹介しつつ、あなたらしい貢献を考えるためのヒントの一覧を提供します。

 

本記事のポイント

・あなたらしい貢献を考えるためのヒント3つ

・なぜMBAでは貢献することが求められるかが分かる

・実際のMBA生たちの貢献例

 

本記事を読みながら、エッセイやインタビューのネタを得つつ、実際のMBA生活のイメージをふくらませる参考にしてください。

 

MBAでどう貢献するか?【エッセイやインタビューで聞かれる質問】

「あなたはどうやって貢献 (Contribution) しますか?」

この質問に対して、正しい答えはなく、あなたらしいユニークな回答をしなければいけません。

そのヒント3つを紹介しますので、あなたが実際に得意とすることをストーリーにする参考にしてください。

貢献 (Contribution) のヒント3つ

1. 専門性や経験を活用して貢献するパターン

  • 自分は◯◯を専門に仕事をして来たから、それに関連する授業では、実体験をシェアすることができる。
  • 自分は海外経験があるから、母国と異なる文化で働くときに気をつけるべきポイントを紹介できる。
  • 自分はすでにマネジメント経験があるから、これからマネジャーを目指すクラスメートたちに貢献できる。
  • 自分は〇〇業界の出身だから、今からその業界を目指す人たちにアドバイスできる。

 

2. クラスのチームワーク向上や学びの底上げをして貢献するパターン

  • 自分はイベントの企画が得意で、クラスメートたちが親睦を深め合える楽しいイベントを企画したい。
  • AIや〇〇テックといった、ビジネスの最新トレンドに関して勉強会やカンファレンスを開催することで、クラスメートたちの学びに貢献したい。
  • 〇〇業界に特化した学生クラブのリーダーとして、その業界を志望するクラスメートたちの就職成功率を高めたい。

 

3. ビジネスとは直接的に無関係でも自分の得意なことを活かすパターン

  • ボランティア活動をリードして、学校周辺のコミュニティとの結びつきを深めることができる。
  • 自分はプロの〇〇だった。(スポーツ選手、役者、マジシャン、など)
  • 音楽やダンスなど、文化面で学校生活に彩りを加えることができる。

 

実際のMBA生はだいたいこのようなパターンで書いています。

あなたにも必ずユニークな経験や専門性がありますから、それをきちんと整理して回答すれば大丈夫です。

そもそもなぜ、MBA・ビジネススクールで貢献が求められるのか?

では、そもそもなぜ、MBA・ビジネススクールでは貢献することが求められるのか、考えたことはありますか?

優秀でユニークな学生たちを集めたい

ひとつめの答えは、ただ優秀なだけでなく、ユニークな学生たちを集めたいと考えられているからです。

MBA生活が始まって最初にショックを受けることは、世界中から集まったクラスメートたちを見渡した時、みな違うユニークなバックグラウンドを持っていて、全員が優秀に見えるということです。

