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【転職活動】自分に合った業界や会社の選び方【働き方も想像しよう】

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“転職活動をしていますが、応募する業界や会社の選び方に悩んでいます。何を基準に選んだら良いか分かりませんし、そもそも社会にはどんな業界や会社があるかも分かっていません。”

はじめて転職活動をする場合はもちろん、転職経験者であっても、自分がどういった業界や会社を選ぶべきか、悩むことと思います。

ただ、せっかくの転職活動の機会ですから、あなたの可能性を制限することなく、さまざまな業界に目を向けたいですね。

本記事では、転職活動でどのように業界研究をすすめるべきか、そしてそれらの中で自分に合った業界の選び方について説明します。

 

本記事のポイント

・転職活動で自分に合った業界や会社の選び方

・業界研究と会社リサーチをする方法

・業界特有の働き方を想像する方法とコツ

・経験者に話を聞かせてもらう

 

ぼくは今は経営者という立場で採用面接をすることが多いですが、候補者の方たちとお話しさせていただくとき、業界のことをよく研究されている方に出会うと感心します。

なぜこの業界で働きたいかといった質問をしても、その方らしいお考えをお話しされ、聞いているこちらも思わずウンウンとうなずいてしまいます。

また業界研究は、自分自身の視野を広げてくれたりビジネス知識を増やしてくれたりもしますので、転職活動をしていない時にもおすすめするものです。

 

転職活動で自分に合った業界や会社の選び方

転職活動で自分に合った業界や会社を選ぶには、複数の視点をもつことが大切です。

業界研究と会社のリサーチ

最初はなんといっても世の中にどういった業界や会社があるかを知ることからはじまりますので、まずは徹底的にリサーチをしましょう。

そのための情報ツールや調べ方については後述します。

その際、あなたがこれまで働いてきた業界と比較しながら見ていきますと、それぞれの特徴が分かりやすくなるでしょう。

自分の価値観とのマッチング

次に、自分に合うかどうかという視点が大切です。

世の中には多種多様な業界がありますが、それぞれに個性や特徴があります。それに対して、あなた自身の価値観が合うかどうかという点を確認しましょう。

たとえどんなに将来性が有望な業界や会社だと言われているようなところでも、あなた自身の価値観に合わないところであれば長く続けることは難しくなります。

たとえば今大人気といわれるIT業界であっても、合う人がいる一方で合わない人がいることも忘れてはいけません。

戦略的思考

3つ目に、転職活動をすすめる戦略を考える必要があります。

これはどういうことかというと、たとえあなたが希望する業界が見つかったとしても、それが未経験である場合、どうしてもハードルが高くなるという現実があるということです。

ただその際、営業や技術といった、過去に経験した職種と同じ職種で応募するのであれば採用される可能性は高まります。

反対に、業界は未経験、さらに職種まで変えたいとなると、一筋縄にはすすまないことを覚悟するべきでしょう。

転職活動を通じてキャリアアップを果たすことがあなたにとっての目標でしょうから、そういった戦略的思考も持ち合わせたほうが賢明です。

詳細はこちら:「【戦略】転職活動の軸と優先順位を決めるコツ【業界・職種・地域】

 

 

このように、転職活動で自分に合った業界や会社を選ぶ際には、(1)業界研究と会社のリサーチ(2)自分の価値観とのマッチング、そして、(3)戦略的思考という3点を意識するようにしましょう。

 

業界研究と会社リサーチをする方法

続いて、業界研究と会社のリサーチをすすめる具体的な方法について説明します。

業界研究・業界地図

まず業界研究については、「四季報・業界地図」という本を参考にすることをおすすめします。

本屋さんに行けば、似たような本がたくさんありますから、四季報でなくてもかまいません。

しかしぼく的には、四季報という信頼のブランド、発行部数の多さ、シェアナンバー1、長年読み継がれている実績などから、おすすめするものです。

これ1冊あれば十分です。本をパラパラとめくりながら、それぞれの業界の全体像をつかんでいきましょう。

日用品メーカーのように、だれもが知っているような有名業界がある一方で、普段気にかけたことがなかったけれども、その規模の大きさに驚くような業界があることにも気がつくはずです。

