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MBAでリーダーシップを鍛える実例紹介【ピザすら頼めなかった話】

“よく、MBAで学ぶとリーダーシップが鍛えられるって聞くけど、具体的なイメージがわかないなあ。それに、自分はそこまでガツガツできる自信が無いけど、実際どんな感じで学ぶものなの?”

こういった疑問に答えます。

どの業界も、ビジネスのグローバル化が加速し始めて久しいですが、その動きは今後も続いていくでしょう。

これからの時代のビジネスリーダーには、そのようなグローバルな環境でも力強いリーダーシップをとれることが求められています。

でもどうやって、リーダーシップは身につくのでしょうか?

本記事では、MBA・ビジネススクールがどのようなリーダーシップ経験の機会を提供しているかを紹介します。

これを読むことで、リーダーシップとは知識だけでなく、行動や経験の積み重ねから身につくということ。そして、MBA・ビジネススクールがその機会を提供していることが、理解できます。

 

本記事のポイント

・MBAではリーダーシップを学ぶ機会が無限大にある

・特に、英語を使ったグローバルな経験を積めるのはMBAだけ

・失敗は大歓迎、挑戦して行動する者が称賛される文化

・「Get Out of Your Comfort Zone! (ぬるま湯から抜け出そう!)」が合言葉

 

本記事を読んだ後、「あぁ、自分もそんな環境で揉まれながら鍛えられたい。」と思っていただければ幸いです。

 

MBAでリーダーシップを鍛える実例紹介

「リーダーシップ」と聞いて、どういうことを思い浮かべますか?

一人でなんでもできてしまう、カリスマ型リーダーでしょうか?

でも実際、そんな天才はほとんどいませんよね。

ぼくたち多くの人にとってのリーダーシップとは、地道に自分のスキルを鍛えチームのために先頭を切って汗を流す

これに尽きるのではないでしょうか。

リーダーシップ訓練機会の実例紹介

MBA・ビジネススクールでは、こういった自分のスキルを磨く機会、それらのスキルを活用してチームに貢献する機会が山ほど提供されています。

実際にそういう機会に挑戦し、ぶつかって汗をかくことで、自分らしいリーダーシップが鍛え上げられていきます。

そういった訓練機会の実例を紹介します。

・授業中に深みのある発言をし、議論を深める

・学習グループでチームメートたちより多くの準備をする

・学生クラブでリーダーシップをとる

・地域コミュニティのためのボランティア活動を企画実行する

・先端ビジネスの勉強会やカンファレンスを開催する

・就職活動のための会社訪問を企画する

・下級生のメンターやコーチとなる

このように、リーダーシップを鍛える機会は無限大にあり、いくらでも事例を書き出すことができます。

そしてどの場合でも、「自ら貢献の機会を見つけ、自ら行動を起こす」ことが重要です。

それこそがリーダーシップです。

Get Out of Your Comfort Zone! 失敗は大歓迎、挑戦して行動する者が称賛される文化

Get Out of Your Comfort Zone! (ゲット アウト オブ ユア コンフォート ゾーン)

