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【本レビュー】『習慣の力』:習慣を変えてパフォーマンスを改善する

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これから益々ビジネスで活躍することを目指すあなたにおすすめの本。

今回は、チャールズ・デュヒッグによる「習慣の力」です。英語原書のタイトルは「The Power of Habit (ザ・パワーオブハビット)」。

人間誰しもがさまざまな習慣を持っていますが、そのカラクリを解き明かしつつ、ビジネスや人生にポジティブに活かそう、という内容です。

アメリカの経営者たちや、アメリカのトップMBA生たちに広く読まれ学ばれている一冊です。

こんな人におすすめ

・飲酒や喫煙といった悪い習慣を断ち切りたい方

・自分自身の生活スタイルや時間の使い方を見つめ直したい方

・仕事でより生産的かつ効率的にパフォーマンスを上げたい方

・部下や同僚の生産性を高めるアドバイスに悩んでいる方

・自分が率いる部門やグループに新しい視点を取り入れたい方

 

本の要約・ポイント

この「習慣の力」という本の内容を要約します。

習慣について

行動の4割は習慣

人間の全行動の4割は習慣の集まりであると言われています。

つまり、毎日の人の行動は、その場その場での意思決定ではなく、ほとんどが習慣によって形作られているということです。

朝起きて最初にすることは何か?靴は右足と左足のどちらか履き始めるか?仕事に行く通勤路はどの道を通って行くか?

こういったことを振り返る時、それらが習慣によって決められていることに気づきます。

習慣の仕組み

習慣の仕組みとは、「きっかけ→ルーチン→報酬」という公式で成り立っています。

何か決まったきっかけがあると、報酬を求めて無意識に身体がルーチンの行動をとる、というものです。

例えば、ファーストフードの場合。

全国どこにいっても同じ店構えや赤や黄色の色使い、そして接客態度で顧客にきっかけを与えます。

すると、そのきっかけを得た顧客は、塩分や脂質を体内に取り込んで得られる満足感という報酬を無意識に想像します。

それによって、その報酬を得ようとルーチン行動が発動し、ポテトやハンバーガーといった食品をオーダーし、それを口に入れ、狙った満足感という報酬を得ようとするのです。

他にも、ギャンブルをする場合。

手持ちぶさたでお金を投入するというきっかけの後に、当たりという報酬を何回か得てしまうと、あとは無意識にルーレットを回そうとするルーチン行動が発動します。

これを逆手にとられると、当たりという報酬を期待してお金を投入したときに、「776」や「778」などといったニアミスが出てきた場合、あまりにも期待した報酬と近いので、ほとんど当たっていたと勘違いをします。

すると、すでに報酬を得たような気になりますので、その人は習慣的にお金を投入し続けるようになります。

ギャンブルが習慣化していない人にとっては、ニアミスもただのハズレなのですが、習慣化してしまっている人にとっては、その習慣から抜け出ることは相当難しいこととなるのです。

 

習慣の仕組みをポジティブに活用した例

イラク戦争

イラク戦争のとき、現地で暴動が頻発することにアメリカ軍が悩まされていました。

そこで群衆の行動を分析したところ、広場に集まって来てひとしきり怒りのスローガンを叫んだ後、お腹がすくので屋台料理を食べ、夜にかけて暴動に発展する、という流れがあることを突き止めました。

そこで、広場から屋台料理を排除したところ、お腹がすいた群衆たちは暴動を起こす前にそれぞれの家に帰って行くようになり、暴動がほとんど起きなくなりました。

ファブリーズ

ファブリーズは当初、汚れた部屋や家具をきれいにするための製品としてブランディングされましたが、ヒットしませんでした。

そこで数少ないリピートユーザーたちの使い勝手をリサーチしたところ、汚れた部屋や家具をきれいにした後でようやくファブリーズを散布し、良い香りづけを行っているという行動を突き止めました。

そこで、当初のブランディングを改め、ファブリーズは普段の部屋や家具にフレッシュな香りをつけるものというブランディングにしたところ、大ヒットしたのです。

これは、ユーザーが掃除をし終えたというきっかけに対して、きれいになった暁には良い香りをさせたいという報酬を求めていることが分かったためです。

そしてファブリーズをその間のルーチン行動に用いるようアピールした結果、大ヒットしたのです。

アルコア

アルコアというアメリカのアルミ製品製造会社がありました。

長らく業績低迷に苦しんでいたところ、新しいCEOが取り組んだことは、安全第一の文化を持ち込んだこと。

あれもこれもと取り組もうとしても長続きしないことが目に見えていたため、何か一つのことの改善に注力し、改善活動そのものが習慣化しさえすれば、その他のことに対しても改善活動を行うようになるであろうと考えられてのことでした。

結果、安全に関する改善活動に注力し、しばらく時間をかけてそれが全社員の習慣になると、他の業務においても改善活動を行おうとする社員が何人も現れました。

これが結果として、会社全体の業績改善につながりました。

マイケル・フェルプス

オリンピックの水泳種目でメダル獲得を量産したマイケル・フェルプスも、コーチと一緒に習慣の力を活用していました。

いつも架空のビデオを頭の中に流していて、そのビデオでは、朝起きてから支度をし、ウォーミングアップの後に競技本番で全力を出し、勝った後で喜びを味わうということまでが一連のストーリーになっていたのです。

