【転職活動】募集要項を真剣に読み込むべき理由【条件を満たす工夫】
“転職活動をしていますが、応募する会社の募集要項に対して、どれほど真剣に向き合う必要がありますか?また、どうしても募集要項の条件を満たしていない場合、どうすれば良いでしょうか?”
結論からいいますと、募集要項はとても重要で、真剣に読み込む必要があります。
また、募集要項の条件を満たしていない場合でも、応募することに問題はありません。
しかし、採用オファーをもらう確率を高めるためにも、工夫が必要です。
なぜ募集要項を読み込むことが重要なのか、そして応募の際にどういった工夫をすることができるかといったことについて、本記事では解説します。
本記事のポイント
・転職活動で募集要項を真剣に読み込むべき理由
・採用条件を満たしていない部分を明確にする
・満たしていない部分をカバーするための工夫と対策
ぼく自身、過去に転職活動を行って成功も失敗も数多くしました。
また現在は経営者という立場についていますので、採用をする側の視点ももっています。
それらの経験から、会社側が募集要項にこめた思いがどれほどか、本記事で解説します。
どのような会社に応募しようと、募集要項をぜひ真剣に読み込んでください。そうすることで、あなたが転職活動を成功させる近道になるはずです。
転職活動で募集要項を真剣に読み込むべき理由
会社の募集要項をよく読み込まず、ただランダムに応募をしている人のことを見かけることがたまにあります。
しかしそういったことは、その人だけでなく会社側にとっても時間の浪費となってしまいますので、このブログの賢明な読者であるあなたにはおすすめしません。
募集要項は、何度も何度も、真剣に読み込むべきです。
募集要項とは、会社側の求める人物像がまとめられたもの
募集要項とは分かりづらい言葉ですが、これは会社側の求める人物像がまとめられた文章です。
その会社で空きポジションが発生した時、関係者たちが集まって必要となる人材を採用することを決めます。
しかし、ただ採用活動をすれば良いかというと、そう単純なものではありません。
業務内容・Job Description
まず、そのポジションに求められる業務内容を整理します。これは英語でJob Description (ジョブ・ディスクリプション)と呼ばれ、日本でもその言葉が浸透しつつあります。
ジョブ・ディスクリプションがまとまると、その業務に必要となる経験やスキルを明確にします。
関連業務に3年以上たずさわった経験、XXスキル、YYスキル、などといったものです。
さらに、そういった経験やスキルをもっているであろう人の学位レベルや言語能力などもまとめます。
それらが出そろったら、関係部門と一緒にレビューを行い、担当者は上長の承認を得て、ようやく形になるわけです。
その間、「あのスキルはどう?この経験はどう?」といった議論が重ねられ、中には追加されたり削られたりするものもあります。
採用コスト
また、これと同時並行で、コストについても議論されます。
採用活動には、転職エージェントに支払う紹介手数料や、入社後の本人に支払う人件費などといった採用コストが発生しますので、予算に見合った計画を立てる必要があります。
ですから、ただ理想の人材を採用しようと考えるだけでは不十分で、予算に合う人材とはどういった経験やスキルをもっているべきかといった議論が何度も重ねられます。
このような入念なプロセスを経て出来上がったものが、あなたの目の前にある募集要項です。
募集要項とは、会社側が求める人物像がまとまったものであり、そこに込められた深い思いも感じ取れるというものです。
履歴書や職務経歴書に、募集要項の条件を散りばめよう
募集要項を読み込むべき理由として、会社側の求める人物像を深く理解できることを説明しましたが、それらの条件をあなたの履歴書や職務経歴書に散りばめることにも取り組んでください。
会社側としては、「自分たちの求める人物像は、募集要項に盛り込んだから、応募者はそれを確認してくれているはずだ!」と考えています。
ですから、応募する人はきっと募集要項を読み込んでいるだろうし、それにフィットする人だけが応募してくるものだと期待しています。
つまり、あなたが履歴書や職務経歴書を作成する時、できるだけ、応募する会社の募集要項で求められている経験やスキルを書き込むようにしましょう。
そうすれば、会社側の面接官が、あなたの応募書類を読んだ後、あなたを面接に招待する確率が高まります。
採用条件を満たしていない部分を明確にする
募集要項をよく読み込む必要性は理解したけれども、自分の経験やスキルでは条件を満たしていないと心配することもあるかと思います。
しかし、そこまで心配する必要はないでしょう。
7割程度でも採用される可能性あり
募集要項は会社側が求める人物像がまとまったものであることを説明しましたが、やはりこれは理想像であることも事実です。
つまり、この理想像を完全に満たせる人材など、そう簡単には見つからないということです。
実際、ぼくの個人的な感覚ですが、条件の7割程度でも満たしていれば、採用される可能性が十分にあります。
半分の5割程度しか満たしていない場合であれば、他の候補者に見劣りして落とされてしまうことがあるでしょう。
また、ほぼ完全に満たしている人材とは、すでにその業務のプロとして何年もたずさわっていたような方ですから、むしろ次のキャリアアップを目指しているはずで、わざわざ同じ仕事に応募するようなケースも少ないはずです。
ですから、採用される人とは、募集要項の7割程度を満たす人材ではないかと、ぼくは考えています。
満たしていない部分をカバーするための工夫と対策
募集要項を完全に満たしていなくても採用される可能性が十分にあるという点を説明しましたが、だからといって何も対策しなくて良いかというと、そういうわけではありません。
競争相手である他の候補者はせっせと対策をしていますので、油断できないのです。
学習する
たとえば募集要項の中で、あるスキルを求められているけれども、あなたにはそのスキルを発揮した経験がなかったとします。
その場合は、学習しましょう。
今はオンライン学習ツールが山ほどありますから、目当てのスキルを学習しましょう。もちろんオンラインではなく、昔ながらの学校に通うことでも大丈夫です。
もし学習プログラムがなければ、そのスキルに関する参考書や本を買って、自分で学習してください。
面接においても、「そのスキルを実務経験で発揮したことはありませんが、現在、オンラインで学習を進めています。」と言えれば、決して減点にはならないはずです。
近い経験をアピールする
学習だけではなかなかカバーできないような経験が求められる場合は、それに近い経験をアピールするようにしましょう。
たとえば、マーケティング職に応募していて、過去に顧客分析を行った経験が求められている場合、「自分は顧客分析を行った経験が無い。」と心配する必要はありません。
たとえあなたの過去の業務が経理・人事・製造といった、外部顧客と直接コミュニケーションをすることのないものであっても、一緒に働いていた上司や同僚は、あなた個人にとっての顧客であったと考えることができます。
そういった顧客たちが何を求めていたか、いつも考えをめぐらせつつ、自分に提供できることを貢献していたことを説明できれば、少なくとも顧客分析を行う意欲や資質があることをアピールすることができます。
直接的に経験がなくても、近い経験をアピールすることで、あなたにその仕事を果たす意欲や資質があることを分かってもらえば良いのです。
【まとめ】募集要項は真剣に読み込み、不足する条件を満たす工夫をしよう
本記事で説明したように、募集要項には、その会社が求める人物像の情報がつまっており、しっかりと読み込みましょう。
そして、あなたがまさにその人物像にフィットするよう、求められる経験やスキルについて、あなたの履歴書や職務経歴書に書き並べるのです。
とはいえ、完全に条件にフィットすることができる人など、ほとんどいません。
だいたい7割程度の条件を満たすことができれば、高い確率で書類選考は通ることができるはず。
そしてさらに成功の確率を高めるためにも、満たしていないスキルは学習中であるなどしてアピールをしましょう。
Good luck!