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海外MBA・ビジネススクールの選び方【留学を失敗させないために】

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“ビジネススクールって星の数ほどあるらしい。どうやって自分に合ったところを選ぶべきなんだろう?結構な投資になるから、慎重に選びたい!”

こういった疑問に答えます。

ちなみにこの写真は、私が留学時代に住んでいたアパートの写真です。アメリカの中でもきれいな青空で有名な土地で、朝、自宅を出る時にいつも元気が出ました。

1年から2年と、短くない期間を過ごすことになるMBA留学。

様々な観点から慎重に、自分に合った進学先を選ぶことが大切です

本記事は、MBA留学希望者向けの記事です。まわりにいらっしゃいましたら、シェアしてあげてください。

留学は大きな投資ですから、失敗しないためにも、よくポイントをチェックして学校選びを進めましょう。

 

本記事のポイント

・フィットが大切!

・ランキングは重要だが、それだけでは不十分

・授業の教え方や、専門分野に特徴がある

・卒業後のイメージをつかむため、就職先や給与水準も確認必要

 

海外MBA・ビジネススクールの選び方【留学を失敗させないために】

MBA留学準備を進めてくると、TOEFLやGMATといったテストは受けてきたけれど、そもそも学校はどうやって選べば良いの?という疑問に直面します。

MBAやビジネススクールといっても、本当に数多く存在します。

いわゆる「良い学校」と言われるところもたくさんあるのですが、一体どの学校を選んで出願・進学すべきか、受験生は誰もが悩むものです。

海外MBAの学校選びは「Fit フィット」が重要

そこで、自分と学校との「Fit フィット」を見つけることが肝心です。

日本語で「マッチング」と言い換えても良いでしょう。

この場合の「フィット」とは、自分が求めていることと、学校が求めていることとが、上手にマッチしている状態のことを言います。

そして、その「フィット」を上手にうったえることができれば、採用担当官の目から見ても、「この人は、我が校にぴったりだから、ぜひ来て欲しい!」と思ってもらえるものです。

海外MBAは、授業の教え方からカルチャーまで、本当にさまざまです。

よくよくリサーチをして、自分にとってのフィットを見つけることが肝心です。

それができれば、エッセーやインタビュー面接でそれを説明した時、面接官にもすんなりと理解してもらえることでしょう。

ランキング

学校選びをするときに、誰もが最初にチェックするのは、ランキングでしょう。

「ランキングだけで判断してはいけない。」というアドバイスは正しいですが、ランキングが重要であることには変わりありません。

このランキングは、日本の大学入試にもちいられる「偏差値」とは、まったく違うものです。在校生の満足度や教授陣の質など、さまざまな角度から測定されています。

MBAランキングを発行しているところで有名なものは、以下のものがあります。

それぞれ検索して参考にしてください。

US News – Best Business Schools (MBA)

The Financial Times – Global MBA Ranking

The economist – MBA Rankings

そもそもなぜランキングが重要かというと、その算定方法にあります。

それは、入試に必要なGMATやGREといったテストのスコアや、大学学部時代のGPA成績だけではありません。

卒業後の就職率給与水準企業採用担当者からの評判

さらには、学生の満足度教授の研究実績学生の多様性、など。

これら、MBA・ビジネススクールの教育の鍵となるポイントが網羅的チェックされ、採点されているのです。

これらのポイントは間違いなく、MBAの価値を判断する点において重要であり、これから進学しようと考える受験生たちは気にするべきものです。

そういった視点でそれぞれの学校をリサーチしましょう。

授業の教え方や専門分野など、在学中に得られる経験について

授業の教え方

マーケティングやファイナンスなど、MBAで学ぶこと自体には、学校によってそこまで偏りがありません。

しかし、その教え方は、それぞれの学校に特徴があります。

ハーバード・ビジネススクールがリードしている、ケーススタディーと呼ばれるメソッドが有名ですが、それと対比される講義形式の授業も、多くの学校で取り入れられています。