毎日毎日、この架空のビデオを頭の中で流し続けていたので、泳いでいるときにもコーチから「ビデオをかけろ!」とはっぱをかけられると、自然と全力で泳ぐように習慣が身についていたのでした。

結果、オリンピック本番でもいつも通りにビデオをかけたように泳ぎ、メダルを量産することとなったのです。

 

習慣の力を活用する方法

ある習慣を変えるためには、その背景にある「きっかけ→ルーチン→報酬」という流れを見つめるところから始めなければいけません。

1:ルーチンを特定する

まずは一連の流れとルーチンになっている行動を特定しましょう。

控えなければいけないクッキーを食べてしまう場合、どんな時に、どういったことをきっかけとして、どんなルーチンで行動しているかを分析します。

2:報酬を変えてみる

その習慣化された行動は報酬を得るために行っているので、その報酬が何であるかについて考えます。

たとえば、お腹がすいていてクッキーを食べるというわけではなく、クッキーを食べながら友達とおしゃべりをすることを報酬としている場合。

その場合はクッキーの代わりにコーヒーにしたり、リンゴにしたりしても満たされるはずです。

3:きっかけを見つける

さらに、習慣化された行動がはじまるきっかけを見つけましょう。

たとえば午後の決まった時間にクッキーを買いに行くことが分かれば、その決まった時間に他のことをするよう習慣を書き換えることを考えるのです。

4:計画を立てる

ここまで整理ができたら、その習慣を書き換える計画を立てましょう。

午後の決まった時間に、クッキーを買いに行くのではなく、直接、おしゃべりをしたい友達のところに歩いて行くという計画内容にすれば良いのです。

すると、クッキーを食べなくて済みますし、友達とおしゃべりをすることで報酬を得られ、満足を得ることができるようになります。

 

ビジネスへの活かし方:ぼくの場合

習慣の力、いかがでしょうか?

こうして振り返ってみると、確かに自分の行動も習慣にしばられていることが多くあることに気づきますね。

また、その習慣を書き換えることができれば、仕事のパフォーマンスも上がりそうに感じませんか?

習慣の力は強烈で、簡単に書き換えられるようなものではありませんが、「きっかけ→ルーチン→報酬」という流れにそって整理をすると改善の糸口を見つけられそうですね。

この考えをビジネスに活かすとしたら、どのようなことを考えられるでしょうか?

朝の時間をメール以外の生産にあてる

悪い習慣の悩み

たとえば、ぼくは昔、朝の時間の生産性に悩んでいたことがありました。

大事な書類を仕上げなければいけないのだけれども、朝はメール処理に追われて、その仕事に手をつけることができない。

そうこうしているうちに会議や打ち合わせが入ってきて、ようやく自分の手が空くのが夕方の時間。

でも夕方になるとすでにエネルギーは枯渇していて、「また明日やろう」と先送り。

習慣の見直し

この悪い習慣を見直してみると、朝出社してコンピューターを立ち上げた時、メールの未読件数がきっかけとなり、すぐにそれらのメールに目を通そうとしていることが分かります。

きっかけは、メールの未読件数。報酬は、未読件数を減らしてスッキリすること。そのためのルーチンとして、メールを次々に読んでいくのです。

報酬としてメールの未読件数を減らすことは間違っていないのですが、優先順位としては書類の作り込みの方が高いはず。

さらに、一部のメールは数時間を争うほど緊急度が高いというわけでもなく、エネルギーの枯渇した夕方でも読めます。

そこで、自分の中での報酬を、メール未読件数の削減から得られるスッキリ感から、重要書類の完成から得られるスッキリ感に書き換えます。

朝出社してコンピュターを立ち上げる時、メールソフトは立ち上げず、最初の1時間は必ず優先度の高い書類作成に時間を費やすようにします。

これによって種類作成は捗りますし、それを最初の1時間だけに限定しておけば、緊急度の高いメールを見逃すこともありません。

 

【まとめ】習慣は変えられる

この「習慣の力」という本では、「習慣は変えられる」ということが一貫して主張されています。

そしてそのためには、「きっかけ→ルーチン→報酬」という流れを書き換えることが重要ということです。

あなたも普段の生活や仕事の進め方で変えたい習慣があるかもしれません。

まずはこの「きっかけ→ルーチン→報酬」というフレームワークで自分の行動を見つめ直してみてはいかがでしょうか?

 

 

アメリカのトップMBAを取得し、卒業後にアメリカ企業本社の幹部候補生として採用されたノウハウを紹介しています。

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ブログを引っ越しました。→https://presence-japan.com/blog/

現在、プレゼンスジャパン株式会社としてエグゼクティブコーチングを提供しています。

プロフィール
西原哲夫
西原哲夫
経営アドバイザー | エグゼクティブコーチ
慶應→住友電工→アメリカ駐在(25歳)→ノースカロライナ大MBA(30歳)→エマソン米国本社幹部候補(32歳)→日本エマソンGM(35歳)→ユーピーエス社長(39歳)→経営アドバイザー兼コーチ(今) | 2児の父親|アメリカ在住10年|表千家茶道学習者
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