「へ〜」「ほ〜」といいながら、細かいところは飛ばしつつ、サーッと読んでみてください。気軽に読むだけでも楽しい一冊です。

トップ3社の研究

業界をひと通り知ることができたら、とくに気になる業界を2つか3つほどに絞り込みましょう。

さらに、それら気になる業界の中で、トップ3社を見つけてメモしてください。

ここでやってほしいことは、トップ3社それぞれの会社ホームページを見ることです。

そして会社ホームページの中で特にチェックしてほしいポイントは、社長メッセージ事業内容人材採用のページです。

社長メッセージ

社長メッセージを読むと、その会社が一番大切にしていることが書かれています。

社長が発するメッセージですから、相手はお客さまや株主、そして従業員など多くのステークホルダーが対象になっているはずで、少し難しく感じるかもしれません。

しかしその長くはないメッセージの中に、その会社が一番大切にしているポイントが凝縮されていますから、その意図をしっかりと読み解いてください。

事業内容

社長メッセージの次は、事業内容について確認しましょう。その会社が具体的にどういった仕事をしているかを知れる情報です。

社会に対するインパクトなど、自分がそれらの事業に取り組むとしたら、どのように感じるか、想像を膨らませましょう。

人材採用ページ

もう一つ必ず見ていただきたいものが、人材採用のページです。

多くの会社はここで社員紹介社員の声を載せています。社員の1日の過ごし方なんて特集を組んでいるところもあります。

あなたがその業界で働いたとすると、まさにそれに近い働き方になりますし、そこに掲載されている方たちが上司や同僚となるでしょうから、とても参考になる情報です。

 

こうして四季報・業界地図のようによくまとまった本で業界研究を行い、そこからさらに気になる業界のトップ3社のホームページをリサーチすることで、業界や会社に対する知識と理解が深まります。

 

業界特有の働き方を想像する方法とコツ

ぼくがもう一つおすすめしたいことは、業界特有の働き方を想像することです。

同じ業界の中でも、それぞれの会社のポジションによって働き方カルチャーが変化しますので、少し想像してみると気がつくことがあると思います。

B2BかB2Cか

B2B(ビー トゥー ビー)やB2C(ビー トゥー シー)といった言葉を聞いたことがあると思います。

B2BはBusiness To Business、B2CはBusiness To Consumerを意味します。

要するに、会社対会社(B2B)の仕事であるか、会社対一般消費者(B2C)であるかといった違いがあります。

B2Bですと、会社同士の取引となりますので、一般的に規模が大きく、個人でどうこうするというよりもチームで大きなプロジェクトに取り組むことがほとんどでしょう。

反対にB2Cですと、一般消費者を相手にしますので、個人の成果が直接的に反映されることもあります。

また、一般消費者相手の仕事であれば普段から広告で目にするような業界が多い反面、会社対会社の仕事ですと、知名度は低くても規模の大きなプロジェクトに取り組める機会も多いでしょう。

最近ではC2C(Consumer To Consumer)といって、ネットショッピングやフリーマーケット、オークション形式などのサービスで急成長している企業もありまして、それらビジネス形態の違いから働き方が変わることを想像できるというものです。

業界の上流・中流・下流のどこか

同じ業界にある会社でも、その業界の上流・中流・下流のどこに位置するかで働き方も変わってきます。

たとえば、食品業界をとって考えてみましょう。

上流には農畜産物などを生産する役割の会社があります。中流では、それらの素材を加工して食品にする会社、またはそういった会社間の取引をつかさどる卸(おろし)の会社もあります。そして下流にいくと、そういった食品を販売するスーパーマーケットのようなところがあれば、飲食体験を提供するレストランなどもあるわけです。