ケーススタディー:ひとつのビジネスケース(事例)をモデルとして、リアルな課題に対する解決策を考え議論しながら学びを深める方法

講義形式:教授からベストプラクティス(解決方法)を学び、それを身につけながら応用展開を学ぶ方法

比較してどちらかの方が優れているというわけではありません。

ケーススタディー100%という学校もありますが、多くの学校では、戦略の授業ではケーススタディー、会計の授業では講義形式など、教える内容の性質に合わせて、両方をバランスよく組み合わせています。

ただ、どちらであっても、授業中に積極的に発言をすることが求められますので、ぼく個人的には大きな違いを感じませんでした。

気になる学校が、どういったスタイルで授業を進めているか、リサーチをしましょう。

専門分野としての強み

ランキングで上位に連なる学校であればどこでも、すべての学問分野において一流のカリキュラムを提供しています。

しかしその中でも、それぞれの学校のユニークな強みがあります。

たとえば、ヘルスケア領域に強いと言われる学校のほとんどは、全国的に有名なメディカルスクールや公衆衛生大学院を学内に抱えています。

分かりやすくいうと、同じ学校キャンパスの中に、ビジネスを教える学部もあれば、医者などの医療提供者を育成する学部、そして医療政策を議論する学部などもあるということです。

すると、教授だけでなく学生も、それらの学部とビジネススクールの授業の両方を履修して行き来することが多くなります。

それによって、クラス内での議論の質が高まったり、得られる知識の幅が広がったりして、網羅的に学びを深めることができるのです。

もちろん、ネットワークの広がりも得られますので、就職活動や卒業後のつながりにも良い影響が得られます。

他にも、ファイナンスやマーケティングが強いと言われる学校では、それらの領域で実務家として実際に名を馳せた教授陣が教えてくれていることがあります。

そういった特定の分野に対して、どこの学校よりも広く深く学べるよう、受講できるカリキュラム・クラスの数を多く揃えていることもあります。

「あそこの学校は、XXの分野に強い。」という評判は伊達ではなく、その理由を探っていけば、その学校だけのユニークな専門分野の強みが見つかります。

グローバル・オポチュニティ

今や「グローバル」という言葉すら当たり前すぎて議論されなくなってきました。

ぼくたちが日頃取り組むビジネスが世界中に展開される中、ぼくたちもビジネスリーダーとしてグローバルに活躍できるようにならなければいけません。

そのため、MBA・ビジネススクールでは学生たちに、グローバル経験を積む機会を多くそろえてくれています。オポチュニティとは、「機会」という意味です。

具体的には、次のようなグローバル機会を提供してくれます。

交換留学

海外の現地企業視察とディスカッション

海外企業に対する短期コンサルティング

交換留学の制度であったり、短期的に海外に出て、現地の企業を訪問し、ビジネスに関してディスカッションをしたり、コンサルティング・改善提案をしたりする機会があるかどうか、ということです。

ぼくたち日本人が海外に留学に行く場合、すでにそれ自体が海外経験となります。

しかし、これらが意外とバカにできません。

なぜかというと、教授陣や学校スタッフたちが世界中にネットワークをもっており、海外の著名な企業や学校と直接交流する機会を設けてくれるからです。

ぼくも実際、留学中に、インドに2週間ほど訪問する機会を得ました。

毎日、現地企業を訪れ、幹部たちと直接話し合うことができ、大変に貴重な経験でした。個人では絶対に出来ないことです。

クラスメートたちみんなで順番にお腹をこわしながら滞在していたことも、今となってはみんなの良い思い出です。

ビジネスがますますグローバル化している中ですので、どこの学校もそれぞれ、いかにして学生がグローバルな視点を身につけられるか、ということをプログラムに取り込んでいます。

興味のある学校が、どのようなグローバル・オポチュニティを提供しているか、リサーチしましょう。

MBAやビジネススクールは、卒業後に価値が出てくる

ここまで、在学中にどのような学びを得られるのか、という視点で解説しました。

しかしMBAやビジネススクールの本質は、そこでの学びが卒業後にどのような価値として現れるか、にあります。

当然ながら、学校に行っただけでは意味がありません。

卒業生の就職先・就職率・給与水準

MBAの期間は、1年制や2年制などさまざまですが、どの学校でも、学生を卒業後にしっかり就職させることを最優先課題としています。

卒業後の進路はさまざまですが、卒業生を企業の幹部候補ポジションに送り込むことは、学校側にとって最も望ましい結果のひとつです。

学生:MBAを経ることで、卒業後に最速コースで企業の幹部候補ポジションにつきたい。

企業:学校がすでに選別し、さらに高等教育を施した学生たちの中から、選りすぐりの人を自社の幹部候補として採用したい。

学校:企業のニーズに合った学生を集め、教育し、社会に送り出すことで、教育機関としての価値を高めたい。

学生は、卒業後にファーストトラックのキャリアを積むためにMBAに行き、企業は、将来の経営幹部としてのポテンシャルのある学生を採用し、学校は、そういった企業ニーズに合うような学生を育て送り込むのです。

