アメリカで働く日常風景【グローバルビジネスが当たり前】
「海外に住んでいて、ランチとか普段の食事ってどうしてるの?」って、よく友達から聞かれます。
「まぁ、いつも忙しいから、近所の定食屋で焼き魚とか冷奴とかが入った日替り定食とか、オフィスの社員食堂で丼物に味噌汁とか付けて適当に食べてるよ!」って答えられたらどんなに良いものか。。。
本記事では、日頃食べているものを含め、アメリカで働く日常風景を紹介します。
アメリカで働く日常風景
職場ランチの例
というわけで、こういったものを食べています! (ハイ、毎日ではありません、気をつけています。)
いやぁ、我ながらとってもアメリカン。
左から、Cheese Steak。「チーズ ステイク」と呼びまして、薄く切ったステーキ肉(牛)とチーズをパンに挟んでサンドイッチにしたものです。
自分はせめてもの野菜摂取の為に、炒めたピーマン(緑と赤)をトッピングしてもらっています。
完全に気休めです。
お隣さんは、みんな大好き、French Friesですね。アメリカでは「ポテトフライ」とは呼ばず、「フレンチフライ」、略して「フライ」で通じます。
自分はいつも、「スモールフライもつけてね!」と言って小さいサイズのものをオーダーしています。
もちろん写真のものもスモールサイズです。
アメリカでは、このフレンチフライを「野菜」だと思って食べている人たちがいます。
「野菜だから、栄養を取れる」というロジックのようです。
ぼくからはノーコメントです。
右手のドリンクは、Pepsi「ペプシ」のチェリー味です。
日本人がよく、「味がどぎつい」「小児薬シロップの味がする」と評するあれです。
アメリカ生活も長くなり、お弁当を作るように
ぼくが今よりも若かりし頃、アメリカのド田舎で働いていたことがありました。
オフィスの周りには、マクドナルドやケンタッキーといったファーストフードチェーン店しか有りません。
毎日食べていると、文字通りに身体が変形していくことがハッキリ見て取れます。
そこで、オフィスに手弁当を持参するようになりました。
毎週、日曜日の夜に翌週1週間分のお弁当を作り溜めしておきます。
それらは冷凍庫の中にしまわれ、毎朝、一つずつを取り出してオフィスに持って行くのです。
最初の頃はレパートリーを増やそうと努力したものの、面倒くさくなり結局、パスタが日常食となりました。
炭水化物とタンパク質と野菜をバランス良く摂る為に(生きて行く為に!)、パスタに複数種類の野菜と切った鶏肉とをトマトソースで混ぜ合わせたものです。
来る日も来る日も、同じものを食べていました。
なぜかアメリカの良さを感じる
よく日本の定食屋が恋しくなりました。
なぜそこまでして、海外にいたかったのか?
色んな理由が有ります。
その中には、ただの憧れだって有りました。
でも、その美味しくも何ともない手作りパスタをオフィスで食べていると、いつも気付くことが有りました。
周りの誰も、「あれ、君って毎日同じもの食べてない?」と言ってこないんです。
後ろ指だって指されません。
背後で自分の弁当が話題に上がるなんてことも有りません。
個人それぞれが違って当たり前。
それぞれが好きなように生きることが尊重されている。
同調圧力を感じない。
それがとっても心地良かったんです。
グローバルビジネスの実態
自分が好きなところに住める。
国境を自由に飛び越えられる。
そんな生き方のことも、「グローバル」と呼ぶのかな、なんて考えていた今朝、一本の電話がかかって来ました。
ぼくのデスクにインドから電話がかかってきた
元々、先週に一通のメールが届いていました。
「前略、おたくの会社とOOの案件でコラボレーション致したく、お話ししましょう、云々。」
全文、英語でした。
それに対して希望日時を含めて返信してあり、その電話だったのです。
以下、会話の概要です。
「ハロ~、初めまして、お元気ですか?
私はインドに有りますXXテクノロジー社でエンジニアをしております、シン(仮名)と申します。
今回はYYの技術について強みを持っている我々が、御社のZZという製品に対して提供出来ることは無いか伺わせて頂きたく、電話をした次第です。
尚、この電話にはもう一人参加しておりますが、彼女はアメリカのAA州のオフィスに勤めておりまして、御社からも近いですよ。
いつでも直接伺って商品説明をさせて頂きますので、お気兼ねなくご用命下さいね!」
(英語を日本語に翻訳)
という先方の挨拶から始まり、その具体的な内容に進んで行ったのですが、電話を切った後にふと、「何、今の!?なんか、軽っ!!」と自分でもビックリしたのでした。
これが日本国内のこととして地名と人の名前だけ変えてみると、
「こんにちは、初めまして、お元気ですか?
私は大阪に有りますXXテクノロジー社でエンジニアをしております、鈴木(仮名)と申します。
今回はYYの技術について強みを持っている我々が、御社のZZという製品に対して提供出来ることは無いか伺わせて頂きたく、電話をした次第です。
尚、この電話にはもう一人参加しておりますが、彼女は東京の丸の内オフィスに勤めておりまして、御社からも近いですよ。
いつでも直接伺って商品説明をさせて頂きますので、お気兼ねなくご用命下さいね!」
(日本語にしたイメージ)
と、英語のオリジナルのものと全く同じ内容のセールス電話です。
言っていることは何一つ変わっていませんね。
実際の違いは、時差と言語のみ。
時差なんて生活スタイルをたまに調整すれば良いだけだし、言語も相手との共通語が有れば良いだけ。
世界の共通言語が日本語だったら
想像して下さい、もし世界の共通言語が日本語だったら。
アメリカにいる人だろうが、ヨーロッパにいる人だろうが、みんな日本語を喋るので、たまの早起きや夜更かしなんて全然苦にならず、自分の用件を済ませる為にガンガン電話をかけちゃいませんか?
言語さえ不自由しなければ、日本でやっているスタイルと同じように世界とも仕事をしたら良いのです。
「あれ、そんなもんかあ?」と考えたら、グローバルビジネスなんて大したことないな、と思うようになりました。
日本でやっているセールス電話を、海外にもかけたら良い。
それだけなんですね。
インドの人たちは、日常的に世界中に電話をかけて営業活動をしています。
英語さえできれば。。