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【グローバルビジネスで役立つ】メラビアンの法則を味方につけよう!

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“メラビアンの法則」という言葉を耳にしますが、これってビジネスに何か役にたちますか?”

はい、メラビアンの法則はビジネスに役立ちます!

メラビアンの法則とは人と人とがコミュニケーションをとる際によりどころにしているものを研究して分かったことで、これを味方につけることができると、ビジネスのさまざまな場面で力になってくれるものです。

「メラビアン」なんてカタカナや「法則」だなんて堅苦しい言葉に気後するかもしれませんが、内容はいたってシンプルです

本記事のポイント

・「メラビアンの法則」の簡単解説

・ビジネスで役立つ具体例【3つ】

・グローバルビジネスでこそ重要な理由

どのような業界や会社で働いていようと、ビジネスではやはり人と人とのコミュニケーションが重要です

そのコミュニケーションで大切になるポイントを教えてくれるのが、このメラビアンの法則で、ぼくはこれをアメリカMBA留学時に学びました。

そのポイントを実践することもそれほど難しくなく、それからはずっと意識するようにしています。

アメリカで働いていたときにはもちろん、アジアやヨーロッパの人たちと仕事をするときにも役立っています。

要は、相手が世界中の誰であっても通じる、コミュニケーションのコツともいえます

 

「メラビアンの法則」の簡単解説

メラビアンの法則とは、人と人とのコミュニケーションで大切になるポイントを整理したもので、南カリフォルニア大学の心理学名誉教授の「メラビアンさん (Albert Mehrabian)」が導き出しました。

その内容はいたってシンプルで、コミュニケーションにおいて重要となるのは、話している内容が7%、声のトーンが38%、そしてボディーランゲージが残りの55%だというものです。

これを「7-38-55の法則」だなんて呼ばれることもあります。

ロジックや論理性よりも大切なこと

これを聞いて、あなたはどう思いましたか?

「ふーん、ボディーランゲージが55%なのかぁ。声のトーンが38%ねぇ。」と終わらせてはいけません!

ビジネスをしているとよく、「ロジックが大事だ!」と言われたり聞いたりすることはありませんか?

たしかにロジックは大事なのですが、それはメラビアンの法則でいうところの7%に過ぎないのです。

それよりも、ボディーランゲージや声のトーンの方がよほど重要ということがわかっています

これはもちろんケースバイケースでしょうし、すでに知った仲では違った解釈が必要になるかもしれませんが、とくに初対面の人との第一印象や、そこまでお互いを分かり合えていない人とのコミュニケーションに影響すると言われています。

私たちは無意識に相手のボディーランゲージを見ている

また、言葉では「私はあなたのことを許します。」と言われても、両手のこぶしをギュッと握りしめながら、身体をふるわせ、いまにも怒り出しそうな敵意ある声のトーンで話されたら、「この人は絶対に許してくれていない!」と感じますよね?

逆に、「私は怒っているんですよ!」と言葉では言われても、両手をひろげてすべてを受け止めるようなポーズで、しかも満面の笑みで話しかけられたら、「ああ、この人は冗談で言っているんだな!ぜんぜん怒っていないじゃないか!」と感じるものです。

このように、言葉と声のトーンとボディーランゲージが矛盾するメッセージを発しているとき、受け手は言葉の内容ではなく、声のトーンやボディーランゲージから受け取れるメッセージを優先するということも重要なポイントです

 

ビジネスで役立つ具体例【3つ】

それではこのメラビアンの法則が、実際にビジネスでどのように役立つのか、考えていきましょう。

話している内容よりも、声のトーンやボディーランゲージに意識を向けることで、さまざまな効果があります

プレゼンテーションを成功させる

来月あなたが大勢の前で壇上に立ってプレゼンテーションをすることになったとします。

絶対に成功させようと準備をすると思いますが、メラビアンの法則から、ここで大切なのはボディーランゲージと声のトーンになります

もちろん、話す内容が論理的であったり、共感を得られる内容になっていたりすることも大切です。

しかし、あなたのプレゼンテーションが終わって聴衆たちにアンケートをとったとき、覚えてもらっているのは、あなたの姿勢や声のトーンから得られる印象がほとんどとなるでしょう。

ですから、事前練習をするときには、自分が実際に壇上に立って大勢に向かって話しているつもりで行いましょう

そしてできればその姿をスマホなどで録画し、自分自身で確認するのです。

フラフラしていたり自信がなさそうだったりすると、聴衆からの信頼は得られないでしょう。

逆に話の内容はそれほどでなくても、自信にあふれ、明るく楽しそうに話すことができると、きっと聴衆たちの記憶に残ることができるはずです

転職面接でキャリアアップする

転職をする際の最大の山場が面接です。ようやく面接までたどり着き、緊張もしていることと思います。

しかしそこでメラビアンの法則を活用するならば、想定質問への回答を準備することも当然重要ながら、どのように受け答えをするかにもしっかりと気を配りましょう

堂々としていて、自信にあふれていること。そして、聞かれた質問に対して、ひとつひとつしっかりと誠実に受け答えをすること。話している最中には、しっかりと面接官の目を見ていること