これが、MBA・ビジネススクールの仕組みです。

ですから、ビジネススクールのホームページを見てみると、受験生向けのページには「うちの学校を卒業すると、素晴らしい企業に就職できます!」と書いていますし、企業の採用担当者向けのページには「うちの学生は素晴らしいですので、ぜひ採用してください!」と書かれています。

このため、学生の最大の関心ごとのひとつとして、卒業生の就職先・就職率・給与水準が重要になります。

ほとんどの学校が、学生の進路先や就職率をホームページで情報提供していますので、確認してください。

そこに書いてある企業とは、学校が深いパイプを持っているということですし、入学後に机を並べるクラスメートたちも、そのような進路を目指して入学して来ます。

さらにいってしまうと、そういった企業に就職して活躍することを前提とした教育が施されます

ですから、その情報を見れば、自分がその学校に行った場合の卒業後の進路が大体分かるのです。

このような情報は、学校のホームページから、「career(キャリア)」や「recruit(リクルート)」、「employment(エンプロイメント)」といったタグで検索できます。

卒業生ネットワーク

卒業後の就職先や給与水準に加えて重要なものに、卒業生ネットワークが挙げられます。

各校のホームページを見ているとすぐに気づくことですが、「うちの学校は、世界中に、XX万人もの卒業生ネットワークを抱えています!」と宣伝しています。

これはどういうことかというと、卒業生が各業界・各企業ですでに活躍していて、就職活動の際、その卒業生ネットワークを通して情報収集や売り込みができるというわけです。

たとえ初対面であっても、「同じ学校を卒業しているなら、価値観が合うだろうし、まずは話してみよう。」となります。

もちろん、就職活動のみならず、プロジェクトの協力など、実際の仕事につながることもあります。

卒業生同士が強い信頼関係で結ばれていて、それでいて各方面に広く深くつながっているようなネットワークは、生涯にわたって魅力的ですね。

在校生や卒業生にコンタクトしよう

このように、MBA・ビジネススクール選びにはフィットが重要で、それを図るためにもさまざまな角度からリサーチすることが重要です。

しかし、ホームページをくまなく読み通して調べても、カルチャーや雰囲気というものはなかなか分かりません。

そういう時には思い切って、在校生や卒業生にコンタクトをしましょう。

必ず事前に十分なリサーチをしておいて、それでも分からないことを聞かせて欲しい、というスタンスで臨むならば、みなさん協力して答えてくれるはずです。

どんな在校生や卒業生も、同じ道を通ってきたわけですから。

ただし念のためですが、注意点をひとつ。

人間はだれしも、サンクコストバイアス (自分がすでに費やした時間・リソースは、有意義であったと考えやすいこと) がはたらくため、在校生や卒業生に、「あなたの通った学校は、どうでしたか?」と聞いたところで、ほとんどだれもが、「うちの学校は最高だよ!」と答えてくれるでしょう。

それも踏まえた上で、自分の志望動機に合った、フィットする学校を選んでくださいね。

 

 

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ブログを引っ越しました。→https://presence-japan.com/blog/

現在、プレゼンスジャパン株式会社としてエグゼクティブコーチングを提供しています。

プロフィール
西原哲夫
西原哲夫
経営アドバイザー | エグゼクティブコーチ
慶應→住友電工→アメリカ駐在(25歳)→ノースカロライナ大MBA(30歳)→エマソン米国本社幹部候補(32歳)→日本エマソンGM(35歳)→ユーピーエス社長(39歳)→経営アドバイザー兼コーチ(今) | 2児の父親|アメリカ在住10年|表千家茶道学習者
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