ビジネススクールの学生が卒業後に目指すような有名コンサルティングファームですでに活躍して来ている学生。

医者のバックグラウンドを持ち、非営利団体をリードして社会貢献に希望を燃やす学生。

ファイナンス業界で生き馬の目を抜くようなタフな世界を生き抜いてきた学生。

入学と同時に、我も我もとイベントを開催したり、授業中によく練り込まれたロジックを展開して議論を白熱させたり。

それはそれは、みんなの持つ飛び抜けたポテンシャルにびっくりします。

しかし、わざわざMBAまで来たからには自分もユニークさを発揮し、積極的に発言や行動をして、クラスメートたちに貢献しなければいけない。

みんながこのように考えて、異様な熱気で盛り上がるところが、ビジネススクールなのです。

いわば、こういった多様性・ダイバーシティーを持たせるためにこそ、何かユニークな貢献ができる学生をそろえようとしているのです。

みんな同じだったら刺激が無いですからね。

だからその意味では、あなたはあなたらしくあれば大丈夫です。

能動的で自発的に学ぶ人しかついていけない

MBA・ビジネススクールでの学習や生活は、実にハードです。

さまざまなビジネス知識やスキルを叩き込まれるのですが、課題や課外活動のボリュームといったら、想像を絶するものがあります。

入学前から大変だとは聞いていましたが、勉強だけではなく、学生クラブやボランティアといった課外活動、そして企業コンサルティングや海外プロジェクトなどが目白押し。

1日24時間では足りない状況が続きます。

よく忙しいことを表現する言葉として、「朝から晩まで」と言われることがありますが、MBAでの生活は、「朝から朝まで」です。

ただどうしても最低限の睡眠時間をもたなければいけませんから、優先順位をつけ、取捨選択の決断を繰り返していく毎日を過ごします。

そのような生活では、能動的で自発的に学ぶ人しかついていけないのですが、周りに貢献できるようなユニークな何かを持っていると、それが助けになります

そういったポテンシャルも見られているというわけです。

卒業後にリーダーとなる資質のある人が求められている

MBA・ビジネススクールの究極の目標は、将来のビジネスリーダーを育てることです。

ビジネスリーダーは、チームをリードする立場にあり、四六時中、貢献を繰り返しています。

たとえ自分を犠牲にしてでも、チームの発展を実現するために行動する人こそがリーダーです。

そういうリーダーは、学生の立場であっても、仲間に貢献しようとしますから、そういう資質のある人だけがMBAにふさわしいということになります。

実際のMBA生たちの貢献例

MBAではいかに貢献することが大切かを説明しましたが、そこまで気負わなくても大丈夫です。

なぜなら、あなたにも必ずユニークな経験や強みがあるはずなので、それを整理して活用すれば、きっと周りから喜ばれることになります。

日本人留学生たちの例

日本人留学生たちによくある貢献の例を紹介します。

まず、授業中に有益な意見を述べて貢献するパターン。

これは事前にしっかりと予習をすることが必要ですが、比較的マジメな日本人留学生たちには、これが得意な人が多いです。

ビジネスケースでトヨタやソニーといった日本の会社の事例が出てくることがありますから、そういう時は特に貢献のチャンスとなります。

それから、各国のビジネスカルチャーを学び合うようなイベントのリードも、日本人留学生たちが得意とするものです。

さらに、クラスメートたちを日本旅行に連れていく、「ジャパン・トリップ」と呼ばれる団体旅行を開催している人たちも多くいます。

自分に出来ることを通じて、クラスメートたちの学びの機会になりそうなことであれば、どんどんと積極的にやってみる。

それが求められている「貢献 (Contribution)」ですので、あなたにも出来ます。

リチャード君のリーダーシップに学んだ話

ぼくがリスペクトするクラスメートの一人、リチャード君を紹介します。

彼の「貢献」からは、本物のリーダーシップの姿を学ばせてもらいました。

こんな「貢献」の形もあるのかと、参考にしてください。

リチャード君のリーダーシップに学んだ話

MBA・ビジネススクールでの生活は、睡眠時間の確保との戦いであることをすでに述べました。

教授陣や学校側は、学生たちに限界を超える経験をさせるため、わざと高い負荷をかけて来ます。

しかもチームで取り組むプロジェクトが多く、自分一人のために「あきらめる」という選択をすることは許されないのです。

ものすごいプレッシャーを受けつつ、気力体力ともに限界を感じる日々が続き、意識が朦朧としていきます。

朝に授業が始まると、授業の最初に教授が学生たちに聞きます。

「さて、みんな予習をしてきていると思うが、今日の内容を要約して説明してくれる人?」

クラス中を見渡して、挙手を求めます。

ビジネススクールでの授業は発言をしないと点数がもらえません。

挙手をしないならば、教授がランダムに指名します。

そこで発言できないと、ひどく恥ずかしい思いをするのです。

自分に自信があり、気合い満々で入学してきた学生たちですから、はじめは全員が一斉に勢いよく手をあげるのですが、忙しい日々が続くにつれ徐々に、挙がる手の数が減ってきます。

当初はあんなに勢いよく発言をしていたクラスメートも、いつしかクラスの後ろの方に座り、当てられないようにビクビクしながら身体を小さくしています。

ぼくもすぐにリタイアし、そこに座っていることしかできません。

ついさっきまで寝ずに教科書を読んでいたのですが、時間が足りずに読みきれないのです。

それが毎日続くので、頭の中は真っ白、目を開けているだけで精いっぱいでした。

そんな中、一人だけ手を挙げ続けていたのが、リチャード君。

彼は背が高く、物腰がやわらかく、とても穏やかな性格でした。

小さい二人の子供を持ち、卒業後にはヘルスケア・医療の業界で病気に苦しむ患者を救えるような仕事にたずさわりたいという夢を持っていました。

多くの学生たちがアグレッシブに自己主張をしているそばで、静かに自習をしているようなタイプだったのです。

そのリチャード君、どんなに忙しくなり、睡眠時間がほとんど取れなくなっても、最後まで決してあきらめません。

授業が始まる直前の、最後の1秒まで、教科書のページをめくり続けます。

他のクラスメート全員の顔があきらめの色で覆われ、教授に当てられないことだけを祈るような悲痛な表情を浮かべている中、一人だけ、あきらめずに必死の形相でページをめくり続けるのです。

授業開始時間となり教授が「誰か?」といつものコールをすると、クラスのほぼ全員が下を向いてしまう中、リチャード君は必ず手を挙げて深みのある発言をするのです。

自分の学びのため、そして他のクラスメートを守るため

そのリチャード君の姿に、ぼくは本物のリーダーの姿を見た思いがしました。

普段は決して多くを語らない彼ですが、太い芯がある、とても力強いリーダーなのです。

そして、そのように思って彼を見ていたのはぼくだけではなかったようでした。

卒業式では、多くのクラスメートたちからの推薦があり、2年間の学生生活で一番模範的であった学生に送られる、最も名誉のある賞を受賞しました。

いつもと同じ穏やかな表情で、その賞を受け取ったリチャード君は、とてもかっこよかったです。

リチャード君は今では夢であったヘルスケア・医療の業界のリーダーの一人として活躍しています。

リチャード君と一緒に働いている人たちは、幸せだと思います。

まとめ

MBA・ビジネススクールを受験する時、よく、「もしあなたが我がMBA・ビジネススクールに入学した際は、どうやってクラスやクラスメートたちに貢献 (Contribution) しますか?」という質問を受けます。

これに対する答えに正解不正解はなく、あなたらしい、あなた自身の強みや経験、そして特技を回答するようにしましょう。

そうすることで、将来のクラスメートたちが、あなたの貢献に感謝する日が来るでしょう。