日本語で、「ぬるま湯から抜け出そう!」という意味です。

あなたがどこのMBA・ビジネススクールに行こうと、必ずこの合言葉を聞くことになります。

すでに得意で強みとすることがあることは、非常に素晴らしいこと。

でも、この先もそればかりをやっていたところで、いくらたっても成長できません。

新しいことに挑戦し、失敗を繰り返しながらでも試行錯誤して身につけていくことしか、成長の道はありません。

特にリーダーシップが必要になる場面とは、未知なるものに直面した時です。

思い切って足を踏み出して行動するのみ。

日頃からそういった心がけをもつことが重要で、MBA生たちはお互いに「Get Out of Your Comfort Zone!」とはっぱをかけ合っています

教授陣や学校スタッフ、クラスメートたちはみんなあなたの応援団

ぬるま湯を抜け出して新しいことに挑戦すると、十中八九、失敗をします。

失敗は辛いですし、情けない思いをします。悲しくて、落ち込みます。

そこでMBA・ビジネススクールでは、教授陣や学校スタッフたちの全員が、学生たちの応援団になってくれます。

学生「〇〇をやってみたんだけど、うまくいかなかったんだよね。。」

教授「That’s Great! 素晴らしい挑戦だ!次はどんな風に改善して臨もうか?」

このように、まずは挑戦したことを褒めてくれて、しかも次の改善のサポートまでしてくれます。

こういった環境ですから、クラスメートたちも、お互いの応援団です。

あなたが勇気を出して発言すると、みんなウンウンとうなずいて聞いてくれます。

もっと頑張ってイベントの企画なんてしますと、みんなから「Thank you! ありがとう!」の嵐と拍手が巻き起こることも、珍しくない光景です。

在学中の挑戦が失敗だらけでも、その経験が卒業後に生きてくる

ここに、ぼくのカッコ悪い体験談を紹介します。

その経験が卒業後に生きれば、失敗した甲斐があるというものです。

ピザすら頼めなかった情けない話【体験談】

ある時、アメリカ人学生のクラスメート、R君が話しかけて来ました。

彼は根っからのボランティア精神に富んだ人間で、Habitat for Humanity (ハビタット フォー ヒューマニティー)という低所得者向け簡易住居を制作する活動をリードしていました。