その中、上流では素材の品質や生産効率を高めることが主眼になる一方で、中流では取引先同士をマッチングさせる営業力の改善、そして下流では一般消費者を惹きつけるブランド力の構築に力を入れることが重要業務だったりします。

このように、同じ業界の中でも、上流・中流・下流の違いによって働き方やカルチャーが変わってくることを感じられると思います。

また、よく言われることで、それぞれの会社の業績を見た時に、上流と下流の利益率は高いが中流の利益率は低い傾向が見て取れることが多く、それが「U字型」と呼ばれたり、「スマイルカーブ」と呼ばれたりもします。

利益率が高い会社で働いたほうが投資に積極的で面白い仕事にたずさわれるチャンスも多い可能性がありますので、そのような見方をすることも一案です。

もちろん中流の会社でも大活躍しているところは多くありますので、お目当ての業界が見つかったら、しっかりとリサーチしてくださいね。

業界シェア

業界シェアからも、働き方を想像することができます。

業界トップの会社は知名度がありますから優秀な人材が集まりやすく、利益率が高いがゆえに投資も盛んでしょう。

ただ逆に、トップがゆえ、ナンバー2以下から追われるプレッシャーがあるならまだしも、あぐらをかいて「茹でガエル状態」になっているところもあるかもしれません。

ナンバー2以下も、トップに比べると利益率が低いかもしれませんが、「トップに追いつけ追い越せ!」と一生懸命に明るく働く仲間に恵まれる可能性があったりします。

それぞれ良し悪しですから、自分の価値観と照らし合わせながら、その業界や会社のことをよく研究すると良いでしょう。

 

経験者に話を聞かせてもらう

本やホームページを活用して業界研究や会社リサーチを進めたら、最後はやはり経験者に話を聞かせてもらうことが大切です。

現在その業界に働いている人でも過去にその業界で働いていた人でも、身の周りに見つけることができればぜひ、時間をちょうだいして話を聞かせてもらいましょう。

どんな働き方だったか?社内はどんな雰囲気だったか?業界特有のカルチャーはあったか?など、色々と聞かせてもらうと新しい発見とめぐり合うことができます。

 

【まとめ】転職活動で自分に合った業界や会社を選ぶ方法

転職活動をする上で、業界研究は会社リサーチは非常に重要です。本やインターネットといった情報ツールを活用して、十分に研究を重ねましょう。

また、B2BかB2Cか?業界の上流・中流・下流のどこか?業界シェアは?などといった視点からも、その業界や会社のカルチャーや働き方を想像することができますので、ぜひそのような視点からも考えてみてください。

さらに、自分で十分に研究とリサーチを重ねたら、ぜひ業界経験者からも話を聞かせてもらえるようにお願いしましょう。内部を知る方ならではの貴重な情報を得られますよ。

あなたに合った業界や会社選びができますように。

Good luck!

 

 

転職エージェントは業界研究のプロですから、ひと通り自分でリサーチをしたら、アドバイスを求めてみると良いでしょう。

『信用できない?』転職エージェントはマッチングのプロ【心配無用】

 

「失敗しない転職活動のすすめ方」マニュアルの一覧はこちらからどうぞ。

失敗しない転職活動のすすめ方

 

 

 

 

アメリカのトップMBAを取得し、卒業後にアメリカ企業本社の幹部候補生として採用されたノウハウを紹介しています。

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ブログを引っ越しました。→https://presence-japan.com/blog/

現在、プレゼンスジャパン株式会社としてエグゼクティブコーチングを提供しています。

プロフィール
西原哲夫
西原哲夫
経営アドバイザー | エグゼクティブコーチ
慶應→住友電工→アメリカ駐在(25歳)→ノースカロライナ大MBA(30歳)→エマソン米国本社幹部候補(32歳)→日本エマソンGM(35歳)→ユーピーエス社長(39歳)→経営アドバイザー兼コーチ(今) | 2児の父親|アメリカ在住10年|表千家茶道学習者
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