こういった姿勢やふるまいから、あなたが信頼できる将来の仲間として受け入れてもらうことができるようになります

逆に、言葉ではどれだけ素晴らしいことを話していたとしても、両手の指先をモジモジとからめて遊ばせていたり、目があちらこちらに泳いでいたりするようでは、「この候補者は言葉では良いことを言っているが、なんだか自信がなさそうで信頼できない。」ととらえられてしまいます。

キャリアアップのためにも、ぜひこのメラビアンの法則を味方につけましょう。

交渉を有利に進める

取引先と交渉するときにも、このメラビアンの法則が役に立ちます

重要な交渉では、こちらが求めるものを強く主張することと同じように、相手側からもあの手この手で強い要求が繰り出されます。

「相手は何を考えているのだろう?」「そろそろ落とし所を見つけないと、ただのご破算になってしまう!」と焦ってしまうこともあります。

すると、こちらの焦りを見透かされて、ますます相手の都合の良いように話を進められてしまうことにもなりかねません。

そんな時は、逆に交渉相手のボディーランゲージに注目してください

言葉ではあれこれ強気なことを言っていても、本当の気持ちはボディーランゲージに現れてしまうものだからです

もし相手が腕組みしていたり、両手の指をかたくからめあっているようであれば、その人はきっと緊張していることでしょう。

どれだけ言葉では強気なことを言っていたとしても、内心はドキドキハラハラしていることが分かります。

つまり、相手だって疲れていたり焦っていたりして、交渉の落としどころを求めているというわけです。

それが分かれば、気持ちの上ではあなたが有利に立てますので、交渉時にはぜひ相手の姿勢や声のトーンに着目して、相手の本心を見抜きましょう

 

グローバルビジネスでこそ重要な理由

このように、メラビアンの法則は、ビジネスのいろいろな場面で役に立ちます

人と人とのコミュニケーションの本質をついているという点で、とくにグローバルビジネスでこそ役立ちます

グローバルにビジネスをしていると、日本人同士では成り立つはずの意思疎通もあうんの呼吸もあったものではありません

お互いにバックグラウンドを理解していない中でコミュニケーションが始まりますから、まずは信頼関係を築かなければなりませんし、ときには疑心暗鬼で仲違いをしてしまうことだって、よく耳にすることです。

ぼくがメラビアンの法則の重要性に気づいた事例

ぼくがアメリカで働いていたときに、チームで新しいプロジェクトについてディスカッションをしていた時のこと

チームメートが新しい案を出してきたときに、実はぼくの中では「まぁまぁのアイディアだな。」と思いつつ、「That’s a good idea! (良いアイディアだね!)」と、あいづち程度に伝えました

しかし、そのチームメートがぼくの顔をマジマジと見つめながら言いました。

You don’t seem to be excited. Are you really agreeing? (あまり賛同しているようには見えないけれど、本心はどうなの?)」これを言われて、ぼくはドキッ!としました

思い返せば、言葉では好意的なことを言っていたものの、顔が無表情だったと思います

 

他にも、社内幹部たちに対してプレゼンテーションをしたときのこと

入念に準備を重ねて臨んだのですが、ぼく自身がその内容について真剣だったあまり、どうしても緊張してしまいました

笑顔は出せず終始真顔でしたが、用意してきた数字やロジックを丁寧に説明しきり、終わった瞬間に「やり切ったぞ!」と一人で達成感を感じていました

すると同席していた同僚がやってきて、「It was one of those days! You’ll do great next time! (うまくいかない日もあるさ!次はうまくやれるよ!)」と励ましの言葉をかけてくれました

その言葉を聞いた瞬間、その日のプレゼンテーションが失敗であったことを知りました。苦笑

このように、グローバルビジネスでのコミュニケーションでは、発する内容や言葉もさることながら、自信や熱意など、声のトーンやボディーランゲージから伝わるものの方がよほど重要であるというわけです

 

【まとめ】グローバルビジネスに役立つメラビアンの法則

本記事ではメラビアンの法則について説明しました。

それは、人と人とのコミュニケーションにおける重要性として、7%は話している内容、38%が声のトーン、そして55%がボディーランゲージにおかれているというものです。

7-38-55の法則」と呼ばれることもあります。

これを応用することで、プレゼンテーションや転職面接、そして交渉ごとまで、幅広くビジネスに役立てることができます

とくに、お互いのバックグラウンドや背景を分かり合えていないグローバルビジネスでこそ活用できるものですので、ぜひ参考にしてください。

 

https://onboard-career.com/elevator-pitch-job/

https://onboard-career.com/job-search-manual/

https://onboard-career.com/job-interview-ng/

 

 

アメリカのトップMBAを取得し、卒業後にアメリカ企業本社の幹部候補生として採用されたノウハウを紹介しています。

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ブログを引っ越しました。→https://presence-japan.com/blog/

現在、プレゼンスジャパン株式会社としてエグゼクティブコーチングを提供しています。

プロフィール
西原哲夫
西原哲夫
経営アドバイザー | エグゼクティブコーチ
慶應→住友電工→アメリカ駐在(25歳)→ノースカロライナ大MBA(30歳)→エマソン米国本社幹部候補(32歳)→日本エマソンGM(35歳)→ユーピーエス社長(39歳)→経営アドバイザー兼コーチ(今) | 2児の父親|アメリカ在住10年|表千家茶道学習者
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