リーダー役を頼まれる

ある日曜日に複数拠点へ学生をグループ毎に送り込む手はずで、各拠点でボランティアリーダーが指揮をとることになっていました。

しかし前日になり、有る拠点でリーダー不足となってしまった為に急遽、そこのリーダー役を担ってもらえないか、自分のところに依頼が来たのでした。

もちろん、二つ返事で引き受けたのですが、慣れないことが多く、苦労をしたのです。

自分のグループメンバーは12名でした。

R君から受け取ったのはメンバーリストと作業用手袋とペットボトルの水。

そして、「スナックでも何でも、お腹が空いた時の為に20ドルまで使っていいよ。後で領収書をちょうだいね、ちゃんと返金するから。」と伝えられました。

出席確認から波乱の予感

まず自分がしたことは、メンバーリストにもとづいて皆にメールをして、「明日宜しくね!朝9時に現地で会おう!」とメッセージを送りました。

超多忙なビジネススクールの学生ですから、ちゃんとリマインダーを送っておかないと来ない人がいるかもしれない、と恐れたからです。

すると案の定、「明日は忙しいから、やっぱり行かない!」という返事が来ました。

また、「行きたいけど、車が無いから行けない。」なんて返事が二つも来ました。

「じゃあ、そもそもどうやって参加するつもりだったんだ?」という疑問も沸きましたが、大慌てで車の手配をしました。

自分で一人をピックアップし、もう一人は近くに住む他のクラスメートにお願いしたのです。

当日朝、結局、連絡無く欠席した人もおり、集まったのは10名ほどでした。

水と手袋を渡し、作業を開始しました。

みんな思い思いに汗を流し、達成感をもって昼過ぎに仕事を終えました。

食べ物をめぐって大混乱が始まった

解散前に集まったところで、「20ドル預かっているけど、何食べたい?どう使う?」とぼくからみんなに切り出したところ、堰を切ったように「おなかすいたー!」の大合唱。

もちろん自分も、お腹ペコペコです。

そして皆がワーっと思い思いのリクエストを喋べり出しました。

「何かガッツリしたものが食べたい!レストランに行こうぜ!」→「20ドルしか無いから皆でレストランには行けないよ!」

「私はベーグルが食べたい気分!」→「どこで買えるんだ?」→「あそこのスーパーで買える!」→「誰が行くんだ!?」→「私は車が無いから行けない!」

「自分はすぐに帰りたい!」→「じゃあ、帰れば?」→「いや、お腹が空き過ぎているから食べてから帰る。急いでくれ!」

ぼくはピザすら頼めなかった

なんじゃこりゃ!?と思い、会話をコントロールしようとしたのですが、自分の英語力やリーダーシップでは力及ばず。

そして、近所にどんな食料品店が有るかも分からず、アイディア出しで貢献することすら難しかったのです。

そしてあるアメリカ人のMさんから、「ピザはどう?デリバリーでオーダー出来るし。」との提案。

「おお、いいねー。」という雰囲気が出来たのですが、みんながリーダーである自分のことを見ています。

オーダーしてくれ、という目線でした。

しかし次なる関門は、どういうピザを頼むか?です。

「どういうピザがいい?」と自分が聞くと、

「ピザハットはいや!」「じゃあ、ドミノピザで良くない?」「いや、ドミノピザは俺がいやだ!」「私はやっぱりベーグルがいい!!」「早く帰りたいから早く頼んでくれー」と、また思い思いのことを言っており、収集がつきません。

「トッピングはどうする?」と続けて聞くと、

「全部乗せだったら、みんな好きなトッピングを食べれてフェアじゃない?」「20ドルじゃ足りないよ!」「俺はベジタリアンだからチーズだけにしてくれ!」「そんなのピザじゃないよ!」「じゃあ、1枚ずつ頼もう!」「だから、20ドルしか無いんだってば、2枚も頼めないよ!」

この混乱を目の前にして、情けないかな、自分はそこに立ち尽くすことしか出来ませんでした。

もうどうしたらいいか分からなくなった

グローバルに通用する経営者を目指してやって来たビジネススクール。

経営者にとって一番大事なスキルはリーダーシップ力と聞かされ、そのスキルを磨こうと胸を高鳴らせてアメリカに渡ってきたのに。

自分はリーダーシップどころか、ピザすら頼めなかったのです。

すると、さっきのMさんが自分のところにやって来ました。

彼女は「普通のペパロニソーセージのピザとチーズだけのピザを、ハーフアンドハーフで頼もう。そうしたら20ドルの予算に納まる。一番近所のドミノピザに電話するから。」と言ってオーダーしてくれたのです。

暫くするとドミノピザのデリバリーが届き、お金を払って領収書を受け取りました。

みんなはというと、届いたピザにガッついています。

お腹が満たされると、とても満足そうな顔をして、「じゃ、また明日学校でね〜」と言って帰って行きました。何事も無かったかのように。

卒業後に生きたこと

これはMBAのプログラムが始まってすぐに起きたことですが、情けない思いをしながらも、色々と学ぶことができました。

たとえば、

自分の得意でない分野は無理に自分でやろうとせず、得意な人に任せれば良い。(→アメリカのピザ事情が分からないなら、最初からアメリカ人クラスメートに判断を任せれば良かった。)

重要度が低いことに時間をかけて悩む必要は無い。(→今回は20ドルでお腹を満たせれば良かったのだから、ベジタリアンさえ考慮すれば何でも良い。)

といったことが、その時の学びでした。

その後2年間のプログラムでは、世界中から集まった無邪気なクラスメートたちと一緒に、このピザの件以上に学びある経験を積むことができました。

すると、世の中には実に多様な価値観があることや、その中で本質を見極めることの大切さが身をもって分かってきます。

そして同時に、自分なりの意見の発し方チームのリードの仕方などが身についていくのです。

 

まとめ

MBA・ビジネススクールには、グローバルなリーダーシップを鍛える機会が山ほどあります。

最初は小さなことでもつまづきますが、それを応援してくれる仲間たちに囲まれ、少しずつ、自分なりのリーダーシップが磨かれていきます。

Get Out of Your Comfort Zone! ぬるま湯から抜け出そう!

これがMBA生たちの合言葉です。

 

 

MBAでは受験準備から実際のプログラムを通じて、英語で実に苦労をしました。もう、笑っちゃうくらい、しゃべるたびに緊張。これは場数を踏むしかないですね。

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